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🍒子どもの詩247 Theme-81

      〜小学3年生の世界〜

     読みに来ていただき、ありがとうございます。
     子どもの詩を紹介するnoteです。
           🔹
     学年別に見ています。
     ギャングエイジ前期の3年生は、「自立」が急激に進む時期です。留守番を任されることもあって、家族から離れて自分と向き合う機会が増えていきます。初めは付かず離れずの関係ですが、少しずつ家族から離れた場所へと向かっていきます。それは具体的な活動範囲と言うよりも、意識の置き所が変わると言う意味で。このあたりを、子どもの作品から探っていきましょう。

       なかなおり
    友だちとケンカをした
    友だちはないていた
    先生によばれて三人で話し合いをした
    友だちがいたから
    自分の言いたいことがうまく話せなかった
    友だちも話しにくそうだった
    先生は用ができて
    ちょっとの間部屋を出られた
    わたしと友だちは顔を見合わせた
    二人とも思わずにこっとわらった
    わたしは「ごめん」と言った
    友だちも「ごめん」と言った
    そのとき心の中からうれしいと思った
    友だちもうれしそうだった
    先生が入ってこられた
    わたしと友だちはまた顔を見合わせた
    まだ先生は
    わたしたちがなかなおりしたのを知らなかった
         3年 はるみ

     先生や保護者の知らない所で、友達同士が接近します。

       わたしのとなり
    ザーッとふった雨あがり
    学どうのおむかえでふと外を見ると
    運動場のはしからはしまでの
    うすいけれど大きな虹
    ちょうどお友だちといっしょになり
    大きな虹を見上げた
    「きれいだね」と顔を合わせ  笑顔
    いつか見た燃えるようなピンクの夕やけは
    「きれいだね」と家族で見上げ  笑顔
    何年後  何十年後
    わたしのとなりにだれかがいて
    だれといっしょにきれいな空を見上げるのかな
    お父さん  お母さん  お兄ちゃん
    お友だち  大すきな人  未来のだんなさん
    わたしの子ども
    まご?
    わたしのとなりのだれかさんと
    「きれいだね」と笑いあいたい
        3年 かな

     友達と一緒に、虹を見上げての笑顔。家族以外の「わたしのとなり」が、想像できるようになりました。

       ふたご
    にてる  にてない
    みんなにてると言う
    わたしはわたし
    妹は妹
    にていない

    にてる  にてない
    生まれてからいっしょ
    わたしはわたし
    妹は妹
    思いはちがう

    にてる  にてない
    わたしはわたし
    妹は妹
    でもつながっている
    さくらんぼのように
         3年 さつき

     さくらんぼのような双子であっても、「わたしはわたし」。自我の確立が進む学年、それが3年生です。
     自我の目覚めは、他者への思いやりの始まりでもあります。最後は、妹を労わる姉らしい優しさに溢れる作品で締めくくりましょう。

       妹
    おしっこがしたくてトイレへダッシュ
    夜中なのにふろばに電気がついている
    「十二時やで  へんやなあ」
    そっとドアをあけてのぞくと
    妹ののどかが立っている  大好きなまくらを持って
    「のんちゃん何してるん?」
    「お母ちゃん  おふろに入ってる
    待ってるの  ここでずっと」
    おふろの中からおゆの音がザァー
    「お母ちゃん  すぐあがるから
    一人で先にねとき  かぜひくで」
    首をよこにふりながら
    妹はおじぞうさんみたいに
    じっと立っているだけ
    「お母さん  のんちゃんここやで」
    「ざんぎょうして今日も帰るのが
    おそうなってしもた」
    わたしは妹の手をひいてニかいへ上がった
    「お姉ちゃんがいっしょにねたげるから
    だいじょうぶや
    おばけがでてもたいじしたげるよ」
    妹はあんしんしたように
    わたしの手をぎゅっとにぎりしめ
    スヤスヤねむってしまった
         3年 あみ
           🔹
     最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
     また読みに来ていただけたら、嬉しいです。

     
     
    気がつけば、子どもの書く文章を収集する人生になっていました。職業柄とも言えますが、誰もがしていることではないので、やはり謎です。ただ一つ言えるのは、自分の体験し得なかった事やこれから起こる可能性の低い出来事を、子ども達が代わりに体験してくれている、そんな認識です。感謝です。

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