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その名はグリズリー

    ナル

    ショートショートっぽいタイトルのエッセイである。楽しんでね!

    最近、って言っても愚痴ではない。そして最近の話でもないのだが…


    僕は目の下のクマがすごい。



    不眠症になる前からあった。
    多分小学生くらいからあったのだが、高校生の頃には完成し、病気になって以来その勢力は拡大の一途を辿っている。
    ごく一般的なクマがツキノワグマクラスだとしたら(目の下のクマに階級をつけている)、僕のはグリズリークラス。「病院帰りかな…?」みたいな顔を常にしている。
    何回か書いた気もするけど、そのエッセイが見つけられないからもういいや。今日は目の下のクマの話。

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    俺のことではないのか。


    クマの原因として主たるものは血行不良や加齢らしい。その他にもメラニンによる色素沈着とか、怖いものだと腎臓病というのもあるらしい。
    加齢についてははるか昔からあるクマなので除外するとして、血行不良…確かに昔から血のめぐりは悪い。体の妙なところが冷える。…あ、そういう意味じゃないからね。朝からそんなネタは出さない。

    冷えといえば手足だが、僕は指先ではなく手首だけが冷える。そして、冷え方に左右差がある。耳は右があたたかく、左が冷たい。誰も僕に触れることもあるまいが、触れたらびっくりするレベル。

    …冷えの話になっちゃったよ。最近こういう文章書いてなかったから、感覚がどっか行った。
    クマ、どうにか消えないかな。

    …と、ここまで書きながら鏡を見ていた。
    そうして、ふと思った。

    クマのない自分が、想像できねえ。



    16歳くらいの頃には既に完成しつつあったクマ。子供の頃から人生を共に生きてきたクマ。
    君がいないなんて、もう想像できないよ…。

    数枚だけある自分の写真を見返してみる。クマ、クマ、クマ。
    猟友会を呼んでくれ、って言いたいレベル。
    クマのない僕は、はたして僕なのだろうか。僕は自信のアイデンティティを、クマに求めている。

    仮にクマが消えたとして、僕はそこまでのイケメンではない。いや、人によっては…まあそれはいい。
    顔にこだわらないのなら、むしろこのクマに愛着を持って生きるべきではないだろうか。
    僕はそう思う。そうしたい。そうだと言ってくれ。

    というわけで、右目のクマをグリズリー、左目をホッキョクグマと呼ぶことにする。
    僕は目の下に猛獣を飼っている。ただ、それだけだ。


    #なんのはなしですか
    #賑やかし帯

     
     
     

    ナル

     
     
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