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🍒子どもの詩268 Family-34

      〜いつもの朝〜

     安定した家族の作り出す朝の姿、それは退屈なほど同じです。それがどれほど幸せなことか、失って初めて分かります。しかし、失うことなく感じ取れている子もいるようです。
     Akiyama Uです。子どもの詩を紹介しています。
           🔹
       原田家のいつもの朝
    私の家族は毎日おなじだ
    朝  母が起きる
    母が父を起こす
    父が私を起こす
    私が弟と妹を起こす
    父が会社へ行く
    母が朝ごはんはなにがいいかきいてくる
    私は生後八ヶ月の弟の
    右のほっぺをむにゅむにゅしながら
    「チーズパンがいい」と言う
    四年生の弟が生後八ヶ月の弟の
    左のほっぺをむにゅむにゅしながら
    「あっちゃんもチーズパン」と言う
    一年生の妹は生後八ヶ月の弟の
    二の腕をぱくっと食べながら
    「るんちゃんはワッフルがいい!!」と言う
    パンができあがるとみんな机にむかう
    みんながいっせいに机にむかったので
    生後八ヶ月の弟も
    机のあしのところにきてなめなめする
    たまに私のあしもなめてくる
    すごくこしょばい
    私の家族はいつもおなじ
         6年 ことは

     毎朝、日本のあちらこちらで「いつもの朝」が繰り返されています。家族はどこも同じですが、少しずつ変化する「あること」に、ほのかさんは気がつきました。

       洗面所のダンゴ
    毎朝洗面所で
    お母さんがお姉ちゃんのかみの毛を結う
    私は毎朝鏡に映る二人の顔を見ながらきがえをする
    お姉ちゃんの顔の上にお母さんの顔がのって
    ダンゴみたい
    でもお姉ちゃんが中学生になってから
    お母さんの顔が鏡に映らなくなった
    今はもうお母さんは背のびをして
    お姉ちゃんのかみを結んでいる
    「見えへんからちょっとしゃがんで」
    ついにお姉ちゃんの背がお母さんを抜かした
    今はダンゴに映る私も
    いつか「しゃがんで」といわれる日が来るのかな
         5年 ほのか

     ほんの小さな変化を加えながら、今日もいつもの朝が繰り返されていきます。
           🔹
     最後まで読んで頂き、ありがとうございました。

     
     
    気がつけば、子どもの書く文章を収集する人生になっていました。職業柄とも言えますが、誰もがしていることではないので、やはり謎です。ただ一つ言えるのは、自分の体験し得なかった事やこれから起こる可能性の低い出来事を、子ども達が代わりに体験してくれている、そんな認識です。感謝です。

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