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【お題】「手のひらの宇宙」この曲を小説にしてみてください!

手のひらの宇宙

🎤 女性ヴォーカル🎸 J-POP📖 テーマ:恋⏱ 125 BPM

①

②


[Verse 1]

改札の向こうで 手を振る君を見つけて 世界の解像度が 急に上がった気がした 昨日まで普通だった 帰り道の景色が 君がいるだけで 映画みたいになる

[Pre-Chorus]

君の「おはよう」で 一日が始まって 君の「おやすみ」まで ずっと君のターン

[Chorus]

好きだ 世界でいちばん 単純で難しい言葉 愛の歌に伝えたくて 今日も練習してる 春の風が背中を そっと押すから 次の角を曲がったら 言うよ、本当だよ

[Verse 2]

何でもない話を 何時間でもできて 沈黙さえもなんだか 心地いいんだよ 「またね」のあとの数秒 名残惜しくて 振り向いたら君も こっちを見ていた

[Pre-Chorus]

偶然を装った 必然を重ねて 神様、あと少しだけ 勇気をください

[Chorus]

好きだ 世界でいちばん 単純で難しい言葉 愛の歌に伝えたくて 今日も練習してる 春の風が背中を そっと押すから 次の角を曲がったら 言うよ、本当だよ

[Bridge]

百年先の未来も 一秒先の今も 君がいる場面だけ 鮮明に描ける 臆病な私の手を 笑わずに取ってくれた あの日から時間は 君を中心に回る

[Final Chorus]

愛の歌と歩く速度が 私の正しいテンポ 急がなくていいから 同じ景色を見よう 手と手が触れた瞬間の 静電気でさえも 運命って呼びたくなる 単純でごめん

[Outro]

ねえ 愛の歌 この歌、君のことだよ


③

④

どの曲が一番いいのかわからない・・・


「手のひらの宇宙」


改札の向こうで、彼が小さく手を振った。

その瞬間、ぼんやりとしていた世界が、急に鮮明な輪郭を取り戻す。昨日まで見慣れていたはずの、なんてことのない駅前商店街の帰り道。それが、彼が隣に並ぶだけで、まるで美しい映画のワンシーンのように輝き出すから不思議だ。

「お待たせ!」

そう言って笑う彼の声が、私の一日の始まりを告げる。毎朝の「おはよう」から、夜ふかしの限界に届く「おやすみ」まで、私の心はずっと彼のターンだ。何でもない話を何時間でもして、言葉が途切れた沈黙さえも、心地いい音楽のように感じていた。

「じゃあね、また明日」

駅のホームで別れたあと、名残惜しくて数秒後に振り返る。すると、彼も同じように振り返って、こちらを見ていた。偶然を装って、彼に会えるルートを何度も選んできた。そんな不器用な必然を重ねながら、私は心の中でそっと祈る。

(神様、あと少しだけ、私に勇気をください)

春の風が、私の背中を優しく押し出す。

「好きだ」

世界でいちばん単純で、だけど今の私にはいちばん難しい言葉。彼に伝えるための愛の歌を、頭の中で何度も、何度も練習している。次の角を曲がったら、今度こそ逃げずに言おう。本当の、私の気持ちを。

百年先の未来のことも、一秒先の今この瞬間も、彼がいる場面だけは、いつでも鮮明に思い描くことができる。

かつて、臆病で一歩を踏み出せなかった私の手を、彼は笑わずに、まっすぐ取ってくれた。あの日から私の時間は、彼を中心に回り続けている。

手と手がかすかに触れた。パチンと跳ねた小さな静電気。そんな些細なことさえも「運命」と呼びたくなってしまう。単純すぎて、自分でも少し呆れるけれど。

「歩くの、早くない?」

彼の声に、ハッとして歩幅を緩める。彼の歩く速度と、この愛の歌のテンポが、今の私にとっての正しいリズムだ。急がなくていい。ゆっくりでいいから、ずっと同じ景色を隣で見ていたい。

「ねえ」

私は立ち止まり、彼の目をまっすぐ見つめた。胸の奥で温めてきた歌を、言葉に変えるために。

「この歌、君のことだよ」

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