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⑤会話は内容ではなかった|旅行記「それを旅とは呼ばない」

 新幹線が、駅に停車している時間が異様に短いことを恐ろしく思っていました。

 そして乗ったはいいけれども今度は無事に降りられるかと心配しつつ下車すると、駅は果たして雨。

 タクシーでペンションをと思っていたけれどバスのほうが早そうでした。

 タクシーに乗り込んでようやくペンションにたどり着き、本当に部屋に入ると、ホッとしました。


巨大なハンバーグと鮭のトマトのホイル蒸しがでました
一口食べてしまってから
写メしてないことに気づきました
桃のコンポートと桃のシャーベット

 ほんとうに食事が滋味深くポタージュが嬉しかった。

 人間らしい食事をした。

 自分ではなかなかこんなに、手はかけない。

 食後は飲食が部屋で禁止だったので、noteの公開をするために、ダイニングで、スパークリングのリンゴジュースというものをいただきました。

 売店はないけれどもかわりにクッキーが売っていた。


ココナッツパウダーの入った少しだけフワっとしたクッキーでした
アイシングしてあるレモンクッキー
レモン好きにはたまりません

 レモンティー味。

 なんか手が出てしまいました。

 翌日、タクシーを呼んでもらい、タリアセンへ。

 タリアセンは雨。

 真ん中に鎮座する塩沢湖に雨が降っていました。

 雨が塩沢湖の湖面を叩きくすんだ色をさらにくすませ、とても幻想的で、目が離せなくて、しばらく眺めていました。

 湖水を左手に見て、反時計回りに歩くと、美しい木造建築の美術館が見えました。睡鳩荘という名の建物です。こちらの美術館土足を一度脱いで上がりました。とても由緒正しき古い建物でした。

 この美術館では「越ちひろ展」が開かれていて、象の絵を観ました。オレンジと緑だったので私は気に入ってずっと観ていました。

 写真OKと書いてあったのですが、そこの絵迄写真がOKだったのかが判別がつかなかったので、撮ってきてはあったのですが、ちょっと載せずらくなってしまいました。

 外に出ると、一階のポーチに人が座って湖水を眺めていました。私は湖水の前を通って小径の方へ行こうとしていると、カモが浮いているのが見えました。大きかったのですが、私の目には今年生まれたコガモのように見えました。

 小径は雨に濡れたつゆ草や、ノアザミが咲いていて目が楽しい。

土曜日で雨ですれ違う人がおらず、私は思う存分写真を撮ったり、白樺を眺めたりしながら、その上にある美術館を目指しました。

 のどが渇きましたので、遊具の置いてある場所で水など買いました。

 二つ目に行った美術館は小高い丘の上にある「深沢紅子(ふかざわこうこ)野の花美術館」でした。野の花の絵が置かれていました。

 リンドウ

 私がトルコキキョウと間違えた花。

 それがおかしかった。

 二階の展示を一通り見て一階に降りると人が転んでいました。

 厚底靴に耐えられず踏み間違えたのだと話していました。学芸員さんは忙しそうなので、私は売っている好きな絵はがきを選んでいました。

 部屋に戻ってそのお気に入りを飾ることを楽しみにしながら。

一時の花から時計回りに
「ガクアジサイ」「ワレモコウ」
「ワスレナグサ」「サクラソウ」

 そして気に入ってくれるのならホームの母に飾ってもらえるように母の好きな花も選びました。

 私は、口下手で会話が上手でないので、あまり積極的に話しません。

 でも、この旅行でそんなことを言っていては、何もできないので不思議なことに話すのです。

 手当てを終えた学芸員さんの一人に選んだ絵葉書を渡しお会計をお願いしました。

 私のチョイスを褒めてくれました。お世辞とは分かっていても嬉しかった。

 ここからどこに行くのかと問われたので、次の目的地の話をすると色々なことを話してくれました。

 私は例のごとくよく聞き取れずにいましたが、それで構わないと思いました。

 とにかくその言葉のいったりきたりがとても楽しかった。

「会話って内容じゃないんだ。話を投げて。それを返してもらい。また投げる。その繰り返しでいいのだ」 

 私はよく分からないながら、そんなことを思いました。

 閑散とした館内に人が入ってきたのを潮に私はお礼を言ってそこを後にしました。

 今は閉店中のレストラン1階は曇りなのにそれでもお日様の光で一杯でした。


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