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Photo byk_jack_norio

【詩】刻まぬ時

    有月紬

    白い壁に囲まれて 
    目を閉じる

    確かに時は過ぎているのに
    私の時計は壊れたまま

    変わらないで
    元気でいてねと
    交わした約束

    容易く言葉にされたけれど
    あたりまえのように
    過ぎる日々に

    叶わぬことは知っていた

    愛想笑いはするけれど 
    大人になれない 
    ごめんなさい

    雨の日ばかりで
    ごめんなさい

    あなたのことが 
    好きでした

    あなたにも
    好きでいてほしかった

    白い壁に汚れを見つけ
    必死に拭いて
    何度も拭いて

    薄くはなっても
    消えることはない

    変わらないもの
    変わりゆくもの

    壊れた時計を持つ
    時を刻む時計を持たぬ

    此処は黄泉の国ですか
    時計の針が進みません

    降り続く雨は
    凌げるけれど

    ただただ
    乾き蒸発する

    殻を破壊し
    空となる

    私に時は

    存在しない

     
     
     
    詩を書こうと思ったきっかけは職場が遠くなって 通勤電車に乗る時間が増えたから。 →現在は適応障害にて休職中です。 noteの出会いに感謝です

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