
🍒「歯科vs耳鼻科」怖いもの決定戦!
〜子どもの詩487 Theme-225~
キーンと響く音や麻酔の痛い歯科。鼻や喉の奥をグイッとされる耳鼻科。どちらも怖いです。学校検診でも、子ども達は両者にビビります。敢えて二者択一で選ばせたとしたら、一体どうなるのでしょうか。どちらを避け、どちらを渋々受け入れるのか。
Akiyama Uです。子どもの詩を紹介しています。
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【歯科】
おそるべし はいしゃさん
はいしゃさんにいったよ
しんさつのイスにすわっている人をみていたら
いたそうだったのでぶるぶるふるえてきたよ
「ひろゆきくん どうぞ」とよばれて
びくっとなったよ
イスにすわって口を大きくあけたら
はいしゃさんがドリルをもって
むしばのところをぐりぐりしたよ
とびあがるほどいたかったよ
スプレーをシュッシュッとふきかけたら
はがしゅわしゅわとなって
からだがしびれたよ
「あああ これいじょうしたら
しにそうや」とおもったよ
「くすりをかんどってね」といわれて
がちがちかんだらくすりがにがくてにがくて
「えらいこっちゃ どないしょ」とおもったよ
もうなみだがでそうで
ひっしにがまんしたよ
はいしゃさんはたいへんだな
1年 ひろゆき
【耳鼻科】
きらいな耳び科
耳び科にくると
いつも今日はいたいかなと思う
わたしは耳がわるいので
耳び科にかよっているけど なかなかなおらない
えき前のびょういんまでかよっている
びょういんの中に入ると
きゅうにドキドキしてくる
本を読んでまっているときは少しだけ安心する
でも名前をよばれていないのに
ついついなみだが出てくる
「もえかちゃん」
かんごしさんによばれてから
タオルを持っていすにすわった
先生がこられて左の耳を見てもらった
「じゅるじゅるですね」
先生の言葉を聞くとよけいにこわくなってきた
「そっちの耳がひどいみたいで」
お母さんと先生が話しているのを聞くと
もっとこわくなってきた
薬のついためんぼうを耳に入れたら
次はじゅるじゅるをとるきかいが耳に入ってきた
いたかったので思わず大きな声でないてしまった
三年生にもなっているのにはずかしい
いたいし こわいし がまんできなかった
右の耳もみてもらった
ボコッ
耳の中で音がして少し落ちついた
それからはなの中にぼうが入ってきた
また小さななみだが出てきた
やっとしんさつがおわった
「一週間後ですか」
お母さんがきいた
こんどはがんばって なかないようにしよう
3年 もえか
【も一度 歯科】
ちょっとまって
「ちょっとまって」
この言葉だけはぜっ対に言わないぞ
気合いを入れてゆっくりいすにすわる
ニ才の弟が横で見ている
空地先生がますい注しゃをかまえる
ぼくは歯医者が大の苦手
ニ才のころはずっと泣いていた
三才になると「助けて 助けて」と大声でさけんだ
五才ではぼくがあまりにもあばれるので
お父さんとお母さんが
二人がかりでぼくをおさえた
「君がくると一日が長く感じるなあ」
先生に言われたこともあった
お父さんもお母さんも
「すみません」とあやまっていた
「二度とこおへんからな!」
とぼくが言ったときには
「ふうん こんでええよ」と先生に言われた
そしてぼくは空地歯科の有名人になった
小学生になってからは
ちりょうが始まりそうになると
「ちょっとまって」
「ちょっとまって」を連発
最初はまってくれた先生も
今では「まてへん
いくで」がおきまりのせりふ
弟が 先月歯科デビューした
心配になってついていくと
「あああーん」
口を開けて平気な様子
「えらいなあ」
「すごいなあ」
みんながほめる
ぼくは少しはずかしい気分になった
はりが近づいてくる
弟が見ている
言うな
言うな
「ちょっとまって」は卒業するんだ
自分に言い聞かせる
はりがささる
体中に力を入れる
やっとますいが終わる
「ふう」
あせが出てくる
ペンチを持った先生の手が近づいてくる
「こわい」
目をつぶった
ますますあせが出てくる
ひっぱられる感じはするけどいたみはない
ますいがきいている
あっという間に歯がぬけた
「はるちゃん すごいやんか
さすがお兄ちゃんになったな」
先生の言葉にかたの力がぬけた
「ちょっとまって」が心から消えていく
弟が笑っていた
ぼくも少し笑った
5年 はると
やっぱり、どっちも怖い!引き分けです。
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最後まで読んで頂き、ありがとうございました。