
【愛知 北設楽郡】ほうらいせん 純米吟醸 秋上がり 2026/9/19
銘酒「空(くう)」をはじめ、
上質な日本酒を世に送り出す、愛知県北設楽郡の関谷醸造。
今回は、秋の訪れとともに愉しみたい
季節限定酒「ほうらいせん 純米吟醸 秋上がり」をご紹介します。
酒屋のご主人が
「えげつない値上がり方で、
たくさんの銘柄をそろえられなかった」と語っておられました。
実はその言葉の裏には、
2026年秋の日本酒業界をめぐる特別な背景がありました。

なぜ今年の「秋上がり」「ひやおろし」は超激レアなのか?
2025年産の酒米は、
主食用米の高騰に伴う農家の生産シフトの影響を受け、
極端な不足と取引価格の跳ね上がりに直面しました。
この酒米不足と価格高騰の直撃を受けたのが、
2025年冬〜2026年春に仕込まれ、
ひと夏を超えて熟成された2026年秋の
「ひやおろし」「秋上がり」です。
酒米の仕入れ高騰に加え、
瓶や資材、電気代の上昇も重なり、
各酒蔵は減産や異例の値上げを余儀なくされました。
酒屋のご主人が口にした言葉は、
単に価格が高いということだけでなく、
「入手困難な超レア品の中から、厳選して確保できた銘柄」
というニュアンスが込められていたのです。
まさに最高のタイミングで手に入れることができた、
ラッキーな「運命の一本」と言えます。
「ほうらいせん 純米吟醸 秋上がり」の味わいと魅力
精米歩合:55%
アルコール分:15度
製造年月:2025年7月(BY)
醸造元:関谷醸造(愛知県北設楽郡設楽町)
冬から春にかけて丹念に仕込まれた新酒を、
蔵内でじっくりと低温熟成。
新酒の頃の角が綺麗にとれ、
まろやかな口当たりと豊潤な米の旨味が
見事に引き出されています。
軽やかな飲み心地でありながら、
後味には芯のある味わいと、
繊細な余韻が残る絶妙なバランスです。
おわりに
厳しい環境下でも妥協せず、
情熱をもって届けてくれた酒蔵と
酒屋さんのおかげで出会えた「奇跡の一本」。
背景にあるストーリーに思いを馳せながら
味わう日本酒は、また格別です。
なお、2026年秋収穫の新米からは
食用米の高騰も落ち着き、
酒米不足は解消に向かう見通しとのこと。
厳しい年を乗り越えて醸される
来年のお酒を楽しみに待ちつつ、
まずはこの特別な秋の恵みを
じっくりと噛み締めてみたいと思います。
