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私たちの二十四節気 #3 立夏のカクテル「翠雨」

    『私たちの二十四節気』とは、古来より日本に存在する暦「二十四節気」になぞらえて、それぞれの季節をイメージした24のカクテルを創作するBar Lapinの新プロジェクトです。

    季節の移ろいに、Bar Lapinが“これまで”紡いできた時間や、人々・お酒との出会いを掛け合わせ、春夏秋冬を独自に表現。日本から静かに失われつつある四季、そして、自然に寄り添う穏やかな時間を“これから”へとつないでいきます。

    プロジェクトスタートの経緯はこちらから。

    七節気 立夏りっか(5月5日頃)

    立春から数えて七番目。新緑が萌え出ずる、一年の中でも特にきらめいて見える美しい季節だと感じます。

    また、立夏の頃はちょうど、5月5日の端午の節句(子どもの日)。

    五節句の一つである「端午の節句」は、もともと陰陽五行説とも深くかかわりのある中国由来のものです。

    古代中国では奇数が重なる日(1月1日、3月3日、5月5日、7月7日、9月9日)は邪気が生じやすいと考えられており、季節の植物などを使って無病息災を願う節目の日とされていました。

    それが日本に伝来後神道や農耕文化と融合し、3月3日の雛祭りや5月5日の端午の節句のように、現代まで受け継がれています。

    我が家は長らく2人姉妹で男児がいない家庭だったのですが、実家はわりと年中行事をしっかりやるタイプで、端午の節句にも妹と2人、祖母の家で柏餅や笹巻を食べ、菖蒲湯に使っていた記憶があります。

    弟が産まれてからは五月人形を飾るようにもなり、端午の節句はより華やかで特別な一日となりました。

    このころに元気に成長する若々しい青葉の香りは、幼少期の思い出も相まって、菖蒲や熊笹の香りとして思い出されます。

    立夏りっかのイメージカクテル 翠雨すいう

    私が初めてBTSC(全国バーテンダー技能競技大会)に出場した際の作品を、二十四節気カクテルとしてアレンジしました。

    翠雨すいうとは、初夏に青葉を濡らす雨のこと。一年の中でも緑の美しさが一層際立つこの季節が昔からとても好きで、新緑の美しさをカクテルに閉じ込めたいとの思いから、雨の名前にインスピレーションを得ています。

    カクテルの色合いは若葉が弾く雨の色を、味わいは雨が止んだ後、風が吹き抜けたときの清々しい空気をイメージ。

    もみの木のリキュールとミントシロップ、またベースにジンの香りで、思い出の中の熊笹や菖蒲の葉に通ずるような、スーッと切れのある森の香を表現しました。

    また、今回のアレンジにて、「若葉が弾く雨の色」をよりリアルに表現すべく、仕上がりの色味にもこだわっています。

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    Photo by Reika Harada

    ―♦―翠雨すいう―♦―

    六ジン 30ml
    ヒプノテック 20ml
    アルザスリキュールドサパン もみの木 10ml
    フレッシュライムジュース 10ml
    モナンモヒートミントシロップ  5ml

    材料をすべてシェイクし、ショートカクテルグラスに注ぐ。




    執筆者:
    原田 怜果



    #創作大賞2026 #フード部門

     
     
    博多・中洲のビル1階。最奥にひっそりと佇むのは、この道一筋30年のマスターが営む、昭和レトロな雰囲気のオーセンティックバー。クラシックカクテルを中心に、フルーツカクテルやコーヒーカクテルなどもお出ししています。テキーラマエストロ/メスカレロ/コーヒーマイスター(執筆:原田)

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