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Photo byyamanoji

🍒子どもの詩084 Family-7

       〜恐怖体験〜

     子どもの詩を紹介するnoteです。
           🔹 
     今回の詩はとても怖いので、体調のお悪い方や心臓への負担をかけたくない方は、どうかご遠慮下さい。父親不在中に起きた、ある家庭の恐怖体験です。

       人生で一番こわい経験
    ピンポーン
    土曜日の朝七時半ぐらいのことだった
    ぼくはインターホンの音で起こされた
    ニかいのまどから下を見てもだれもいない
    おかしいなと思った
    ぼくは弟とお兄ちゃんを起こして下へおりた
    「なんで出えへんの」
    お母さんに言った
    インターホンは一回で終わらない
    二回三回と鳴り止まなかった
    急にむねがいっぱいになってきた
    お母さんがインターホンで言った
    「どちらさまですか」
    「何か食べる物をください」
    男の人の声がした
    ぼくは心臓がバクバクした
    弟と二人でふとんにかくれた
    こわすぎてなにも話はできなかった
    お兄ちゃんがねぼけた顔で下へおりて行った
    ぼくはお兄ちゃんの後こわごわついて行った
    お母さんがけいたい電話を持って
    部屋の中をうろうろしていた
    泣きそうな困った顔をしている
    「一一○番に電話しようかな」
    まよっていた
    お兄ちゃんが言った
    「だれ?」
    とお母さんに聞いた
    ピンポーン ピンポーン
    またインターホンが鳴った
    さらにこわくなってしまった
    弟はお母さんの後ろをつきまわっていた
    これがいつまで続くのか
    どうなるんや
    変な人がやってきた
    どろぼうか
    ぼくの心ぞうはさらにバクバクした

    お兄ちゃんがおこってドンドンと歩き
    げんかんの前に立った
    「うるさいねん!」
    お兄ちゃんすごい
    勇気あるなあ
    勢いよくドアを開けた
    そこに立っていたのは
    なんと
    お父さんだった
    ぼくはとってもびっくりした
    三十八キロメートルの道を自転車で来たそうだ
    お父さんを見たしゅん間お兄ちゃんが笑った
    お母さんは「お父さんか」と言って
    なきそうにわらった
    わらいながらお父さんが入ってきた
    「びっくりしたか」
    かぞくみんなで大わらいした
    遠くに住んでいるお父さんと
    一週間ぶりに会った
    とってもおいしい朝ごはんになった
         5年 りょうま


     どうでしたか。怖かったでしょう?
     朝ごはんの時の、賑やかな会話が聞こえてきそうです。


     
     
    気がつけば、子どもの書く文章を収集する人生になっていました。職業柄とも言えますが、誰もがしていることではないので、やはり謎です。ただ一つ言えるのは、自分の体験し得なかった事やこれから起こる可能性の低い出来事を、子ども達が代わりに体験してくれている、そんな認識です。感謝です。

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