
その低カルシウム、本当に異常?Payneの式で見抜く方法
最近、痩せている患者さんの考え方に、薬剤師も慣れてきていると感じます。
栄養状態を見るのにアルブミン。
腎機能チェックは常識ですよね。
話は少しそれますが…
腎機能の評価をするとき、基本的に薬剤は、eGFRよりクレアチニンクリアランス(Ccr)の推算式ですよね!
現場で一番よく使うのは、やはりこれです👇
■ Cockcroft-Gault(コッククロフト・ゴールト)式
Ccr = (140 - 年齢) ✖️体重(kg)/72 ✖️血清Cr (男性)
※女性はこの値に 0.85をかける
この式からわかるように、必ず、年齢、体重はカルテで見ないといけません。
シスタチンCはお値段が高いですし、3か月に1回しか測れないので、重症筋無力症や透析患者様のような、よほどのことがなければ、検査はないかなと。
みなさんのところでは、どうですか??
では、本題にもどりまして、今回はカルチコール処方時のチェックで気づいた補正について書いていきます。
高齢化社会でカルシウム製剤の処方箋は多いですよね。
マイナンバーカードの普及で薬局薬剤師さんも検査結果を見られるようになったので、参考になりますよ☝️
■ なぜ補正が必要?
血清カルシウムは、実は「アルブミンにくっついている分(結合型)」と「遊離している分(イオン化Ca)」
があります。
低アルブミンだと、「見かけ上カルシウムが低く見える」ことがあるんです。
■ Payneの補正式(超重要✨)
補正カルシウム(mg/dL)は👇
👉 補正Ca = 実測Ca + (4.0 − Alb)
(※Albはg/dL)
■ 使い方(例でサクッと)
実測Ca:7.8 mg/dL
Alb:2.0 g/dL
👉 補正Ca = 7.8 + (4.0 − 2.0)
👉 = 9.8 mg/dL
→ 実は正常だった!というケース
■ ポイント3つ(現場で差がつく✨)
① Alb 4.0を基準にする
→ ここ、間違えやすいです
② 低Albなら必ず補正する
→ 特に高齢者・栄養不良・慢性疾患
③ 本当に大事なのはイオン化Ca
→ 重症例や症状ありなら
👉 血ガスで測定がベスト
しかし、外来では私は経験なし
■ 注意(これめちゃ大事⚠️)
Payne式は万能ではありません
重症患者(ICU)
pH異常あり
腎不全
敗血症
👉 このあたりは当てにならないことあり
→ 迷ったら
👉 イオン化Caを確認が正解
■ まとめ(すぐ使える形)
低Caを見たらまずAlbを見る
迷ったら「Payne」で補正
本当に判断が必要ならイオン化Ca
◾️現場では
内服なら、検査結果のCa値で決める。
注射なら補正もする。
という感覚です。
処方は医師が決めますが、カルチコールは投与速度(超重要 ゆっくりですよー)や配合変化に気をつける注射薬です。
だから、本当に低Caなら使う。
それ以外は使わないように、薬剤師もチェックする。
問い合わせる力をつけることが、大事。
そうすれば医療の質が上がるな。と考えています。
おまけ
実測のCCRは、単位の表記がml/minでも体表面積補正がされていることがあるので、一度検査に補正されているか確認しましょう。
抗がん剤使ってる時は、要注意ですよ!
⬇️私の使用している本です。