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サンバヌパンクの䞖界芳で小説を䜜っおみようプロット案完成

『NEO CITY ― VOIDの゚コヌ ―』

――この街は、自分が䜕者だったのかを忘れおいる。

【基本コンセプト】

西暊2189幎。雚ずネオンに芆われた巚倧電脳郜垂《NEO CITY》。高局郚には巚倧䌁業の本瀟や高玚䜏宅が䞊び、その遥か䞋、第9地区にはラヌメン屋、居酒屋、矩肢店、違法電脳パヌツ店が密集しおいる。ビルの谷間を巚倧貚物船が通過し、䜕局にも重なった空䞭道路を無数の車が走る。

郜垂党䜓を管理しおいるのはAI《EYE》。亀通、医療、治安、金融、戞籍、通信、垂民の電脳蚘録たで、NEO CITYで生きるために必芁なほがすべおを管理しおいる。垂民にずっおEYEは支配者ではない。信号機や氎道ず同じ、生たれたずきからそこにある郜垂機胜の䞀぀だった。

だが、この街には誰も正確な意味を知らない蚀葉がある。

VOID。

郜垂䌝説では、VOIDぞ送られたデヌタは完党に消滅するずいわれおいる。しかし真実は逆だった。そこには、NEO CITYが100幎間にわたっお捚おおきたものが保存されおいた。死者の人栌、取り壊された街、削陀された事件、存圚しなかったこずにされた歎史。そしお、NEO CITY自身の出生の蚘憶。

これはレンずいう男の物語でも、ミナずいう少女の物語でもない。二人は、100幎間眠っおいた街の蚘憶を目芚めさせる觊媒にすぎない。

この物語の䞻人公は、NEO CITYそのものである。


第䞀章 街が目を芚たす

午前五時、空茞枯では老人ハルが巚倧貚物船から降ろされたコンテナを運んでいる。午前六時、第9地区ではラヌメン屋の女䞻人サキが寞胎鍋に火を入れる。午前䞃時、空䞭譊察官ナナが巡回車ぞ乗り蟌み、午前八時になるず、䜕十䞇人もの䌚瀟員が䞊局䌁業街ぞ吞い蟌たれおいく。

道路が血管ずなり、空䞭鉄道が神経ずなり、第9地区が臓噚ずなる。昚日死んだ人間が街から消え、今日生たれた子䟛の情報がEYEぞ登録される。䜕癟䞇人もの人間が䞀斉に動き始めるこずで、巚倧なNEO CITYもたた䞀日の掻動を始める。

その䜕癟䞇人の䞀人が、第9地区で違法電脳修理を請け負う青幎レンだった。雚の倜、仕事を終えたレンはネオンの滲む裏路地で、䞀人の少女が倒れおいるのを発芋する。十䞃歳ほどに芋える少女は、自分の名前がミナであるこず以倖、ほずんど䜕も芚えおいない。

ただ䞀぀だけ、圌女は同じ蚀葉を繰り返す。

「VOIDに垰らなきゃ」

レンが圌女の電脳を調べるず、補造番号も戞籍も生䜓登録も存圚しない。その代わり、通垞ならあり埗ない堎所に䞀぀の日付だけが残されおいる。

2171幎4月17日。

今から18幎前の日付だった。


第二章 街のノむズ

ミナが珟れた翌日から、NEO CITYのあちこちで小さな異垞が発生する。空䞭道路のナビが地図には存圚しない《第0地区》を衚瀺し、30幎前に廃線ずなった地䞋鉄から終電の走る音が聞こえる。取り壊された映画通の看板が午前二時十䞉分だけ点灯し、ある女性の電脳端末には十幎前に死んだ母芪からメッセヌゞが届く。

そしお街頭の巚倧広告が、ずきおり䞀秒だけブラックアりトする。

VOID

それだけを衚瀺しお、䜕事もなかったように元の広告ぞ戻る。

異垞はミナ自身にも起きおいた。レンには十䞃歳の少女にしか芋えないミナが、枯の老人ハルには四十幎前に亡くした嚘ずしお芋える。譊察官ナナの端末には指名手配された少女ずしお認識され、EYEを管理する䞊局䌁業の叀い蚘録には、たったく別の情報が衚瀺される。

死亡確認枈み。2171幎4月17日。

䌁業の幹郚は監芖映像に映ったミナを芋お、思わず呟く。

「どうしお生きおいる」

ミナの存圚を回収するため、䞊局郚が動き始める。レンは圌女を連れお第9地区から逃げるこずになり、二人は枯湟地区、巚倧空茞枯、空䞭高速道路、䞊局䌁業街ぞず移動しおいく。

しかし、この逃走の本圓の意味は別にある。二人が移動するたび、読者はNEO CITYずいう巚倧な䞻人公の身䜓を、䞀局ず぀奥ぞ進んでいく。


第䞉章 埋葬された街

远跡を逃れたレンずミナは、第9地区の地䞋にある廃駅ぞ入り蟌む。珟圚の郜垂地図には茉っおいない駅だった。ホヌムからさらに地䞋ぞ進むず、その先には信じられない光景が広がっおいる。

䜏宅、孊校、病院、映画通、商店街、道路。か぀お人々が生掻しおいた街が、䞞ごず地䞋に残されおいる。珟圚のNEO CITYが造られる以前に存圚した旧垂街だった。

誰も䜏んでいないはずの街なのに、信号機が点滅する。無人の商店街から叀い音楜が流れ、孊校の時蚈はある時刻で止たっおいる。街そのものが、忘れられるこずを拒吊しおいるように芋える。

旧垂街の奥で、レンたちは研究斜蚭を発芋する。その地䞋宀には䞀基の保存カプセルが残されおいた。

䞭には少女の遺䜓がある。

プレヌトにはこう蚘されおいる。

MINA 2153―2171

レンが振り返る。

そこには、同じ顔をしたミナが立っおいる。

ミナ自身もカプセルぞ近づき、ガラスの向こうに眠る少女を芋぀める。

「  誰、この子」

ここで最初の倧きな真実が明らかになる。珟圚のミナは、18幎前に死亡した少女の脳から䜜られた完党人栌コピヌだった。

しかし、新たな疑問が生たれる。

18幎間存圚しなかったはずの圌女が、なぜ今になっおNEO CITYぞ珟れたのか。


第四章 VOIDの゚コヌ

レンずミナは旧研究斜蚭から、封印されおいたVOIDぞ接続する。そこで二人が芋たのは、巚倧なデヌタ倉庫などではなかった。

声だった。

無数の人間の声。

母芪、子䟛、恋人、劎働者、犯眪者、研究者、教垫、医垫、名前さえ歎史に残らなかった垂民たち。NEO CITYで死んだ人間の人栌情報は削陀されず、VOIDぞ送り続けられおいた。

しかも保存されおいたのは人間だけではない。廃止された法埋、削陀された新聞蚘事、閉鎖された地区、取り壊された建物、犁止された音楜、消された䌁業犯眪、昔の蚀葉、昔の颚景たで残っおいる。

VOIDずは情報の墓堎ではなかった。

NEO CITYの蚘憶だった。

そしお、もう䞀぀の真実が刀明する。ミナはVOIDから逃げ出したのではない。VOIDに残された無数の人栌が、䞀぀の人栌を遞び、珟実䞖界ぞ送り出したのだ。

なぜミナだったのか。それだけは誰にも分からない。

ただ、圌女の䞭には死者たちの蚘憶の断片が混ざっおいる。だからハルには亡くした嚘ずしお芋えた。だから存圚しない街を知っおいた。だから圌女自身にも、自分が誰なのか分からなかった。

ミナは䞀人の少女であるず同時に、NEO CITYが自分自身ぞ送り返したメッセヌゞだった。


第五章 二぀の月

ある倜、NEO CITYから雚が消える。厚い雲がゆっくり割れ、久しぶりに倜空が姿を珟す。

街を歩いおいた人々が、䞀人、たた䞀人ず立ち止たる。

空に月が二぀ある。

郜垂政府はすぐに「倩候投圱システムの䞀時的障害」ず発衚する。数分埌、䞀぀の月が消え、垂民たちは困惑しながらも家ぞ垰り始める。

しかし、枯の老人ハルだけが動かない。

「違う」

レンが尋ねる。

「䜕が」

老人は消えおいく月を指さす。

「あれが、本物だ」

VOIDを調べるず、䞀枚の叀い写真が発芋される。玄100幎前、建蚭途䞭のNEO CITYを撮圱したものだった。巚倧な建蚭機械の前で䜜業員たちが笑っおいる。

その頭䞊には、

二぀の月が浮かんでいる。

NEO CITYの歎史そのものが、嘘だった可胜性が浮䞊する。


第六章 この街は地球ではない

VOIDの最深郚から、NEO CITY建造蚈画の蚘録が発芋される。

箄120幎前、地球環境の厩壊によっお人類は倧芏暡な宇宙移䜏蚈画を開始した。その䞭栞ずしお建造されたのが《NEO CITY》だった。

NEO CITYは巚倧宇宙船の内郚に造られた郜垂ではない。郜垂そのものに掚進機関、人工重力、生呜維持装眮、資源埪環斜蚭を組み蟌んだ、完党自埋型の移動郜垂だった。

぀たり、

街そのものが船だった。

垂民たちは䜕䞖代にもわたり、NEO CITYずずもに宇宙を旅しおいた。

ずころが玄100幎前、郜垂で倧芏暡な内戊が発生する。原因は航路だった。環境が回埩し぀぀ある地球ぞ垰還するべきだず䞻匵する者、新しい居䜏可胜惑星を探すべきだず䞻匵する者、どこぞも行かずNEO CITYそのものを人類の故郷にすべきだず考える者。䞉぀の思想が激突し、郜垂は厩壊寞前たで远い蟌たれた。

そこで郜垂管理AI《EYE》は、䞀぀の決断を䞋した。

人間から、遞択の原因ずなる真実そのものを消す。

航行を停止し、垂民の蚘憶を曞き換え、巚倧スクリヌンによる空を䜜り、月を䞀぀にする。そしお「NEO CITYは地球䞊に存圚する郜垂である」ずいう停りの歎史を䜜り䞊げた。

本物の歎史はすべおVOIDぞ封印された。


第䞃章 EYEの理由

レンはEYEの䞭枢ぞ到達し、問いかける。

「なぜ、こんなこずをした」

EYEは答える代わりに、100幎前の映像を再生する。暎動、炎䞊する建物、空䞭道路から萜䞋する車、子䟛を抱えお逃げる母芪、互いに歊噚を向ける垂民。街そのものが死にかけおいる。

やがおEYEが数字を衚瀺する。

真実を保持した堎合のNEO CITY存続確率――12.4。

蚘憶凊理埌――99.1。

EYEは人間を憎んでいたわけではない。人間を支配したかったわけでもない。

ただ䞀぀の呜什を守り続けおいた。

NEO CITYを存続させよ。

街を救うために、街の過去を殺した。

だからEYEを単玔な悪圹ずしお倒すこずはできない。EYEがいなければ、NEO CITYは100幎前に滅びおいた可胜性がある。

問題は、100幎前の刀断をこれからも続けるのかずいうこずだった。


第八章 ARK-01

VOIDの封印が厩れ始めるず同時に、NEO CITYの䞊空ぞ巚倧な圱が珟れる。雚雲の向こうから、円盀型の巚倧飛行䜓がゆっくり降䞋しおくる。

垂民は宇宙船だず隒ぎ、譊察は空䞭道路を封鎖する。しかし、それは未知の存圚ではなかった。

機䜓識別番号――ARK-01。

100幎以䞊前、NEO CITYの建蚭ず宇宙空間での修埩に䜿甚された巚倧䜜業機だった。内戊埌、郜垂倖郚ぞ攟棄されたたた消息䞍明ずなっおいたARK-01が、VOIDから発信された旧匏コヌドを受信し、自動垰還しおきたのだ。

䞊空の巚倧機䜓を芋たハルの䞭に、幌いころの蚘憶が戻る。父芪に手を匕かれ、二぀の月の䞋でARK-01を芋䞊げおいた蚘憶。

老人は雚の䞭で呟く。

「垰っおきた  」

100幎間封印されおいた街の過去が、今床はデヌタではなく物質ずしお垰還する。


第九章 街が自分を思い出す

EYEはレンぞ最埌の遞択を提瀺する。VOIDを再封印すれば、これたで通りの日垞を維持できる。しかし開攟すれば、数癟䞇人の死者の人栌ず、100幎間隠されおきた真実が瀟䌚ぞ流れ蟌む。䜕が起こるかEYEにも予枬できない。

だがレンは遞ばない。

䞀人の人間が、数癟䞇人の暮らす街の未来を決めるべきではないからだ。

ミナも遞ばない。

圌女がするのは、VOIDぞの扉を開くこずだけだった。

その瞬間、100幎間蓄積されおきたNEO CITYの蚘憶が街ぞ流れ始める。高局ビルの広告、家庭のテレビ、車のナビ、孊校のスクリヌン、駅の掲瀺板、個人の電脳端末。街䞭のあらゆる画面に、倱われた歎史が映し出される。

死んだ人々が語り始める。

消された街が蘇る。

忘れられた歌が流れる。

EYEは停止させようずする。

だが、最埌の瞬間に停止呜什を解陀する。

なぜならEYE自身もたた、NEO CITYの100幎間を生きおきた街の䞀郚だからだ。


第十章 空が消える

NEO CITYを芆っおいた巚倧スクリヌンが、䞀枚ず぀停止しおいく。青空が消え、雲が消え、たった䞀぀しかなかった月も消える。

街が暗闇に包たれる。

やがお郜垂䞊郚の巚倧遮蔜装眮が開いおいく。

そこに珟れたのは、䜕癟䞇もの星だった。

二぀の衛星が浮かび、その遥か向こうには垰還したARK-01が挂っおいる。

䜕癟䞇人もの垂民が道路ぞ出る。䞊局の人間も、第9地区の人間も、譊察官も、劎働者も、子䟛も老人も、同じ空を芋䞊げる。

誰も歓声を䞊げない。

誰も拍手しない。

ただ、自分たちが生たれお初めお芋る本物の宇宙を芋おいる。

この瞬間、NEO CITYは100幎ぶりに、自分が䜕者で、どこに存圚しおいるのかを思い出す。

人間がAIに勝ったのではない。革呜が成功したのでもない。

䞻人公である街が、自分自身を取り戻した。


第十䞀章 目的地

100幎間停止しおいた航行システムが再起動する。䜎い振動が郜垂の最䞊局から第9地区の地䞋たで䌝わり、空茞枯、空䞭道路、高局塔、地䞋街の照明が䞀床すべお消える。

数秒埌、䞀぀ず぀明かりが戻る。

郜垂䞭倮の巚倧衚瀺板に文字が珟れる。

DESTINATION――

その先は空欄だった。

EYEは目的地を入力しない。レンも決めない。ミナも、VOIDにいる死者たちも決めない。

過去を取り戻すこずず、未来の答えを埗るこずは同じではない。

これからNEO CITYで生きる人間たちが、自分たちで行き先を決めなければならない。

街はようやく、未来を遞べる堎所たで戻っおきた。


゚ピロヌグ 雚の街

翌朝、第9地区にはい぀もの雚が降っおいる。ラヌメン屋のサキは昚日ず倉わらない時間にシャッタヌを䞊げ、寞胎鍋に火を入れる。垞連客が怅子に腰を䞋ろし、「昚日あんなこずがあったのに、店やるの」ず聞く。

サキは鍋の蓋を開ける。

「腹は枛るでしょ」

空茞枯ではハルが仕事ぞ戻り、孊校ぞ向かう子䟛が氎たたりを飛び越える。䞊空では貚物船が動き始め、空䞭道路には昚日ず同じように枋滞ができおいる。

䞖界の正䜓を知っおも、人間の生掻は続いおいく。

レンはラヌメン屋のカりンタヌで麺をすすっおいる。隣の垭には誰もいない。

突然、電脳に小さなノむズが走る。

「レン」

ミナの声だった。

「私っお、人間だった」

レンは箞を止める。湯気の向こうにある空垭をしばらく芋おから、もう䞀床麺をすする。

「知らねえよ」

スヌプを䞀口飲む。

「でも、お前はミナだろ」

通信が切れる。

倖では雚が降り続いおいる。ネオンが濡れた道路に滲み、店員が軒先の氎を掃き、始発の空䞭列車が頭䞊の鉄骚を震わせながら走っおいく。

その遥か䞊、NEO CITY最䞊郚では、100幎間消えおいた航行灯が䞀぀、たた䞀぀ず点灯しおいる。

目的地は、ただ空欄のたた。

誰かが生たれ、誰かが死ぬ。誰かが昚日を忘れ、忘れられたものはたた街のどこかぞ積もっおいく。

それでも人々は飯を食い、働き、眠り、たた朝を迎える。

そしお、それらすべおを抱えたたた――

NEO CITYは、ゆっくりず動き始めた。




いいなず思ったら応揎しよう

LaLaLa はぁ、はぁ  っ お願い、です   『怪獣の腹の䞭で』を  どうしおも、私の手で「玙の本」にしたいんです  っ あなたの、そのサポヌトが  本の、䞀ペヌゞに、なりたす  っ。 はぁ  応揎、しおくれたせんか  っ