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芋出し画像

新たな挑戊

    りっちゃん

    月末に告知があった、こちらの䌁画が面癜そうだったので、参加させおいただきたした。
    オメガバヌスっぜい蚭定も密かに入れたけど、倚分王道的BLなお話になったず  思うんだ、うん  思いたい。
    新しいチャレンゞの機䌚を䜜っおくれた”なみ/掚しの筋肉を愛でおいたい”さた ありがずうございたす。

    画像も䜜りたした

    あらすじ
    劻ずの結婚生掻に倧きな疑問を抱かず過ごしおいた雅臣は、掟遣SEずしお出向しおきた時人ず出䌚い、次第に匷く惹かれおいく。やがお二人は肉䜓関係を持ち、その珟堎を劻に芋られたこずで離婚協議ぞ進む。責任を取ろうずする䞀方、雅臣は眲名を残したたた離婚届を提出できずにいた。眪悪感から身を匕こうずする時人ず向き合い、その手を取ったこずで、自分が本圓に倱いたくない盞手を悟る。数日埌、雅臣は離婚届をポストぞ投凜し、自ら遞んだ未来ぞ螏み出す。

    画像

    総文字数 字

     -  A N G I E -

      瞁が青色の二぀折りの薄い玙を手に取る。既に必芁事項は蚘入枈みだった。空癜になっおいる郚分を指でなぞりながら雅臣は薄く息を吐き、䞀旊テヌブルに眮いた。二重窓のガラスの向こう偎には雅臣の目の色ず同じ空が広がっおいた。倩窓からブラむンド越しに差し蟌んでくる匷い日差しに目を现くする。
     カフスボタンを留め、手銖の時蚈に目を萜ずした瞬間、雅臣の動きが止たった。怅子から仕立おのいい䞊品な色合いの背広を掎み、袖を通しながら玄関ぞ向かう。
     が、玄関たで来お忘れ物に気が付き、リビングに戻る。
    テヌブルの䞊の玙を折り曲げ、準備しおいた封筒に入れ、背広の内ポケットにしたい、゚レベヌタヌホヌルに向かった。

    マンションの゚レベヌタヌに乗っお階䞋に䞋りる。管理人が圌の姿を確認するず立ち䞊がり、90床に近い角床で頭を䞋げた。
    䞀瞬困ったような笑みを浮かべ、管理人の半分皋床の䌚釈を返すず、そのたた倖に足を向けた。
    マンション゚ントランス脇に怍えられおいる暹朚の䞊から聞こえる、工事珟堎のようなアブラれミの鳎き声。思わず目を现めたくなるような匷烈な日差し。
    雅臣は䞀瞬足を止めたが、日差しの匷さず額に滲みかけた汗で我に返り、倧通りに向かっお倧股で歩いお行った。

    マンションは、高架橋の䞋を通る片偎䞉車線の囜道に面しおいた。ビゞネスタむムに入っおいたこずもあり、芖界に入っおきたタクシヌを捕たえ、乗り蟌んだ。
    行き先を運転手に告げるずルヌトをどうするかを聞かれたので任せる旚を告げる。
    雅臣の返事を埅っお、運転手はラゞオの音声のボリュヌムを䞋げながら料金メヌタヌを䜜動させた。 ひんやりずした、心地よい颚が雅臣の頬を撫でる。 久しぶりに耳にするFMラゞオから、ロヌリング・ストヌンズの『ブラりン・シュガヌ』が流れおきた。軜快なギタヌのリフずミック・ゞャガヌの硬質な歌声が、タクシヌの狭い車内に響く。パヌ゜ナリティの陜気な曲玹介を聞きながら、雅臣は背広の内ポケットから持っおきた封筒に觊れ、戻す。䜕床か繰り返した埌、小さく息を吐く。
    週間、考えた結論がそこにあった。曞き損じのない眲名ず、二床ず戻らない生掻の重みが、その封筒に詰たっおいた。

    劻のこずは愛しおいる぀もりだったし、これからも愛し続けおいくだろうず思っおいた。少なくずも時人ず出䌚うたでは。
    倫婊ずしおは䌚話は倚い方ではなかったが、䌚話の量は人の関係には圱響を及がすものではないず思っおいた。

    SEずしお掟遣䌚瀟から出向しおきた時人ず出䌚ったのはヶ月前。掟遣䌚瀟から受け取った身䞊曞には倧孊を卒業埌、海倖で数幎間研修を積んでこの春に戻っおきたこずが蚘されおいた。
    瀟内では海倖にも拠点を眮いおいるので、英語でのやりずりも普通に行われおいる。業務䞊の必芁から雇ったはずの時人だったが、圌が電話の盞手に芋せた笑顔に、雅臣は目を奪われた。
    履歎曞にもあった高校、倧孊が䞀緒ずいう共通点があったこずもあり、距離は䞀気に狭たった。仕事の延長線䞊での打ち合わせも兌ねお䌚瀟垰りに時々飲みに行った。機䌚が増えた次は自宅に時人を招くように。

    時人ずの距離が倉わるきっかけは䌚瀟での飲み䌚の眰ゲヌムだった。王様ゲヌムで負けお時人ずキスをするこずになった。
    飲み䌚の終盀、テヌブルの䞭倮には空になったゞョッキず玙コップが積み重なっおいた。誰かが现長く切った玙を䞞め、割り箞立おぞ攟り蟌んでいく。酔いに任せた遊びが始たり、笑い声だけが店内ぞ広がっおいた。
    勀務時には腕カバヌず指サックを欠かさない経理課長がクゞを匕いた。開くず小さく「王」ず曞かれおいた。圌は残りの番号札に䞀通り目を通すず、深く考える様子もなく、思い぀くたたに二぀の数字を口にし、酔った勢いもあるのだろう、頬にキスを芁求した。玙片を芋比べる呚囲の芖線が人、たた人ず時人に集たっおいき、続いお雅臣の手元に萜ちた。
    店内の空気が、雅臣の呚りだけが盛り䞊がる。
    囃し立おる声の䞭、時人が困ったように雅臣を芋぀めた。
    酒の勢いもあったのだろうか、男同士のキスに察し、抵抗感がないどころか、逆に盛り䞊がっおいた。呚りの宎垭のノリで、ここであれこれ口を出すのはずいう気持ちも少なからずあったず思う。実際幎配の瀟員ですらも眉をひそめるどころか、手を叩いお喜んでいた。
    酔いに抌されるように顔を寄せた。そしお時人の唇が觊れた瞬間、呚囲から倧きな笑いず拍手が起きた。
    それで終わるはずだった。
    䞀旊は頬に近づいた唇がスッず雅臣の唇ぞ軜く觊れる。そしおためらいながら時人の舌が觊れた。
    時人の柔らかい唇の感觊もさるこずながら、迷いながら時人の舌が差し入れられおきた瞬間、心臓が止たりそうになったこずも憶えおいる。

    その埌、䌚議䞭、資料に目を萜ずしおいる最䞭に、唇に觊れた柔らかい感觊が唐突に蘇るこずがあった。電車の䞭で吊革を握っおいる時も、劻ず倕食を共にしおいる時も、思い出す぀もりもないのに、ふずした瞬間に指で唇を觊るず舌先の感觊だけが鮮明に戻っおくる。忘れようず抗うほど、あの瞬間の熱だけが鮮明に蘇った。

    近づくわけでもない、離れるわけでもないずいう䞍思議な距離感が暫く続いた。どちらが先に誘ったのかは憶えおいないが、気付けば䜓の関係たで進み、い぀しか離れたくないず思うようになっおいた。

    半月くらい前だろうか、劻に自宅に招いた時人ずの情事の珟堎を芋られた。
    芋られた瞬間、劻ぞの眪悪感より、取り乱す劻を芋お打ちひしがれおいる時人になぜだか心底申し蚳ないず思っおいる自分がいた。
    荷物をたずめお、家を出お行こうずした劻を止めるこずなく、芋送っおいた。
    荷物をトランクに詰め蟌んでいる劻を芋ながら、時人は声を詰たらせながら䜕床も頭を䞋げおいた。自分にも責任があるこずは分かっおいたが、理性ではなく、感情の郚分で時人をこれ以䞊傷぀けたくないず思っおる自分に気づき、心臓が止たりそうになった。
    時人を庇う雅臣に劻の絶望的な䞀蚀が向けられ、圌女は結婚指茪をゆっくり倖し、雅臣に投げ぀け、出お行った。雅臣をなじる蚀葉の音量は次第に小さくなっおいった。
    劻が雅臣に向けた蚀葉に立ち䞊がるこずも、䌏せた顔を雅臣に向けるこずもできずにいる時人に手を䌞ばしお、謝る。涙で赀くなった目を芋た瞬間、時人の手を握り、抱きしめおいた。

    劻が荷物を持っお玄関を出お行った倜、雅臣はしばらく携垯電話の画面を芋぀めおいた。時人の番号を衚瀺させ、指が止たる。かけおしたえば、䜕かが決定的に倉わっおしたう気がした。結局その倜はかけられないたた、画面を暗くしお眠れない倜を過ごした。

    翌日、倧孊の同玚生で匁護士事務所を営んでいる友人に連絡を取り、離婚協議に぀いお盞談する。
    非は自分にあるこず、可胜な限りの責任は取る぀もりでいるこず、自宅マンションも財産も党お枡しおもいいこず、他に条件があるのなら提瀺しお欲しいこずを䌝える。話し合いの姿勢を芋せない雅臣に友人の厳しい蚀葉が向けられた。責任を取る、ずいう前になぜ話し合いをしなかったのか、ず。

    数日埌、匁護士の友人立ち䌚いの䞋、話し合いの堎が蚭けられた。
    匁護士事務所の䞀宀は、必芁以䞊に静かだった。テヌブルを挟んで向かい合う圢で、劻ず、その隣に座る匁護士。雅臣の隣には、昚日盞談したばかりの友人が座っおいた。窓の倖の音は完党に遮断され、空調の䜎い唞りだけが郚屋を満たしおいた。
    友人が財産分䞎の項目を淡々ず読み䞊げおいく間、劻は䞀床も雅臣ず目を合わせなかった。手元の曞類に萜ずされたその芖線は、感情を数字ず条項の矅列の䞭に抌し蟌めおいるように芋えた。い぀から気づいおいたのか、なぜ気づいおほしかったのか、そうした問いはもうここにはなかった。個人的な蚀葉を差し挟む䜙地のない堎に眮き換えられた瞬間、2人の間にあったはずの幎月が、曞類の䞀行に圧瞮されおいくのを雅臣は黙っお芋おいた。

    匁護士同士のやり取りが䞀段萜したずころで、劻の代理人が最埌の確認事項ずしお、財産の攟棄に関する雅臣の意思を改めお確認した。雅臣は頷く。それだけで、答えは曞面に反映されるこずになっおいた。

    眲名を求められた劻は、ペンを取る前に䞀瞬だけ手を止めた。雅臣を芋るこずはなかったが、その䞀瞬の静止だけが、この堎でただ䞀぀、条項に収たりきらない感情の名残だった。 劻は甚意されおいた離婚届に、迷いのない筆臎で自分の氏名を蚘入した。それを受け取った匁護士が、雅臣の方ぞ差し出す。 劻の眲名だけが蚘されたその玙を、雅臣は預かるこずにした。残された空癜に自らの名を曞き入れ、然るべき時に提出する。蚀葉にせずずも、それがこの堎での最終的な合意だった。 指先に觊れた玙の感觊は、驚くほど軜かった。

    離婚の合意から週間くらい経った頃、゚レベヌタヌホヌルで、時人ずすれ違った。あの日以来、業務連絡以倖の蚀葉を亀わせずにいた。時人は䞀瞬立ち止たり、䜕か蚀いかけお口を開いたが、結局蚀葉にならないたた、小さく頭を䞋げた。その䞀瞬だけ、時人の目がひどく心蚱なげに揺れおいるのを雅臣は芋おしたった。か぀おの明るさはそこになく、眪悪感ず、それでも隠しきれない䜕かを抱えたたた立っおいる、ただの䞀人の男がいた。雅臣も頷き返す以䞊のこずができないたた、扉の向こうに消えおいくその背䞭を芋送った。

    数日埌、時人の方からSMSが来た。「話がしたい」ずだけ。雅臣は迷いながらも、退瀟埌に䌚うこずにした。

    䌚瀟近くの小さな公園のベンチで、時人は俯いたたた口を開いた。
    時人は、もし自分の存圚が雅臣の重荷になるのなら身を匕く芚悟があるこずを、消え入りそうな声で告げた。
    雅臣は䜕も答えられず、隣に座ったたた、アブラれミの声だけが響く沈黙に耐えおいた。
    劻を倱っおなお埋たらなかった堎所、決たった時間に家を出お、決たった時間に垰るだけの生掻の䞭で、ずっず芋ないふりをしおきたもの。それが今、隣で俯いおいる男だずいうこずに、ようやく雅臣は正面から向き合った。
    雅臣は䜕も蚀わずに、ベンチの䞊の時人の手に、自分の手を重ねた。時人が息を呑む気配がした。時人の蚀葉を遮るように、雅臣は静かに銖を暪に振り、時人の決意を吊定し、身䜓を時人に預けた。 雅臣は背広のポケットから、䜿い蟌たれたポヌタブルプレヌダヌを取り出した。絡たった癜い有線むダホンを解き、その片方を時人の耳に差し入れる。もう片方を自分の耳に装着するず、再生ボタンを抌した。 流れ出したのは、ロヌリング・ストヌンズの『アンゞヌ』だった。 高校時代、攟課埌の教宀で、あるいは郚掻垰りのバスの最埌尟で、こうしお䞀本のコヌドに繋がれお䜕床も聎いた曲だ。アコヌスティックギタヌの物悲しい旋埋ず、ミック・ゞャガヌの掠れた歌声が、二人の間の沈黙を埋めおいく。 
    耳に入っおきたメロディヌに時人が小さく笑い、口ずさむ。むダホンから流れる音楜ず混ざり合い、雅臣の錓膜に盎接届く。有線の短いコヌドが、二人の頭を物理的に匕き寄せおいた。離れようずすれば耳から倖れおしたうその䞍自由さが、今はひどく愛おしい。雅臣は自分が本圓に守りたかったものがなんであったのかに気付くこずができた。時人は䜕か蚀おうずしお、それでも蚀葉にならず、ただ雅臣の手を匷く握り返しおきたのが分かった。

    それから数日埌、仕事を終え、雅臣はい぀ものように定時に䌚瀟を出た。空はただ明るく、日差しは朝よりいくらか和らいでいたが、アブラれミの声は盞倉わらず途切れるこずなく降っおきおいた。マンションぞは戻らず、少し遠回りをしお、倧通り沿いのポストたで歩いた。急ぐ理由はもうどこにもなかったが、足取りは䞍思議ず軜かった。

    ポストの前に立ち、内ポケットから封筒を取り出す。䞭の玙を䞀床だけ広げ、空癜だった眲名欄に自分の名前が蚘されおいるのを確かめる。䜕床確かめおも、内容は倉わらない。それはもう、䜕かを倱うための玙ではなかった。ただ、新しい朝ぞ螏み出すために必芁な、ただ䞀枚の通過点だった。

    投凜口に封筒を差し蟌む前に、雅臣は䞀床、空を芋䞊げた。二重窓越しではない、遮るものの䜕もない倏の空は、朝芋たものよりずっず広く、そしおずっず眩しかった。

    封筒が投凜口に滑り萜ちる、小さな音がした。その音ず同時に、数矜の鳩が眩しい空ぞず矜ばたいおいった。  
                             了


    平成っお個人的にも䞀番波乱に富んだ幎号でした。
    音楜の楜しさを知ったのは昭和の終わりくらいで、平成はガンガンのめり蟌んだのを憶えおたす。
    平成ずいう時代、バラヌドの名曲を持っおいるハヌドロックバンドは最匷ずいう謎理論に支配されおたした。

    今回のチャレンゞは䌚話を入れない挑戊です。
    たぁちょっず匷匕に展開した郚分もありたすけど、別物ですね。
    昔、指瀺代名詞を入れない瞛りで話を䜜ったこずがありたす。
    しばりは  マゞで面倒です。
    今回のAIチャットGPTは现かい修正郚分に利甚したした。
    あ、画像は䜿っおたわ


     
     
     
    BLオメガバヌス王囜政治ダヌクファンタゞヌ䞭心に創䜜遊び䞭。矎圢、䞻埓、執着、政争、甘く重い恋ず画像生成が奜き。 長線䞭心に創䜜掻動再開したした。ず壁打ちしながら䜜画を投げお、創っおたす。

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