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こころの棚は石室|【エッセイ】シリーズこころの因数分解

    ドラマ「すいか」の中で浅丘ルリ子扮する教授と漫画家の絆(きずな)がスイカの種を埋めた、お墓の前でこんな話をします。

    「お墓って、人類の発明よね、その人を忘れないために、そして、安心して忘れなさいっていうためにあるんだと思うの」

     
     ある時、私は自分のこころの棚に大事な思い出をしまいました。心は覚えているのだから忘れてしまっても大丈夫。そう思えたからです。

     「こころの棚」は、あえて言葉にすると「石室」「お墓」です。目を閉じてそれを思うとトップ画像にあるあんな風景でした。最初、「温かい思い出をしまう場所が暗い場所にあるお墓?」と思ったのですが、確かにそういう手触りがします。 

     そして、この教授の言葉を後になって思い返してみると、「安心して忘れるための、装置としてのお墓」という意味で、私の「こころの棚」と同じ意味合いなのだなと思います。

     懐かしくて、柔らかい場所。これを、お墓のイメージのまま持っていていいのだと思いました。

     



    ▼こころの棚に思い出たちをしまった時の話はこちらです
    地平線が見えた日|シリーズこころの因数分解

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    2026年4月から2年間という活動期間を定め静かな生活を通してエッセイを書いていきます。テーマは記憶や人間関係、心の揺れ、大人の恋愛です。世界がシンプルなものだと分かりたくて文章を書いています。

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