
【掌編】会社帰りの傘と祠の神様
本編前の鉄道ニュース
JR西、ついに500系・ドクターイエロー引退…。
つい最近のハローキティ新幹線引退が真新しいですが、西の人気車両が見れなくなるのは寂しいものですね…。
JR東海で「夜行新幹線」が来るみたいですけど、
寝台車に改装しなさそうなので、乗りこなすの厳しそ…
まあ実証らしいので、好評だったら寝台使用にするのかな🤔
サンライズもそろそろ引退みたいな噂もありますが、引退前に寝台列車も乗れると良いな。
本編
梅雨入りとなった6月始め。
予報では雨ばかり。
仕事で大変なのにさらに憂鬱になる季節だ。
「はぁ…また今日も雨か。」
ため息をつき、小雨が降り、水たまりのコンクリートの上を傘を差して歩く。
ぴちゃぴちゃと水たまりが跳ねる音が鬱陶しくなる。
「子供だったらこれが楽しいんだろうなぁ。」
仕事の疲れと年を取った自分に虚しく感じてしまう。
「あれ…。」
ふと狭い路地が気になった。
向こう側に咲き始めの紫陽花が見える。
無意識に足がそちらに向く。
早く帰りたいのになぜか吸い寄せられるように路地に入っていく。
「よいしょ、よいしょ…。」

狭い路地を出ると、目の前に紫陽花。
振り向くと祠があった。
さっきまで騒がしかった車の音と人の声がしない。
参道は紫陽花で塞がれていた。
先ほどの路地を見る。
向かい側は真っ暗になっていた。
急に血の気が引く。
早く出なきゃ。
「か、神様!帰らせて!」
その後の記憶は無い。
誰かに手を引かれた気がする。
気付いたら家の風呂に入っていた。
