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Photo byshinsukesugie

動かないボーナス

    草木針

    神は悩んでいた。今年も天使たちへボーナスを出そうというのだ。
    「何がよいかな、ミカエル」
    「現金がよろしいかと」
    「昨年は大失敗であったな」
    「あの、音に合わせて鉢植えの神様がくねくねと踊るクソキモいフィギュアですね」
    「ルシファーに、絶対ウケるからと言われて作ったが……。今クソキモいって言った?」
    「次の日、大量に打ち捨てられてました」
    「あのフィギュアの山を見たときは、さすがの神もその場で膝から崩れ落ちたわ」
    「まさに地獄絵図でしたね。天国なのに」
    今年こそ天使たちのハートをがっちり掴まなくてはならない。これ以上、神の権威を失墜させるわけにはいかなかった。
    「やはり、もっとキュートに動く神がいいのだろうな」
    「神様、動くものから離れてください」
    「しかし、それだと私の魅力が伝わらないのではないか」
    「充分伝わります。動かれると伝わりすぎて眩暈がするほどです」
    「動かないものか……」

    その年、天使たちにボーナスと称して、神様等身大抱き枕が贈られた。


    ※参加させていただきました。


     
     
     
    書いたり書かなかったり、書くと見せかけて書かなかったり、書く素振りだけ見せたりしてます。

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