
星屑のあわい|うたの輪 057|【詩的エッセイ】詩の森
あの夏の夜空は星が降るようだった
学生のそのときヴィラの屋根に寝転がり空を見ると
見たこともないような豊かな大河の天の川
あわいの星屑たちの上を流れ星が次々に横切った
あの星屑の空にまた会いたくて
私はあの土地へ行った
一人でペンションへ泊ったのだ
なのに
台風の空は
それらを隠した
その土地はゆるやかな季節になると
秋桜が綺麗だとペンションの人は言った
秋の野外は寒そうだが
春なら見てみたい気がした
春にも秋桜を植えてくれるのならば
わたしはすっかり
あの土地が好きになった
あの土地には
私の好むほとんどのものがあった
草
花
絵
水
星
空
そのどれもに
再開したい
いつ行けるのかどうか
まったくわからないのだ
なのに
その場所へと
私は又行きたいのだ
行けるだろうか
こんな曇天の日は
何だかスカッとそんなものが見たいと
思ったのだろうと思う
2026/09/24
こちらのお題に参加しました。水森わをんさん。ありがとうございます。🐌