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🍒特養老人ホームの風景

      〜子どもの詩411 Family-67〜

     介護が必要な高齢者が入居して、食事や入浴の世話、健康管理などのサービスを受ける公的施設、それは特別養護老人ホーム。「特養」とも呼ばれます。要介護度3以上が、入所対象の目安となっています。

      【要介護度の区分と目安】
    《要介護3》

    立ち上がりや歩行に杖・車いすを使用し、食事や排せつなどに介助が必要。
    《要介護4》
    生活のあらゆる場面で介助が必要。理解力や思考力の低下がみられる。
    《要介護5》
    寝たきりの状態など、日常生活全体で全面的に介助が必要。

     入所している祖母や祖父に会うために特養老人ホームを訪れた、孫と祖母、そして孫と祖父の風景。
     Akiyama Uです。子どもの詩を紹介しています。

       おばあちゃん
    私のおばあちゃんは「せきれい荘」にいる
    おばあちゃんはもう歩けない
    車いすを使っている
    おばあちゃんのお見舞いに行くと
    おばあちゃんはベッドの上で
    目を開けてぼんやりしている
    私が「だれ?これだれ?」と聞くと
    「あんたはなあ」と考えている
    だから私は「ななみやで
    覚えといてよ」と言う
    すると「ほう  ななみかあ」とおばあちゃんは言う
    それから私は
    おばあちゃんの好きなあめを食べさせてあげる
    おばあちゃんの手にあめを持たせてあげると
    おばあちゃんはおいしそうに食べる
    そしたらおばあちゃんは
    「あんたらも食べな」と
    引き出しを開けようとする
    私がもう一度「だれ?これだれ?」と聞くと
    「あんたはななみや」と言ってくれる
    おばあちゃんは片目がほとんど見えないから
    私は顔を近づける
    たまに私の手をさわって
    「きれいな手やなあ」と言ってから
    自分の手をさわって
    「おばあちゃんの手は  もうあかんわ
    もうなあ」と言う
    それで私が「そんなことないで」と言うと
    「そうか  あっはっは」と言って笑う
    そしたらおばあちゃんは
    笑いながらお父さんに
    「この子はよう笑うな」と言う
    私はとってもうれしくなる
    おばあちゃんといるととってもうれしくなる
    おばあちゃんが
    わたしのことを分かってくれると
    私もうれしくなる
    私はおばあちゃんが大好き
    また車いすで散歩しようね
    おばあちゃん
         6年 かりん

       大つぶの涙
    「来てくれたんか」

    「久しぶりやな  おじいちゃん」
    老人ホームの部屋に入るなり
    声をかけ合い顔を見る
    おじいちゃんの目には大つぶの涙が光っている
    「みんな元気か」
    そう言って私の手をにぎってくる
    おじいちゃんの冷たい手を
    両手であたたまるようにさするけど
    とても冷たくなかなかあたたまらない
    なんだかさみしい気がした
    私は手をにぎりしめた
    生きて
    生きておじいちゃん

    もう夕がたが近づいていた
    おじいちゃんは私の顔を見て
    なつかしそうににっこりとしている
    それを見ている私は
    おじいちゃんといっしょに
    にっこりとしている
    おじいちゃんが私の顔を見て
    「元気にしてたんか」
    「うん  元気にしとったで」と
    私はおじいちゃんに言った
    するとおじいちゃんは
    大つぶの涙をながしている
    お母さんが帰るしたくをすると
    「もう帰るんか」と言って
    かなしそうな顔をして
    「また来てくれよ」と言って流す
    大つぶの涙
         6年 ななみ

     
    離れて暮らしてはいても、家族は家族です。
           🔹
     最後まで読んで頂き、ありがとうございました。

     
     
    気がつけば、子どもの書く文章を収集する人生になっていました。職業柄とも言えますが、誰もがしていることではないので、やはり謎です。ただ一つ言えるのは、自分の体験し得なかった事やこれから起こる可能性の低い出来事を、子ども達が代わりに体験してくれている、そんな認識です。感謝です。

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