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🍒漁師の子

      〜子どもの詩452 Theme-198〜

     家業が漁師で、しかも漁が好きな子は、高校を卒業すると同時に漁師になる場合が多いようです。18歳になると、漁船の操縦に必要な小型船舶操縦士の免許が取得可能になる、このことも理由の一つです。
     子どもの頃には休日に船に乗り、網の片付けや魚の選別など、簡単な作業を手伝います。
     Akiyama  Uです。子どもの詩を紹介しています。
           🔹
       しらす漁
    きょうもしらす漁や
    ぼくは休みの日ずっとしらす漁や
    四時におきてしらす漁や
    ぼくの家の船は幸永丸や
    ソナーやらレーダーやら魚ぐんたんちきやら
    むせんやらようさんついとるで
    だからしらすがいっぱいとれるんや
    冬になったらカキもするしいかなご漁にもいくで
    いかなご漁の最こうは
    五百四十かごくらいとったことがあるで
    すごいやろ
    ぼくはラジオたいそうもあまりいかんとしらす漁や
    家の幸永丸はかっこええで
    めっちゃとるしな
    みんなと行く所がちゃうからな
    かっこええ!
         5年 ゆうた

       どっちもええがな
    「こっちがええがな」
    「いやこっちのがええがな」
    いつもいつもおじいちゃんとお父さんは
    いかなご漁に行くとき口げんか
    「でもこっちもええで」
    ぼくがちょこっと入り込む
    「おお そっちもええな」
    おじいちゃんが言って決まり
    「そんなとこ行っても油のむだや」
    お父さんは納得してない
    けっきょくいかなごのかご六十かご
    次の日お父さんの場へ行った
    その日もいかなごのかご六十かご
    二人は静かに仕事にかかる
    「どっちもええがな」
    お父さんもおじいちゃんもすごいやろ
         6年 ゆうた

       おとうさん げんきだして
    八月三日のあさ
    りょうにいったおとうさんがかえってきた
    ふねのだいじなとこがこわれた
    すぐにしゅうりの人にでんわをした
    おとうさんは
    「ぱちんこにもいかれへんなあ」といって
    ごろんとねた
    おかあさんが「ことしは
    たいふうがようさんきたから
    もうからへんかったしな」といった
    おとうさんはしょんぼりして
    うしろをむいてしまった
    やっぱり
    りょうにいっているおとうさんが
    いいな
         1年 たいき

       サヨリ漁
    ゴォー
    さあ出発だ
    港はまだうすぐらい
    つぎつぎとでていく
    今日はどの方向へ行くのだろう
    お父さんの目がキリッとしている
    ぼくは船のデッキにたった
    お父さんの合図だ
    一番あみをひろげた
    二そうの船でひっぱる
    魚をどんどん追い込んでいく
    ガチャンガチャン
    あみをまいていく
    ぼくはワクワクした
    ピチピチはねている
    大漁だ
    ピカピカ光るサヨリ
    口は赤くてとんがっている
    すごくきれいだ
    バサッーとでてきた
    みんなでいそいで仕わけだ
    大 中 小
    ぼくもどんどんわけていった
    ザックザック
    氷を入れていく
    魚は新せんが一番なんだ
    「よっしゃ次行こか」
    一番あみが終わった
    ほっとした
    次はどこへ行くのだろう
    デッキにたつと潮風のにおいがした
         6年 ひろと

     漁師になれば、日頃の生活を書き記すことはもうないのかもしれません。空(天気)と向き合い、海(波)と向き合い、魚(漁獲高)と向き合い、危険と向き合う日々が続きます。
           🔹
     最後まで読んで頂き、ありがとうございました。


     
     
    気がつけば、子どもの書く文章を収集する人生になっていました。職業柄とも言えますが、誰もがしていることではないので、やはり謎です。ただ一つ言えるのは、自分の体験し得なかった事やこれから起こる可能性の低い出来事を、子ども達が代わりに体験してくれている、そんな認識です。感謝です。

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