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「きゅうきゅう!」から生まれた一曲

    レッスン中の、忘れられない出来事があります。

    その日来てくれたのは、1歳6か月の生徒さん。

    「ピーポー、ピーポー」

    その音に気付いた生徒さんは、窓の外を指差しながら、

    「きゅうきゅう!」

    そう言ったのです。

    レッスンの中で、それは初めての発語でした。

    私は思わず笑顔になりました。

    子どもが心から興味を持ったものは、
    こんなにも自然に言葉になるんだ。

    だったら、この「大好き」を音楽にしよう。

    そんな思いから、その日のうちにメロディーを考え、
    歌詞を書き、一曲の歌が生まれました。

    その曲の名前は、『ぴーぽー ごーごー!』

    初めて聴いた、その瞬間

    翌週のレッスン。

    完成したばかりの曲を、生徒さんの前で初めて流しました。

    音楽が始まると、その子の目がぱっと輝きました。

    お父さんの膝の上で、全身を使ってリズムを感じ、
    楽しそうに体を揺らしています。

    曲が終わると、私のところへやって来て、
    小さな手で私の指をつかみ、再生ボタンへ。

    「もう一回。」

    そんな気持ちが伝わってきました。

    もう一度流すと、また笑顔。

    また体を動かし、夢中になって聴いてくれる。

    そして曲が終わると、また再生ボタンへ。

    何度も、何度も。

    その小さな姿を見ながら、私は確信しました。

    音楽は、子どもの「好き」をもっと大きく育てることができる。

    動画はこちらから↓

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    この一曲が教えてくれたこと

    1歳、2歳という時期は、言葉も、興味も、できることも、
    一人ひとりまったく違います。

    だからこそ、「みんなに同じ教材」ではなく、
    その子の「今」に寄り添った教材が必要なのではないかと
    感じるようになりました。

    その子が夢中になっているもの。

    その子が初めて話した言葉。

    その子が思わず笑顔になる瞬間。

    そこから生まれる音楽は、その子自身の「好き」を
    さらに輝かせてくれます。

    私は、この『ぴーぽー ごーごー!』をきっかけに、
    一人ひとりの成長に寄り添う、1・2歳向けのオリジナル曲を
    作り続けよう
    と決めました。

    音楽は、ただ歌を覚えるためのものではありません。

    子どもが「好き!」と感じた気持ちを受け止め、
    その小さな心を育てていくものだと、私は信じています。

    あの日、小さな手が何度も私の指を再生ボタンへ
    連れていってくれました。

    あの「もう一回」が、私に教えてくれたことがあります。

    子どもの心が動いたとき、音楽はただの教材ではなく、
    その子だけの宝物になる。

    いつか、この曲を聴いた子どもたちが、
    大きくなっても口ずさんでくれたら。

    そんな願いを込めて、私は今日も、
    一人ひとりの「好き」を音楽にしています。

    #創作大賞2026 #オールカテゴリ部門


     
     
    音楽とクリエイティブの力で、「こんなのがあったらいいな」をカタチに。 音楽教育の現場から生まれたオリジナル教材・コンテンツやデザインを制作しています。 音楽を通して、学ぶ・教える・伝えるをもっと楽しく、豊かに。音楽を届ける活動「おとつむぎ」も展開しています。

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