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Photo bysuper_acacia155

noteで『文章スカイダイビング』してみない?ってお話。

    現在、こちら高度4000m。
    わたがしのような積雲は遥か眼下。
    代わって、あばら骨のような巻雲がさらに上空を統べる。

    こんにちは、ネコぐらしです。

    仰々しいタイトルから始まりましたが、実際わたくし、航空機に乗っているわけではありません。
    今も自宅のPCからカチャカチャとタイピングを続けるわびしい人間です。


    昨日、stand fmにてアークンさん、ヤスさん、shogoさん三名のラジオを拝聴しました。

    面白すぎました。


    「着地点の決まっていない話にこそ面白い」

    これにはもう頷きすぎて頭が取れるかと思いました。
    モッシュなフロアでヘッドバンキングした翌日みたいな感じです。
    首が痛いneck。手のひらによる頚椎部への執拗な撫で回しが止まりません。

    しかし、自分にはそんなお話が書けるのでしょうか。気になります。

    ということで私はnote航空便に駆け込みました。

    お達者で!とよく分からない航空員に見送られ、あっという間に空の彼方。
    カパッとワニの口みたいに空いた搭乗口から、雄大な空を見渡している。

    もとい、白紙のnote編集ページがわたしの眼前に横たわっています。


    そうです。

    私は今、何も着地点を決めていません。


    ある意味、裸一貫で文章に取り組もうというのですから、これほど恐ろしいことは他にはないかも。
    さて、どんな文章を書きましょうか。

    ネタ切れ?いえ、実は書きたいネタは無限に溢れているのですが、違うのです。身一つの決死のダイブこそ、ここで行わなければならない。

    だってネタを温めなんかしたら、入念なレクチャーやら、セーフティーが何重にも備わったパラシュート、挙句の果てにはインストラクターまで背中に付随してしまうではありませんか。

    違うのです。違うのです。

    それでは、オーディエンスを想定した、キチンとした文章になってしまいます。

    わたしはこの雄大な空を、一人で飛んでみたいのです。

    アークンさん、ヤスさん、shogoさんの関西弁まじりで小気味よくかつ文章欲を徹底的にまで刺激させたトークが、私をこんなにも駆り立てているんです。

    ある意味生還を考えていません。
    たぶん地面にペチャリといくかもしれません。
    だって着地を考えていないのですから。

    いいえいいえ、大丈夫です。恨んだりなんかは決してしませんとも。
    ちょっと化けて出るくらいです。化け猫暮らしです。水木しげるの世界観に片足を突っ込む程度で済みます。


    ・・・


    さて、いざ上空に打ち上げられてみましたが、どうしましょう。
    私は何も持っていません。
    このままでは化け猫ぐらしまっしぐら。
    御三方の枕元に夜な夜な立つ他なくなってしまいます。

    なら、少しくらい装備を見繕っても損はないかもしれません。


    ここで、昨日のスタエフで取ったメモを貼り付けてみましょう。

    画像
    stand fmのログ。


    大変、見にくくて申し訳ありません。

    この通り「字が汚い」界隈でもそれなりに名を馳せておりますネコぐらしです。
    ちなみにこれスケッチブックに書いたんですけど、1枚に収まりきらず2枚目に突入しています。

    全部の言葉を受け取るつもりでメモりにメモリました。網目が細かすぎて液体すら透過しないザルです。濾そうと思ったら、もう全部受け取っちゃいました。要約能力がいささか欠けている私でございます。人間失格ならぬザル失格。

    でもよかった。この網目の細かすぎるザルが、もし肝臓なんか適用されようものなら、アルコール摂取⇛即病院送りだったでしょう。

    さてこのメモですが、話題の種くらいにはなったかな?

    言うなればこれは「私の航空図」です。

    飛び降りるにしても「今自分がどこに飛び立とうとしているか」くらいは把握しておいてもよいでしょう。
    このまま無計画にスカイハイして太平洋のど真ん中とかに着水しようものなら、オーシャンパシフィックピース略しておっぱっぴーしたまま海の藻屑。

    せめて陸地くらいは望んでもバチはあたらないはず。


    さて次に、装備を探すために航空機の中を漁ってみましょうか。

    着水だろうが着陸だろうがパラシュートの一つでもないと、どちらにせよおっぱっぴーする未来を辿ることになります。

    ちなみにこのnote航空機、無人です。
    多分AIで飛んでます。
    ふと客席の前方部にアテンション・プリーズ的な注意書きがあるようです。

    今更ですが、ちょっと読んでみましょう。
    ※良い子のみなさんはちゃんと離陸前に目を通しましょう。


    ご搭乗のnoter様へ。

    安全運航にご協力いただきありがとうございます。
    ご搭乗中は以下の点にご留意ください。

    【安全上の注意】

    • 離着陸時及び機内での指示があった際は、シートベルトを締めてください。なお、当機体は経費削減のためシートベルト撤去させて頂いております。

    • 非常口周辺の座席にいらっしゃる方は、最悪そのまま飛び降りてください。

    • 機内にて喫煙することは固く禁止されていますが、最後の一服くらいは見逃しましょう。


    ご不明な点は運航クルーにお尋ねください。
    皆様に安全で快適な飛行体験をお届けできるよう、スタッフ一同尽力いたします。誰もいませんけど。

    本日はnote航空便にご搭乗くださり誠にありがとうございます。

    なお、こちらの航空機、本日23:59をもちまして自動的に爆破されます。
    お早めのご判断を期待しております。

    66日ライラン空港より。



    なんということでしょう。生き残れる気が微塵もいたしません。
    とんだ航空機に乗り込んでしまったものです。
    一体どうなっているのでしょうか。

    ですが、行き先も航空機も見ずに乗り込んだのですから、これは自己責任です。

    今は生き残ることを優先しましょう。

    ・・・

    一通り物色してみましたところ「パラシュート」が見つかりました。

    しかし、はて。
    パラシュートとは、人が安全に着地するために開発されたものですが「noteにおけるパラシュート」とは一体どんなものが当てはまるのでしょうか。

    「安全に書く」ために必要なもの…?

    そうだ。そうです。

    それこそ制約と制限なのかもしれません。


    stand fmの放送でもおっしゃっていたことですが
    「人は自由にされると、かえって何も書けない」
    そのための適度な束縛こそ、安全性を保証するものなのかもしれません。


    確かに、資本社会は時々鉄の檻と評されます。
    鉄の檻の中はある意味、制約と制限だらけ。労働して、納税して、教育を受けさせなければいけない。
    しかし強靭で頑丈な鉄の檻は、様々な外的から身を護ってくれる防護壁にもなってくれる。

    自由と安全は、本来トレードオフの関係なのでしょう。

    書き手のための安全とは「常に書く話題が提供されていること」かもしれないと、ふと思い立ちました。

    note界隈では、書くお題として様々な情報提供が盛んです。
    小説ショートショート短文短歌俳句イラストに音声投稿まで。
    毎週5つや6つでは済まないほど、わたしたちは好きな企画に参加できる環境にいます。

    「ネタがない」「書けない」という状況に悩める方は、きっと身一つで地面に着地する方法を考えて囚われてしまっているのかもしれません。

    航空機内で生き残る手段を探し「良いパラシュート」を物色する。
    隅から隅まで見渡せば、もしかしたら現状の「書けない」を解決できる何かがあるかもしれない。
    これもインプットの一種なのかもしれません。



    そういえば私も先日、山根あきら|妄想哲学者🙄様の青ブラ文芸部より、はじめてお題を拝借いたしました。

    すっごい着地しやすかった。

    もちろん、満点とはいえない出来でしたし、頂いたコメントやフィードバックからも、まだまだ工夫の余地はありあまっていると感じました。

    でもこれが「制約と制限」かと!実感が伴うエピソードだったことは記憶に新しいのです。

    ネタがないからこそ、入念な現地調査や外の世界に目を広げる。
    スランプ脱出に必要なことは、些細なインプットなのかもしれません。




    「制約と制限」製のパラシュートを見つけたところで、いざ搭乗口に立ってみましょうか

    マーライオンばりの水圧でわたしを中空に放り出そうとしてる口腔内から見渡す空は、あいも変わらず突き抜けるような深いブルー。
    雲と雲の間で、遠目にラピュタにでてくる竜の巣みたいなものまで幻視してしまう気分。40秒で支度したくなる。

    吹き抜ける風の凍てつきと、航空機の唸るエンジン音が、本能的な恐怖を想起させ私の中で膨れ上がる。
    二の足を踏む。なるほどこれは勇気がいる。

    しかし、なにも怖いのはダイビングに限ったことじゃないかもしれない。

    たいていの物事は恐怖から始まる。


    小学校の入学式。
    はじめての自転車。
    自分の意思で部活動を決める時。
    淡い恋心。
    人生初のアルバイト。
    初心者マークをつけて運転する車。
    告白する、その瞬間。

    最初の一歩はいつだって、恐怖に打ち勝つ勇気から始まりました。

    時には、死を間近に感じるような経験だってある。
    なに、大したことじゃありません。現にこうしてnote界で生き残っています。
    死んでしまったら、、まぁそれこそ化け猫暮らしになるだけです。

    そう考えたら、書くことはなんとまぁ気楽なものでしょうか。
    そうですそうです。重く考えることはない。
    細かいことは、書いてから考えちゃいましょ?


    コバルトブルーの空の中、ついに踏み切る。

    重力に身を任せると、風切り音だけが両耳を包み込み、上下左右の平衡感覚を司る三半規管が即時閉店。
    太陽から突き刺さる六角形の彩りと連なりをグラスのふちに捉えながら、絶叫さえも自分の遥か上空に置き去りにされる。


    きっと、飛び降りて何秒かは、到底文章で活動してる人間とは思えないほど語彙力が低下するでしょう。
    多分、義務教育で「あ」しか教わらなかった人間になります。


    でも、そのうち途方もない開放感が心に満ちる。それから「あ」以外も叫びたくなる高揚。
    きっと言葉にするならば、生の実感。

    思えば、ジェットコースターでも一番怖い瞬間は焦らされている時。
    いやもう、これ落ちる?落ちるよね?なんなら最前列もう傾いでない?って感じのあの時間が、一番怖いのです。
    相対性理論レベルでの時間の引き伸ばしを体感し、指数関数的に増大していく恐怖の感情。あれほど分かりやすい恐怖体験はありません。

    でも、その先に待ち受ける奇妙な安堵感と高揚に、いつも心を踊らせる。

    世の人間たちが、一見狂気じみたスカイダイビングって文化や、人によって拷問にも等しいマシンを次々に発明するのは、現代社会から失われてしまった生の時間をわずかでも取り戻そうとしているからかもしれませんね。


    そして、ごめんなさい。
    ネコぐらし、こんだけスカイダイビングについて触れつつも、実のところ人生で一度たりとも体験したことがありません。ぜんぶ想像です。分かったような口聞いて、ほんとうに申し訳ないで、ちょ、ちょっと石投げないで…!これnoteだから、想像の、あ、あれよ、クリエイターの世界だから、なんでもあり、べ、別に実体験をまじえなくたって、映画とか、他の媒体から、あ、待って、あ、いたい!



    踏み出したら後は一瞬。

    noteも同じかもしれません。自由落下に身を任せるように、自分から溢れ出る感情や感性を、文字に認したためていく。

    (どう思われるだろう)
    (こう思われたらやだな)

    そんな由無し事が脳裏を常によぎるかもしれません。でも大丈夫。
    その正直な気持ちが、最初の原動力になるはず。
    一度書いてしまえば、あとは進むだけ。

    知らない言葉を知る。
    知らない文章を知る。
    伝えるため、伝わる為の、まだ知らない表現を知る。

    そうしていくうちに、自ずと「自分の着地点」が見定められるんじゃないかなって思うのです。


    最初に挙げた私の雑多なメモ、覚えていますか?

    画像

    「航空図」って説明しました。

    ほら、この一つ一つが着地点だと思えば、気楽にはならないでしょうか。

    どこに着地したっていいし、スカイダイビングのたびに「今度はこっちにいってみよう」とか「ここに着地してみるのも面白いな」なんて考えながら、またnote搭乗口に並ぶのもよし。
    そして上空から、目標地点目掛けて、飛び降りて。

    そんな毎日続けていたら、きっと恐怖なんてどこかに飛んでいっちゃいます。

    ただただ見て、決めて、飛び込んで、着地。

    その一つ一つが確かな経験となって、人生を豊かにするんだと、私はひそやかに思うのです。





    ……で、この話の着地点はどこかって・・・?



    ……まぁ着地点がないってのも、ある意味でひとつの「着地」なんじゃないかしら、なんてね。👻チーン


    最後に、本記事の発端となったstand.fmのアーカイブをこちらに共有させて頂きます!ありがとうございました


    👻気に入りましたら、ぜひサイトマップも覗いていってくださいな👻

    👻わたしの記事の中でいちばん着地点が皆無だったお話👻



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