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髪からA地点が消えた|【詩】詩の森

    伸びた髪

    髪を切るのに

    抵抗があった。


    時間をおぼえている髪

    記憶の髪


    切ってしまうと

    なくなるような気がした


    明るく言われた

    「少し切りますか?」


    私は

    「少しだけ」

    と言った


    記憶の後ろへと

    時間が過ぎる


    鏡の前にあるのは

    それは

    過去のA地点から切り離された自分


    A地点を知る

    茶色い髪が床に広がる


    淋しいとかではない

    軽いものでもない

    記憶をこめて

    その行方を見る


    髪から

    A地点が消えた



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    2026年4月から2年間という活動期間を定め静かな生活を通してエッセイを書いていきます。テーマは記憶や人間関係、心の揺れ、大人の恋愛です。世界がシンプルなものだと分かりたくて文章を書いています。

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