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①まるさんの水浴び|まるさんといっしょ|【エッセイ】日常のスベッたコロンだ

    カタツムリまるさんの水飲み場は「わさびの乗せられる醤油用の小皿」


    先日わざわざ、カタツムリの「まるさん」の水飲み場を買う為だけに、100均へ行きました。

    前回大き目のカゴの中にいるまるさんの為に水飲み場を買ったのですが、そちらは「子カタツムリ」に明け渡し、まるさんには小さいカゴに移ってもらったので、また新たに水飲み場が必要になったのでした。

    まるさんたちの使っている小皿は、多分わさびを乗せられるタイプの醤油皿。

    これは、わさびを乗せるところが丁度丘のようになっていて、小さいビーチのようなになっているのが気に入りました。

    「カタツムリが水に入ったり出たりが簡単に出来そう」

    そう思ったのでした。

    前回買った時には気付かなかったのですが、大きさが2種類ありました。前回買ったのは多分大きい方。

    それから、「黒」がありました。

    「む、黒も良いか?」

    一瞬そう思いましたが、同化してしまいそうだったので止めました。

    「四角」というのもありました。

    四角も捨てがたかった。

    でも、冒険をして失敗したくないなぁ。後悔したくない。そう思って小さい丸い方を買って帰ってきました。

    ラベルのシールを剝がして、洗って、水を入れてケースの中に入れておきました。中々前は入ってくれなかったので、「もしかしてむだ?」とも思ったのです。そうして、そのまま日は過ぎていきました。

    自分で自分を守る沈思黙考型まるさん


    子カタツムリは量が多くて誰が誰やらわかりませんが、まるさんは私に似ている気がしました。

    子カタツムリが育ったのでまるさんと同じカゴに入れたらまるさんはストレスだったようでした。でも何も言えないから、ただ鶏卵の殻の中でじっとしてカラカラになってもそのままでした。

    しばらく様子を見ていました。まるさんに水をかけてやったら動きましたが、カゴのてっぺんに昇ってフタを閉じてしまいました。

    飼い主の私がどうもしてくれないから、まるさんは自分で自分を守っているのです。

    私はまるさんだけを小さい容器に移し、時々水をかけました。まるさんはみるみる元気になりました。

    そうして、子カタツムリよりも大きいまるさんにケースを明け渡してあげたのです。

    まるさんが水浴びをした


    そんなある日、私はいつものようにカゴのフタを開けてあげて、カゴから目を離して本を読んでいました。そして目をカゴに戻すと、なんとまるさんが水飲み場のヘリをスルスルと歩いているのです。

    「あ!」

    私はずっと見つめました。

    まるさんはそのままヘリを乗り越え、水の中へ入って行きました。

    実はカタツムリって水飲み場でどうやって過ごすのか分からなかったのでした。ちゃんと水の中に入りました。そしてまたヘリに戻ってきました。

    買ってきた水飲み場に入ってくれた。ちゃんと使ってくれた。

    そして最近まるさんは歩いている時に私に向かって目を大きく伸ばして見ている気がするのです。

    私の愛情が伝わったような気がして、そこはかとなく嬉しいのでした。


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    2026年4月から2年間という活動期間を定め静かな生活を通してエッセイを書いていきます。テーマは記憶や人間関係、心の揺れ、大人の恋愛です。世界がシンプルなものだと分かりたくて文章を書いています。

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