
🍒150歳を目指す じいじ
〜子どもの詩463 Family-82〜
傘寿(80歳)の祝いの席で、おじいちゃんは150歳まで生きると宣言します。その頃傘寿を迎える作者は、「すげえ!」と驚嘆するばかり。「ベン⭐︎ツトム」じいじと孫とのやりとりは面白く、ちょっぴり切ない。
Akiyama Uです。子どもの詩を紹介しています。
🔹
ベン☆ツトムじいじ
ぼくのじいじは「勉」という名前
ぼくが勝手につけたあだ名は
「ベン☆ツトム」
妙にかっこいい
ベン☆ツトムは今年80才
二月に「傘寿」のお祝いをした
ぼくが参加したお祝いは
70才の「古希」 77才の「喜寿」
ちなみに次は88才の「米寿」だ
じいじは「150才まで長生きするから
きょうちゃんよろしくな!」と言う
「うそっ?すげえ!」
じいじはとても元気で
犬のクララとサクラの散歩を毎日欠かさない
よく歩いて家ではテレビを見て
阪神の応援をしながら
ニュースを見ながら
大きな声でさけんでいる
「変なのー!」
でもそれが元気の秘密かな?
じいじはストレスがなさそうだから
本当に150才まで生きそう
ギネスだな
その時ぼくは80才のおじいさんだ
なんだか変な感じだなあ
そんなおもしろい「ベン☆ツトム」じいじも
ぼくの知らないずっと昔 苦労していたらしい
じいじの家に遊びに行くとよく聞かされる昔話
母は「またあ!」と言ってあきれている
でもぼくはその赤穂の塩田の話が好きだ
だって昔の時代に行った気分になれるから
70年ほど前じいじのお父さんが戦争に行った
長男のじいじは学校で勉強しないで
塩田で小さな弟をおんぶして働いていたらしい
ぼくらぐらいの子どもが
働いたり兄弟の面倒を見たりして
お母さんを助けたんだ
ぼくなんか
ちょっとしたお手伝いしかしたことがないし
一人っ子だから自分のことで手いっぱい
戦争のことも想像できないし
お父さんが死んでしまうなんて信じられない!
60年前はテレビがないなんて
相田から姫野まで電車賃を120円はらって
60円の駅そばを食べて
100円で映画を見たそうだ
安いけれどとても不便だ
でもその話のときはじいじの目は輝いてうれしそう
やっと少しだけ楽しいことができたんだ
そんなじいじの時代に比べたら
ぼくはとても幸せな時代に生まれた
おいしい物をたくさん食べて テレビを見て
学校で勉強して 友達と遊んで
家でお母さんに反抗して‥‥
こんなことはふつうだけれど
じいじたちはできなかった
ベン☆ツトムじいじが言う
「きょうちゃん 勉強がんばってな!」
「うん分かった じいじの分まで!」
6年 きょうた
2026年8月15日、今日は終戦記念日です。昔塩田で小さな弟をおんぶして働いていたおじいちゃんが、卒寿を迎える年ですね。でも、まだまだ!150歳は、ずっと先です。
🔹
最後まで読んで頂き、有難うございました。