
🍒子どもの詩248 Theme-82
〜小学4年生の世界〜
読みに来ていただき、ありがとうございます。
子どもの詩を紹介するnoteです。
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学年別に見ています。
ギャングエイジ後期の4年生。家族以上に友達同士の仲間意識が優先されることが多く、「嘘」や「反抗」の引き金にもなります。葛藤し、もがきながらも生涯使い続けるだろう「対人スキル」を身に付けていく年頃。
この時期、心の中はとてもナイーブです。繊細な心の内側を、作品を通して覗いてみましょう。
言葉のキャッチボール
言葉のキャッチボール
自分と相手の言葉のボール
いつもぼくたちは
言葉のキャッチボールをしている
悲しいことがあると言葉が弱くなって
とどかないときがある
おこっているときは言葉が強くなって
悪口になって相手がとれない
それが何度か続くと相手もおこって
言葉のドッチボールになってしまう
ぼくは言葉のドッチボールより
言葉のキャッチボールがすき
人はいつもどこでも
言葉のキャッチボールをしている
いまも言葉のキャッチボールをしているよ
4年 けんご
線香花火
「線香花火で勝負しよ」と私は妹に言った
お父さんに二人同時に火をつけてもらった
ジリジリジリ
赤い玉が夜の中にぽつんと二つ
私は落ちないように息を止めた
妹の玉が落ちそうになって
思わずわらってしまった
赤い玉から花がさくように火花がちって
パチパチパチと
ポップコーンがはねるみたいな音がした
花がだんだん大きくなって
妹の花火にとどきそうだ
目の前がだんだんと明るくなって
どっちが勝つかわくわくしてきた
「きれいだなぁ」と声をそろえて言った
こんどは花が小さくなって
赤い玉がプルプルふるえだした
「もう少しで落ちそう」
もう一度息を止めた
つぎのしゅんかん玉がすっと消えてしまった
妹も同時に消えていた
「勝負決まらへんかったなぁ」と私が言うと
妹が「でも最後まで落ちひんかったで」と言った
線香花火が落ちずに終わったのを初めて見た
落ちても落ちなくても線香花火が終わると
やっぱりさみしい気持ちになった
4年 もね
かげ
ぼくのかげを追いかけてあそんでいる妹
短くなったり長くなったりするかげで
いっぱいあそんでいる
雲が出てきた
ぼくのかげがきえた
すると大泣きする妹
だっこするとまたお日様がでてきた
すると二人のかげが一つになった
二人で大わらいした
ふしぎなかげ
4年 りょうた
だれかがやってくれる
だれかがやってくれる
いままでの私にとってはあたり前の言葉
でも今の私には似合わない言葉
だれが私のきらいな係をやってくれる?
だれが私のきらいな給食を食べてくれる?
だれが私のやらないことをしてくれる?
でも考えてみると
だれかってだれだろう
私が進んでやらないと
みんなは進んでやらないよ
私の回りにだれかはいない
みんなが思うだれかは私なのだから
4年 あい
最後に紹介するのは、コロナ禍の作品。介護施設の曽祖母に会いに行った時の、窓越しの面会を題材とします。
まどごしに
ひいおばあちゃんに会いにいった
今はしせつにいるひいおばあちゃん
前みたいにはひんぱんに会えないけれど
顔を見ることができてうれしかった
ひいおばあちゃんはにんちしょうで
わたしのことはよくわかっていない
声をかけても返事はなく上の方を見ているだけ
でもお母さんが声をかけると
ちらっとこっちを見た気がした
そして何を言っているのかは分からないけれど
はっきりと声を出していた
お母さんはとてもうれしそうだった
お母さんとひいおばあちゃんはとてもなかよし
だから何か思い出したのかな
お母さんはまどに近づいて手をふった
わたしもいっしょに手をふった
今はふれることはできないけれど
心はいつでもふれあっている
また会いに行こうと思う
4年 ひな
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最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
また読みに来ていただけたら、嬉しいです。