
🍒キュウリスティック
〜子どもの詩382 Food-14〜
突拍子もない仮定で恐縮ですが、私がもしホームセンターの屋外売り場に並ぶ野菜苗だったら、これから挙げる作品の作者のもとに買い取られ、育てられたいと思います。
Akiyama Uです。子どもの詩を紹介しています。
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ぼくのキュウリ
「うわぁ!でかっ!」
ぼくはおどろいて声をあげた
それは ぼくが四月から育てているキュウリ
二本のなえを買ってきて
庭のすみのプランターに植えた
毎日水やりをして大切に育てたんだ
二ヶ月がたって
キュウリの実はぼくの顔ほどの大きさに育った
受話器みたいな形
ピカピカのこい緑色
「立っぱになったなあ」と感心する
今日 初めてのしゅうかくだ
そっとはさみをあてて
チョキン
切り口から水分がポワンと出てきた
ずっしり重い
うれしくなったので ふざけて
「チョンマゲー」と言って頭にのせた
すると「イタタタター」
思わずさけんだ
キュウリのまわりのチクチクが
はりのように頭にささったのだ
「お兄ちゃんもやってみ」と言って
お兄ちゃんの頭にのせた
「イタタタター」
お兄ちゃんもさけんだ
「それにしてもこのキュウリ
めっちゃチクチクやなあ」と
お母さんが言った
「さっそく食べてみよう」
家に帰ってキュウリをあらい
包丁でトンッと切った
中は真っ白でキラキラしている
「チクチクがのどにささらんかなぁ」
とお母さんに聞くと
「しおもみしたら大じょう夫」と言って
しおをかけてくれた
ゴロゴロとまな板の上で
キュウリとしおを転がした
さっと水あらいして皿にもる
キュウリスティックの完成だ
かぞくみんなで食べてみる
パリコリ パリコリ
「おいしいなあ」
「すごいなあ」
みんなが笑った
大好ひょうだ
「お母さん もうキュウリ買わんとってよ
これからはぼくが育てるんやから」と
ぼくはせん言した
まだ小さなキュウリは五つもついている
黄色の花も元気にさいている
これからも大切に育てるぞ
次はキュウリのサラダを作ろう
4年 けんしろう
自分が育てた野菜を調理して食べる。それを家族が笑顔で食べてくれる。こんなに幸福を感じることはありません。
早や十歳にして、畑仕事を楽しむおじいちゃんやおばあちゃんの境地に到達してしまったんだねー。
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最後まで読んで頂き、ありがとうございました。