さよならSuno AI。月500曲から20曲への大減給に耐えかねて、私が解約ボタンを押すまで。
音楽を作ることが、こんなに身近になるなんて思ってもみなかった。
「Suno AI」に出会ったとき、私は深夜に自分の書いた稚拙な歌詞が、一瞬でプロっぽいアニソンやエキサイティングなロックに変わる魔法に狂喜乱舞した。
それから毎月、Proプランの月額10ドルを喜んで支払い、付与される2,500クレジットを使い切る勢いで、毎月何百曲もの音楽をダウンロードしてはニヤニヤしていた。楽しかった。本当に、あの仕様変更があるまでは。
2026年9月、Sunoから届いた悲報。それは「Proプランの楽曲ダウンロード数を、月間わずか20曲に制限する」という、実質的な大減給、いや改悪だった。
これまで「数撃ちゃ当たる」で500曲近く出力し、その中から奇跡の1曲を選び抜いていた私にとって、月20曲しか外に持ち出せないというのは、翼をもぎ取られたようなものだ。「これじゃあ、もう使う意味がないな……」。そう静かに呟き、私は解約を決意した。
同じように「もうSunoは潮時か」と悲しんでいる同志に向けて、私の解約の記録と、次に向かう新しい音楽の旅路(乗り換え先)を書き残しておこうと思う。
解約する前に、私が確認した「3つの現実」
未練がないと言えば嘘になる。ボタンを押す前に、いくつか気になって調べたポイントを整理しておく。同じように悩んでいる人の参考になれば幸いです。
違約金はかからないけれど、お釣りは出ない
当たり前だけど、月の途中で解約しても「日割り」の返金はない。ただ、解約しても次の更新日まではProプランの機能がそのまま使えるのがせめてもの救いだ。「無料プラン」に落ちると、商用利用の権利が消える
これが一番の注意点かもしれない。解約するとアカウントは無料プランに戻る。無料に戻った後に「あ、これいい曲!」と思って新しく作った曲は、YouTubeの収益化や楽曲配信には使えなくなる。
※幸い、Proプラン時代に作ってダウンロードし終えた曲の権利は、解約後も自分の手元に残る。
スマホとPC、それぞれの解約の儀式
Sunoの解約は、どこでお金を払い始めたかによって手順が違う。私の場合はPCのブラウザから登録したので簡単だったけれど、スマホアプリから入った人は少し迷うかもしれない。
① Webブラウザ(クレジットカード・Stripe)で始めた人
Sunoの公式サイトにログインして、左下の自分のアイコン(または設定)から 「Suno Account」 を開く。
ページ上部に鎮座する自分のプランを見つめ、意を決して 「Cancel Subscription(サブスクリプションをキャンセル)」 をクリックする。これだけで終わり。「Cancels on [日付]」に表記が変われば無事に手続きは完了だ。
② iPhoneやAndroidの「アプリ」から始めた人
スマホの決済システムを通している場合は、Sunoのサイトではなく、スマホの設定画面からお別れを告げる必要がある。
iPhone: 「設定」アプリ > 一番上の自分の名前 > 「サブスクリプション」 > 「Suno」を選んでキャンセル。
Android: 「Google Playストア」 > 右上のアイコン > 「お支払いと定期購入」 > 「定期購入」 > 「Suno」を選んで解約。
さて、次の「音楽の相棒」をどこにしようか
Sunoを解約したからといって、私のAI作曲ライフが終わるわけではない。むしろ、この不満をバネに、ダウンロード制限のない、もっと自由な楽園を探すことにした。
調べてみると、今のAI音楽界界隈はSunoの独占状態ではなく、魅力的な選択肢がいくつも転がっている。
1. 本命:表現力の化け物「Udio(オーディオ)」
今、Sunoの最大のライバルと言われているのがこの「Udio」だ。ぶっちゃけ、ボーカルのリアルさや音質のクリアさは、今のSunoを完全に超えている気がする。
月額10ドルの「Standardプラン」なら、月に最大1,200曲近く生成できる。もちろん商用利用も可能だ。Sunoのように「歌入りのポップスやボカロ曲っぽいもの」を量産したいなら、真っ先に移住すべきはここだと思う。
2. 対抗:職人肌のBGM量産機「Stable Audio」
もしあなたが「歌はいらない、YouTubeや作業用のBGMが欲しい」という目的全振りの人なら、Stable Audio(あの画像生成AIの会社が作っている)が抜群にいい。
月額約12ドルで500トラック近く作れる。何よりノイズが少なくて、音の職人が作ったような綺麗で洗練されたインスト楽曲が仕上がるのが強みだ。
3. 大穴:楽譜まで手に入る本格派「AIVA(アイヴァ)」
映画音楽や、壮大なオーケストラ風の曲を作りたいなら「AIVA」という選択肢もある。
ここはちょっと玄人向けで、月額33ユーロのProプランにすると「楽曲の著作権が完全に自分のもの(譲渡)」になる。さらにMIDI(楽譜データ)形式での書き出しができるので、ここからさらに自分でアレンジを加えたい人にはたまらない仕様になっている。
終わりに:ツールを切り替えて、また曲を作ろう
今回のSuno AIの仕様変更は、ヘビーユーザーにとっては間違いなく大打撃だった。お気に入りのカフェのコーヒーが、値段そのままで1/25のサイズに縮小されたようなものだから。
でも、AIの世界は信じられないスピードで回っている。一つのサービスに固執してストレスを抱えるより、「今までありがとう」と手を振って、今の自分に一番フィットする新しいツールへサクッと乗り換える。それこそが、現代のAIクリエイターの賢い生き残り方なのかもしれない。
さあ、次はUdioで、どんな新しい曲を紡ごうか。
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