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「これ苦手…」と言って、気を使われることも気になってしまう、厄介な件。

    ことりいと

    幼ななじみ数人と、たまにごはん会をする。
    地元民の特権である。

    近所には飲食店が山ほどあるので、
    お店に困ることはない。
    気を使うこともない、
    終電を気にすることもないので、
    他愛もない話で、だらだらと飲める。

    そのなかのAくんは、
    食に真剣に向き合うタイプなので、
    酒や素材や味に、かなりこだわりがある。
    好き嫌いもわりとあるんじゃないかと思う。

    先日行った中華のお店では、
    エビチャーハンを頼んだあと、
    「オレ、エビきらいやねん」といった。
    全員から
    「頼む前に言うてくれ!」って
    攻撃を受けた。
    そのあと、
    「オレ、ワインと日本酒ないと厳しい」
    といった。
    「えーなんか飲みーや」
    「うーん…。いや、ええわ」
    と続いた。

    これは、ディスっているのではない。
    「エビが嫌い」「ワインか日本酒しか飲めない」
    ということを、言えるAくんが羨ましかった。

    言いにくいことを伝えることで、

    みんなの頭の中に

    Aくんの好き嫌いリストができたのだ。


    相手の頭に自分のリストが
    できていくことって、なんか素敵だ。


    私は、そんなに嫌いな食材はないが、
    味付けが嫌いなことはある。
    甘すぎる甘酢とか、甘すぎるてりやき系とか、
    濃すぎるバーベキューソースとか。

    でも「なんでもいい」しか言ったことはない。
    「これ苦手」って言うと、
    お店を選んでくれた人が気を使うかな、と思う。
    そして、相手が気を使っているかも、
    って気にする自分もめんどくさい。

    でも、Aくんの好き嫌いの発表は、いつも
    見ていて気持ちいい。

    「あれ、苦手やったな」
    「これ、スキやったな」

    そういうどうでもいい情報を
    お互いにたくさん知っていることって、
    本当の友だちっぽい気がする。

    逆に、私の「なんでもいい」は、
    相手に自分をわからなくさせているのかもしれない。

    とはいえ。
    「前からやってんけど、甘すぎる甘酢は
    苦手やねん」とか言い出したら、
    それはそれで気味が悪いだろう。
    そんなことを、ぐるぐると考えて、
    最後は、

    「ま、いっか」

    って思ってしまう。
    あーだめだな。

    一生私の好き嫌いリストは、
    誰の頭の中にも作られそうにない。












     
     
     
    こんにちは。 いろんなことが気になって仕方がない人間です。 毎日見つかる「気になること」は、私だけなのかな、 とふと気になりました。 ごめんなさい。 マルハラ代表のように、マルが多くて。

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