
🍒子どもの詩024 Hazard-4
〜新型コロナウイルス〜
子どもの詩を紹介するnoteです。
🔹
2019年(令和元年)末、中国の武漢で原因不明の肺炎を発症する患者が多数報告されました。新型コロナウイルス感染症です。
COVID-19と名付けられたコロナウイルスは、瞬く間にグローバル化した世界各地に拡散していきます。空港や港で検疫を強化し、必死に食い止めようと努力したものの、やがて感染爆発(パンデミック)を引き起こしました。
新型であったために情報が少なく、対策に困った政府は、3学期の修了を待たず、全国一斉臨時休業を文部科学省を通じて、各学校にメッセージで伝えました。
わたしとコロナ生活
わたしはやっと小学一年生
でも入学しきから小学校にいけなかった
やっといけるようになって
とてもうれしかった
わたしはまだ小学一年生
だけどコロナのせいで
むずかしいことばをしっている
ソーシャルディスタンス
かんせんかくだいぼうしのため
わたしはもう一年生
だからコロナのこわさもわかっている
なるべくでかけず
がまんすることもおぼえた
1年 ゆり (2020)
コロナがおわれば
ある日学校に行けなくなった
とつぜん外であそべなくなった
ともだちと会えなくなった
会えるのはかぞくだけ
あついのにマスクをしないといけない
はずせるのは家の中とかぞくだけ
外しょくもりょ行も
いきたいのにがまんしている
いけるのはゆめの中だけ
みつという言ばはいつなくなるのかな
一年生のときに友だちと
手をつないだのがなつかしい
コロナがおわったら
大ぜいで外であそびたいな
外でたべたいな
りょ行へ行きたいな
2年 ゆな (2020)
ゆりさんとゆなさんが、くしくも同じ言葉を使いました。「がまん」
この子達は、22世紀を見ることになるでしょう。その時までに、きっとたくさんの災害に遭い、乗り越えることになります。
一つひとつの災害を記録し、記憶することが、その日のための備えにつながります。
たくさんの不条理に出会うことは、避けられません。ヒトの子どもに生まれたのですから。
でも、百も二百もある悲しい出来事に混じって、たま〜に良い事もあります。数は少ないのですが、他の不条理を帳消しにするくらい値打ちがあります。
だから今は、乗り越えるしかない。がまんするしかない。
学校のチャイム
ぼくが一年生の三月 学校が休みになった
毎日学校で勉強しなくていいとうれしかった
学どうでプリントをしたりおり紙をしたり
ダンボールで車を作ったり
本を読んだりした
二年生になっても学校が休みだった
学どうも休みになった
お父さんとお母さんが家で仕事をしていた
きめつの刃のキャラクターのおり紙は
全員作った
野球のカーブが投げられるようになった
きょうが何曜日かわからなくなった
家で学校のチャイムを聞いた
だれもいない学校でチャイムがなっていた
友だちの声が聞こえた
気がした
先生の声が聞こえた
気がした
学校の音が聞こえた
気がした
心がキュッとなった
3年 はやと (2021)
🔹
ハザードダイアリーのBOXは、一旦これで閉じます。この箱に、あまり作品がたまらない事を願っています。
次のマガジンのタイトルは、「子どもの詩Ⅲ タイムスリップ'87」です。38年前の詩が、時の壁を超えて理解してもらえるのか、心配ですし、楽しみです。