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インドの寝台列車後のプンスカ🇮🇳😤|旅と食エッセイ|インド#2

コルカタから、
寝台列車に乗って、
ニューデリーに行った。

寝台列車の中の
ドキドキワクワクな18時間よりも、
ニューデリーに着いて、
寝台列車を降りてからの
2、30分の方が、
印象に残っている。

「人は、
悪いことの方が印象に残りやすい。」
と聞いたことがあるが、
そのせいかもしれない。

無事にニューデリーに着いたことに
ほっとしながら、
自席から出口に向かう途中、
電車の中で働いていた若い男性が
話しかけてきた。

キラキラとした大きな目に、
鼻下の短いひげ、
歯並びのよい白い歯が
印象的な笑顔の男性。

狭い電車内で、
さらに近づいてくる。

出口の手前に、
荷物置き場なのか、
狭い小部屋みたいなスペースがあって、
ついに、
そこに追いやらてしまった。

攻撃的な感じはなく、
あくまで、
笑顔。

私は、
一応、
大きなスーツケースを彼との間に置いて、
それ以上彼が私に近づいてくることが
できないように盾のようにし、
逃げるようにして、
スーツケースで彼を押しのけるようにして、
電車から降りることに成功した。

そしたら、
彼も降りてきた。

まだずっと私に話しかけてくる。

言葉は理解できないけれど、
悪い人ではないのかな。

「タクシーの斡旋?」

「何が目的なんだろう?」

戸惑いながらも、
私はひとまずプラットホームのベンチに座って、
旅行工程表を取り出して、
そこに記載されたホームステイ先の方との待ち合わせ場所を確認し、
向かうべき場所の見当がついて、
ベンチから立った。

そしたら急に、
彼が私の大きなスーツケースを
頭の上にひょいっと持ちあげ、
すたこらサッサと歩き出した。

ちょうど写真を撮っていた!
私のスーツケースを頭にのせ、戸惑う私のことはお構いなし。

勘の良い方、
このような経験にあったことがある方は
もうお分かりだろう。

私はそのときは知らなかった。

そう、
これは、
頼んでもいないのに荷物を運んで、
後でお金を請求する、
という商売というか、
やり方、
というかなんというか。


私は、
「自分で持ちます。
頼んでいません。
タクシーの紹介も必要ありません。」と
英語で言いながら、
追いかける感じ。


困惑している私のことはお構いないに、
あっという間に、
駅の外に出た。

ひょいっと、
スーツケースを下ろし、
当たり前のようにお金を請求してきた。

びっくりした。

予備知識がなかったため、
「頼んでいません。
払いません。
タクシーも要りません。
さようなら。」と、
お金の支払いを拒否して行こうとしても、
ノーと言われる。

そうしているうちに、
5〜6人、
男性が集まってきた。

そして、
私を囲んで、
みんなで私が払うべきだと言ってきた。

またまた、
びっくりした。


ぼったくりや、
スリなどは旅行をする上で、
注意すべきこととし把握していたが、
この押し付けサービス的なものは、
当時知らなかった。

あぁ、
なるほど、
こういうこともあるんだ、
と思いながら、
結局しぶしぶ、
言われた金額よりは少ない金額のお金を払って、
その男性達の囲みから脱出した。

脱出した後は、
サングラスをかけ、
スーツケースを足も使って乱暴に扱いながら、
今すっごく不機嫌ですよ、
タクシー要りません!
話しかけてこないで!
と、
一生懸命演技をしながら、
待ち合わせ場所に向かった。

これが、
寝台列車後のプンスカエピソードである。

ちなみに、
その後、
待ち合わせ場所で、
待てど待てど、
お迎えが来ない。

当時、
携帯は海外で使えなかったので、
駅前で制服を着て働いていた方に、
握りしめていたホームステイ先の情報が
載っている紙を見せ、
電話をしてもらった。

そして、
しばらくして、
無事にお迎えが来て、
ほっとした。

電話をしてくれた制服を着た方にも、
お礼を言って、
お迎えの車に乗った。

インドは、
この出来事以外は、
ほとんどがとてもスムーズで、
出会うみなさんとても親切だった。

インド旅行は、
なぜか、
「今、経験しておくもの」と、
大学の必修科目のような気持ちで臨んでいたが、
このプンスカエピソードは、
予想していなかった問題がテストに出て、
「あぁ、びっくりした!
先生、ここテストに出る、
って言ってなかったじゃん!」
みたいな感じだった。

模範解答はきっと
「きっぱりと最初から、
スーツケースを握りしめ、
ノー!と強く断るべし。」
だろう。

残念ながら、
今回の私の対応は、
模範解答から外れている。

しかも、
女子大生が、
不機嫌そうに歩いたからって、
インドでの防犯に大きな効果があるかと問われたら、
あんなに平気で囲んでくるのだから、
期待できないのが現実ではある。

しかし、
「簡単にめげずに、
精一杯知恵を絞って行動する。」
ということにおいて、
おまけの点数をつけてもらえたようだ。

なぜならその後のあらゆる旅行で、
そのような迷惑な押し付けで困ることがなく、
つまり、
追試を受けずに済んだのだから。

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