
【18話】呪いがとけるまで・・・
身体を張った復讐劇
2014年春
吉田との軟禁生活も1年近くなっていた。
吉田との生活の裏では元旦那との
【親権・面会権・養育費】の争いは続いていた。
パチンカスの元旦那と義母は
【養育費】という名目で
私からとにかくお金を搾り取ろうとしていた。
それがダメなら『寄りを戻せ!』
『寄りを戻さないなら子供には会わせない!』
の一点張りだった。
生憎私は仕事も辞め無職
『あのパチンカス達に金なんかやるか!』と
無職の証明をしなくてはならなくなり
精神科で【うつ病】の診断書をもらうことになった。
その頃まだ私は自分が病気になっていると思ってなかった。
ただ
『この1年半色々あったし少し落ち込むこともあるよねぇ~』
くらいの気持ちで精神科へ行った。
が、
【やや重症のうつ病】と診断された。
『やや重症?(´・ω・) な訳ないでしょ!
まぁこれで無駄にたかられなくて済むわ♪』
くらいに思っていた。
とりあえず先生に言われた通り
月1通院はするが
出された精神安定剤や睡眠薬は手を付けず
部屋に放置していた。
月に2回の弁護士とのミーティング
月1回の家庭裁判所での調停
月1回の通院
水曜日の美希宅
それ以外はほとんど吉田と過ごした。
年始は旅行や初詣
月に数回遠出のデート
ほぼ毎日一緒に寝る生活
会ってない時間も電話やメールで
生活の全てが吉田になっていた。
羽を切られたインコのように
私は狭い部屋で毎日吉田を待つだけの生活だった。
G.W前半私たちはまた旅行に行った。
楽しい旅行はあっという間に終わり
G.W後半、吉田は家族の元に帰った。
久しぶりに1人で過ごす数日間に
真っ黒い感情が
モヤモヤと部屋に立ち込めていく
前に見た吉田の子供との写真が頭をよぎる。
『今あいつは当たり前に自分の子供と触れ合っているんだ・・・』
『毎日愛人を抱いた薄汚い手で、今自分の子供に触れているんだ・・・』
『毎日愛人の家に入り浸って
子育てなんてしてないのに、
いいとこ取りで今父親やってるんだ・・・』
ととてつもない憎しみが私を襲う
苛立ちと涙が日を増すごとに止まらなくなる。
中絶手術中に見た夢が鮮明に蘇った。
『あんなカス死ねばいいのに・・・』
『なんで私と別れてくれないの・・・』
『悔しい、苦しい、憎い・・・』
吉田の夜の電話にも出たくなくなった。
『もう私の元に帰ってこないでくれ・・・』
吉田の休みが終わり
前日に電話に出なかった私を心配して様子を見に来た。
吉「昨日何してたん?」
私「別に」
吉「なんで電話出ないの??」
私「出たくないから。」
吉「何で?」
私「・・・嫌いやから。」
吉「何で急に嫌いになるねん!!!💦」
私「とにかくもう帰って!」
と私は吉田を突っぱねた。
その後仕事があった吉田は
吉「戻ってくるから後で話そう!!」
と仕事に行った。
ふてぶてしい私に
優しく接してくる吉田にさらにイライラした。
『お願いだからこの真っ黒い感情から解放させて・・・』
『別れて・・・優しくしないで・・・』
吉田が出て行った玄関を見つめ一人泣き続けた。
『もうイヤだ・・・』
『どうしてみんな(母・元旦那・吉田)は私を苦しめるの?』
『どうしてみんな嘘つくの?』
『どうして私を傷つけるの?私が何をした?』
『どうしてみんな私を都合よく可愛がる?そして突き放すの?』
『どうして私の気持ちは無視するの?』
『どうしてみんな私から大切な物を奪うの?』
『ねぇ!大好きとか大切とか言っとけば
私が思い通りになると思ってる?』
『全部ムカつくんだよ!!!!!!』
その瞬間何かの糸が切れた
数か月分の精神科の薬の山が目に入った。
『もう痛いのはイヤだ。』
泣きながら薬をテーブルの上に並べた。
ティッシュの上に1錠づつ恨みを込めながら
薬を出していく。
幼少期からの母への恨み
元旦那への恨み
そして吉田への恨み
『こいつらに死んで復讐してやる』
『自分が私を死に追いやったと一生悔やめ!』
そう思いながら数百錠の薬をティッシュの上に出し続けた。
数錠づつお茶と流し込みながら
『子供達また傷つけてしまうな・・・』
『でもこんな母親いらないか・・・』
『ごめんね・・・』
と産んだ子、産まなかった子に謝りながら
山になってた薬を全て飲み切った。
少しづつ身体がフワフワしてきた。
ベランダのドアを開け
フラフラしながらベランダの下を覗いた。
部屋に携帯を取りに戻り
携帯と共に飛び降りようとベランダに出ようとしたら
ベランダの出入口に置いていた
ゴミ箱につまずき私は盛大にこけた。
携帯だけがベランダの柵の隙間から飛んで行き
私だけベランダに置き去りにされた。
薬が効きだして
痛みも感じないが力も入らない。
ベランダに上半身、部屋に下半身を残し
私の意識はなくなった。
目を開けると吉田が私を抱えていた。
吉「大丈夫か??何してたん??」
自分が生きてることに気付き腹が立った。
大声で泣き叫び怒りをぶつけようとしたが・・・
意識が途切れた。
次に目を開けるとベットの下で寝ていた。
そして強盗でも入ったかのように部屋が散乱していた。
部屋中の物が床に落ち
なぜか床と私の腕も血が飛び散っていた。
『何で血?!!』
と思いつつも全く身体が動かない。
視線を変えると吉田が床に落ちた物を拾っていた。
『こいつまだいるよ!💢』
という怒りと
『いてくれた』
という安心感が同時にきた。
目が開いている私を見て
吉「起きてる?!💦ってかお前何してん?!」
私は微動だにできないまま
私「私じゃない。」
吉「血も出てるしおまえやろ!」
と吉田が私に触った瞬間また強烈な怒りに見舞われ
私「触るな!!!」
と泣き叫んだ。
その直後また私の電源は切れた。
次に目を開けた時には吉田はいなくなっていた。
勝手なもので
『こんな状態の私を放置していきやがった』
と今度はシクシク泣いた。
がすぐに意識はなくなった。
次は吉田の声で起こされた。
吉「おい!!大丈夫か?」
気持ちよく寝ているところを起こされた気分だった。
時計を見ると深夜の3時過ぎだった。
吉「うちもオトンが体調悪いから
今日は帰らなあかんねん💦」
『また今嘘ついたな。オトンじゃないだろうが💢』
と思いながら吉田を睨みつけた。
吉「もしかしてここにある薬のシート全部飲んだん?!」
私「だからなに?」
吉「マジかぁ~大丈夫なん?」
私「・・・大丈夫じゃない方がいいねん!!!!」
とまた泣き叫ぶ
暴れる私を抱え上げてベットに寝かせた。
キーキーワンワン泣き叫ぶ私の背中をさする吉田。
そのまま、また電源が切れた。
次に目を開けるとまた吉田はいなかった。
虚しさで声も出さず、涙が流れ続けた。
『まだ涙出るんや・・・涙ってどんだけ出るんやろ』
と思ってるうちにまた意識が遠のいた。
次に目を開けると
吉田が添い寝しながら
真剣な顔をして私を見ていた。
『見てんじゃねぇよ!💢💢💢』
目が合うだけで怒りが爆発した。
また泣き叫びながら吉田を殴ろうとするが
全く力が入らない。
『いろんな意味で私は無力だ・・・』
虚しくなり
今度は声を押し殺し泣き始めた。
吉田は私の頭を撫で
吉「大丈夫。俺おるからな。」
と優しく言った。
『てめぇ殺してやろうか?!💢』
また怒りがこみ上げる。
やっと涙が止まり、起き上がったが
腰が座ってないかのように
一瞬で枕に倒れた。
吉「どうした??起きるんか?」
優しく声をかけ身体を支えようとするが
私「触るな!!💢」
と一瞬でブチぎれる
とにかくトイレに行こうと思った。
無理矢理ベットから立ち上がったものの
フラフラで立つのもやっとの状態
トイレに向かって歩こうとするが
全然歩けない。
吉「フラフラやんけ!トイレか?水か?」
と支えようとすると
私「触るなぁ~~~~~!!!!💢💢💢」
と私に叫ばれた。
どうしていいかわからない
吉田は両手を上げて一歩離れた。
そして私はフラフラ2歩進んで
また盛大にこけた
まだまだ薬が効いていて痛くない。
そしてこけた場所から動けない。
『もういいや。』と意識が遠のきそうになった瞬間
吉田が私を起こした。
「触るな!!」と怒り狂う私。
吉「わかった!触らんから!
トイレまで連れて行ったらもう触らん!」
とトイレに連れて行かれた。
1人でできないと思った吉田は
私のズボンを下ろそうとした。
がまたスイッチが入った私に
私「触るなこの変態が!!!💢💢💢💢」
と怒鳴られトイレのドアを閉められた。
ズボンとパンツをおろし
便座に座った私は・・・
また意識を失った。
激しく壁にぶつかった衝撃で
私は目覚め、吉田は飛んでくる。
そしてまた
私「向こう行け!変態!!💢」
と切れられ吉田は部屋に戻る。
これを何ターンもして
吉「もうトイレから出よう。
り~んがトイレ入ってもう1時間以上経ってるねん・・・💧」
とトイレから出されベットに寝かされた。
私「今いつ?」
吉「〇日の夜中の2時」
(´゚д゚`)
薬を飲んでから約3日が経っていた。
そこで1番最初に思ったのが
『私3日おしっこしてないの?!』だった。
現実に戻った私は
私「ほぼ3日私寝てたん?」
と冷静に吉田に話しかけた。
吉「そうやな。ごめんな。
こんなことしたの俺のせいやな・・・」
と話し出したので
私「黙れ。」
と一旦止めた。
ほぼ3日私は家のベットで寝ていた。
大量の薬を飲んでオーバードーズしているのも
わかっているのに
私はずっと家のベットで寝ていた。
『その間病院に連れて行くでもなく?』
『俺のせいだと思って隠した?』
『もし私が病院で死んだら自分の家族にバレたり
警察沙汰になると思って隠したな。』
吉田の無責任さが見えていたが
もう考えるのがイヤになった。
怒りも恨みもフル稼働させすぎて本当に疲れた。
それから吉田に頭を撫でられながら寝かされた。
次に起きた時は同じ日のお昼だった。
ちょうどその時吉田が家に入ってきた。
吉「起きてたか?!」
私「ちょうど今目覚めた。」
吉「俺タイミングいいな♪
で、携帯どこにあるの?」
私「・・・。・・・・・あっ💦」
吉「えっ!?どこ??
俺何回か電話したんやけど
さっき掛けたら電源入ってないから!」
私「あいつだけ飛び降りた!」
吉「どういうこと??」
私「一緒に行くつもりが携帯だけ
1人でベランダから飛んで行ったの!」
2人でベランダに出て下を見ると
となりのテナントの屋根に私の携帯が乗っていた。
吉「おまえ~あれどうすんねん!?」
私「どうしようか?もういらのちゃう」
吉「・・・俺取って来るわ💧」
私「屋根とか登れないでしょ?」
吉「俺だって屋根くらい登れますよ!」
と吉田は私の携帯を取りに行った。
テナントに事情を説明してから
重たそうな身体で一生懸命屋根登っていった。
途中吉田の
「うわぁ!」と言う声が響いた。
通行人にジロジロ見られながら屋根の上の携帯を取って
ベランダから見ていた私に嬉しそうに携帯を掲げて見せた。
それから部屋に戻って来て
吉「俺頑張ったやろ!!見て!!
り~んの携帯取るのに
おにゅうのスーツ破れたやんけ!
これは戦いの勲章やな!!」
と携帯を渡してきた。
携帯はなぜがほとんど無傷だった。
吉「気晴らしに行こうか」と言って
その日仕事終わりにバイクで迎えにきた。
やっと自立歩行できるようになったばかりの
フラフラの私をハレーの後ろに乗せて
吉田はひたすら走った。
『気抜いたら私落ちるな。
この状態の人間ツーリングに連れて行く
この人はやっぱりどうかしてるんだろうな。
もう何も考えるな。』
とここ数日で起きたことは考えないことにした。
私は死ぬこともできないし
普通の生活を送ることもできない。
別れてもくれないし
私は無力なのだとこの時思い知った。
この時から吉田への底知れぬ憎しみと
共に生きることになった。
一緒にいる時は楽しいのに
一瞬でも離れると
そこから吉田への憎悪が止まらなくなる
本当に厄介な体質になった。
気が付けば約14年
私は吉田の悪口だけを言い続けていたように思う。