
🍒いらっしゃいませ
〜子どもの詩414 Theme-175〜
しゅんさく君の家は、お煎餅の製造と販売を家業にしています。
この日初めて、しゅんさく君は直売店の店先に立ち、お父さんと一緒に煎餅を売ることになりました。
Akiyama Uです。子どもの詩を紹介しています。
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いらっしゃいませ
「いらっしゃいませ‥‥」
小さな声は ぼく
「いらっしゃいませ!」
大きな声は お父さん
はずかしくて下をむいたまま
「いらっしゃいませ‥‥」は ぼく
ぼくの頭の上から
「いらっしゃいませ!」は お父さん
ぼくは おせんべいを袋に入れて
「いらっしゃいませ‥‥」
はかりではかって
「いらっしゃいませ‥」
かごに入れて
「いらっしゃいませ」
お父さんが作ったおせんべいを
ぼくが袋に入れて
ひとつ売れた
ふたつ売れた
また売れた
みっつ よっつ いつつと
どんどん売れていく
「いらっしゃいませ!!」と
大きな声は ぼく
「いらっしゃい
いらっしゃい おいしいよ」と
明るい声は お父さん
また うれた
やったーっ!
「三百円です」とぼく
「ありがとうございました!!」と
お父さんとぼくの声が かさなる
5年 しゅんさく
恥ずかしそうな小さな声が、時間の経過とともにハッキリとした大きな声に変わっていく様子。まるで人の永きにわたる成長過程を、ギュギュギュッと凝縮したみたいです。声が重なった「ありがとうございました」は、圧巻中の圧巻。
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最後まで読んで頂き、ありがとうございました。

尚、現在しゅんさく君は、自分の名前を冠にした有名洋菓子店のオーナーシェフとなっています。一度、こっそり食べに行きたいなあ。「いらっしゃいませ」の声も、聞いてみたい気がするし‥‥。
