見出し画像

カルピディームの花言葉のひとつは「友情」|【エッセイ】日常のスベッたコロンだ


花の名を知る者は幸いである

その名を口にして人に話しかけることができるから

花を一輪買おうと思ったことのある人は幸いである

自分の慰め方を知っているのだから


寂しいことを寂しいと言ってしまい

それでも本当に言ったのかが曖昧だった

それを思って落ち込んでいた

そういう甘ったれた自分が愛おしかったような

小憎たらしかったような日


授業中に集中出来なくて

一旦外に出て音楽を聴いた

自分の作った詩の音楽

その詩はこう言っていた


「この次又、楽しいが訪れてくれるというのなら

今度は寂しくなる前に

花の名を一つ覚えて

話しかける

話しかけたい」


そうか、「楽しい」は訪れたのに

私は何をベソベソしているのだろうか

楽しい時間になるはずなのに

その時間を台無しにして

何をもったいない時間の使い方をしているのだろうか

楽しくいよう

楽しくあろう


そう思ったからそれからは

きちんと集中して

帰りに

花屋に寄って

「カルピディーム」

という花を買った


「カルピス」みたいな名だった


私の好きなオレンジ色


花を生ける為に

天袋から新聞紙にくるまった一輪挿しを取り出し

水を入れ

たらいに水を張って水切りをした


旅行に出てしまうのに

勿体ないとは少し思ったのです


でも

今

私に必要なのは

正しくこれだった


だから

いいのです


今日

この花が

私の傍で開いていてくれることの方が

重要だったから


「カルピディーム」の花言葉の一つは

「友情」


その意味は

「その日を摘め/今を生きる」だそうです。



2026/08/25




次のスベったコロンだへ

ゆみれもんてぃーの世界案内(目次)へ

いいなと思ったら応援しよう!

ゆみれもんてぃーのページ 皆様の胸の中に少しでも何かが届きましたでしょうか。届きましたらそのままお持ち帰りください。もしよろしければ応援していただけたら励みになります。いただいたチップは「詩の森」の詩に曲を付けて公開するために大切に使わせていただきます。