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🍒郷愁

      〜子どもの詩383 Theme-159〜

     生まれてから、まだ長い年月が過ぎていない子ども達。「郷愁」という言葉には、縁がないと思い込んでいました。
     Akiyama Uです。子どもの詩を紹介しています。
           🔹
       ぼくのおうち
    生まれてから
    ずっと住んでいる  このおうち
    お父ちゃんの会社のおうち
    木で出来た
    二かいのない古いおうち
    ポツンと一けんだけたっている

    庭
    広くてジャングルのよう
    よく土をほって遊んだ
    おとしあなを作って
    お母ちゃんにおこられた
    虫達がいっぱいいっぱい住んでいる
    ここは  ぼくの心のオアシスだ

    家の中
    小さいころは広かった
    今はせまい
    ぼくが大きくなったからか
    物がいっぱいふえてきたからか

    トイレ
    いやな事があった時
    よくかくれてないた

    お風呂
    そうじ中と言って
    手伝いするふりして
    はだかになって遊んだ

    えんがわ
    兄弟みんな  赤ちゃんのころ
    一度はおちたんだって
    干したての  ふかふかぶとんの上
    ゆっくりまどろむ  あったかいひととき
    大好きだ

    台所
    お母ちゃんのせ中をいつも見ていた
    お母ちゃんには  後ろに目があって
    いつもぼくを見てくれていた
    カウンターの引き出しのつまみ
    立ちはじめのころ
    おっぱいとまちがって
    チュパチュパしてたんだって

    柱やかべの  あのきず  このきず  そのよごれ
    一つ一つ思い出がいっぱいつまってる
    ぼくの事  一番よく知ってくれている
    このおうち
    出ていくことになったんだって
    さみしいな
    かなしいな
    むなしいな
    心がジーンと泣いている
    このおうちの事
    ずっとずっとわすれない
    十年間  ありがとう
    本当に本当に  ありがとう
         4年 かずなり

     んー。これは、紛れもない「郷愁」の思い。長い年月には長い年月なりの「人生の春夏秋冬」があるように、10年間なら10年間の春夏秋冬を感じて、人は生きているということなのでしょう。
           🔹
     最後まで読んで頂き、ありがとうございました。

     
     
    気がつけば、子どもの書く文章を収集する人生になっていました。職業柄とも言えますが、誰もがしていることではないので、やはり謎です。ただ一つ言えるのは、自分の体験し得なかった事やこれから起こる可能性の低い出来事を、子ども達が代わりに体験してくれている、そんな認識です。感謝です。

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