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13年ぶりに耳鼻科へ行ったらとんでもないことになった話

    【caution!】


    このお話は書いている奴が医学好きすぎて自己判断している場面がちらほらあります。
    読者のみなさんは少しでも体の不調があれば自己判断せず、すぐかかりつけ医へ駆け込みましょう!

    ある日、黒幕さんは仕事中とても悩んでいた。

    右耳が超痛いと。

    頭に響くくらいズキズキする。めっちゃ痛い。
    仕事に集中出来ないくらい痛い。

    年度末かつ日曜で人手が足りず、途中で抜け出すことも出来ない。こうなったらと、鎮痛剤と気合だけで仕事をしていたが、やはり痛すぎてどうにもならない。
    職場で暴れなくて本当に良かったと思う。

    痛すぎて暴れたい衝動を何とか耐えながら、山盛りの仕事を片付けた黒幕さんは大変偉いと思う。

    黒幕さん13年ぶりに耳鼻科に行く。

    痛みに悶絶する中、黒幕さんの頭の中ではとある病気の名前が過っていた。

    それが帯状疱疹。

    ストレスや疲れで水ぼうそうのウイルスが再び活性化する病気。
    右側の耳に強い痛み。そして、右耳の付近のリンパが熱を持って腫れ始めてるのを感じていたので、もしかしたら……と思っていた。

    これは今日朝イチで近所の耳鼻科へ駆け込んだ方がいいかもしれないと思っていたが、黒幕さんには不安ごとが一つあったのだ。

    それは耳鼻科医がすごく耳そうじに対して過激派なこと。

    何に対しても「耳そうじのやりすぎですね」、「耳垢なんて放置してたら勝手に耳から出ていくんでそうじなんて本来必要ないんですよ」等、耳そうじにすごく怨念をお持ちの先生で、本来の病気を見逃されるのでは?という懸念があったのだ。

    でも一応かかりつけ医だし、さすがにこれだけ痛かったら耳そうじのやりすぎとは言われないだろと微かな希望を携えて耳鼻科へと出向く黒幕さん。

    耳鼻科へ開院まもなく突撃し、受付に『耳が昨日から痛い。リンパも腫れている』という旨を伝えて、待機。

    結果。

    耳鼻科医「耳そうじのし過ぎね」

    その答えはとても聞きたくなかったんですが?

    ゴリゴリと吸引器で耳そうじを実行された挙句、
    あー、右の耳穴が異常に真っ赤じゃない。耳そうじやりすぎよ。
    って言われる始末。

    いやぁ……、それ、多分、先生が先ほど思いっきりゴリゴリしていたのが理由では?

    最後には、
    耳鼻科医「耳そうじ最後にしたのいつ?」
    黒幕さん「一週間前ですね」
    耳鼻科医「……じわじわくるタイプに炎症ね」

    なんだよ。じわじわくるタイプの炎症って。
    秒でかかって来いよ。タイマン張るぞ?
    などと、心の中で威嚇をする黒幕さん。

    この日は耳の炎症に効く抗生物質の処方のみで終わり、薬局へ。

    薬剤師「黒幕さん。なんと来られるの13年ぶりなんですねー」

    じゅ……13年?!
    そんなにも耳鼻科行ってなかったの?!
    そりゃ、微かに貰った覚えのあるおくすり手帳失くしたわけだ。

    抗生物質を三日分貰って帰宅。
    大人しく飲んで、痛みが無くなったらいいなぁと思いましたが、

    二日経っても、全く痛みが治まる気配がない。
    しかも、今度は右側の口周りに発疹と痛みも出てる。
    一日毎に発疹が広まっている。

    これ、ヤバくないか?

    耳鼻科がダメなら、今度は皮膚科だ、と。
    黒幕さんは皮膚科のかかりつけ医を持っていなかったので、近所の皮膚科を調べる。
    恐ろしく混む皮膚科(事前予約不可)とほどほどに混む皮膚科(事前予約制)の二箇所がヒット。
    今飲んでる抗生物質との相性も考えて、飲み終わって二日ほど置いてから来院しようと、事前予約できる皮膚科を予約した。

    慌てて皮膚科へ行く。

    事件は抗生物質飲み終わった翌日に起こった。

    右頬と右耳のリンパがパンパンに腫れて、口が少ししか開かない。
    食べ物すら咀嚼が難しいくらい腫れて火照っていた。
    痛いし、発疹もおぞましい位に右側に集中している。一部は変色までしていた。
    右耳も聞こえが若干悪い。おそらくリンパが腫れているので聴こえづらいのだろう。

    ヤバイ。

    脳裏に浮かぶ三文字。しかし、皮膚科は翌日に予約してしまっていた。
    事前予約制なので、直前に前日に変えてもらうっていうのは忍びなかったが、仮に帯状疱疹だとしたら、このくらいのレベルは顔面麻痺になる可能性が高くなってしまうと感じていた。

    急いで、用事を片付け、予約していた医院へ電話を掛ける。

    受付「はい。〇〇皮膚科ですが」
    黒幕さん「あのー、明日朝で予約していたんですが、病状がいきなり悪化したので、今から行っても大丈夫ですか?」

    受付「ぴえ!?」

    受付のお姉さんから奇声が放たれた。
    す、すまない。受付のお姉さん、奇声を出させてしまって……。
    数秒後、落ち着きを取り戻したお姉さんが話を始めた。

    受付「少しお待ちいただく形になりそうですが、気を付けていらしてくださいね」
    黒幕さん「ありがとうございます」

    予約時間の変更が出来たので、急いで皮膚科へ向かった。

    結果。

    皮膚科医「耳と顔の帯状疱疹だねー」

    でしょうね。

    皮膚科医「最初耳鼻科を受診したって問診票に書いてくれたけど、なんて言われたの?」
    黒幕さん「耳そうじのやりすぎだと」
    皮膚科医「耳そうじのwwwwwwwやりすぎwwwwwwwですかwwwwwヒィーwwwww」
    皮膚科医、笑いのツボに入り、呼吸困難になる。
    良かったな、かかりつけの耳鼻科医。皮膚科医が笑ってくれたぞ。

    皮膚科医「薬は抗ウイルス薬と塗り薬出しておくね。痛み止めは必要かい?」
    黒幕さん「一応、頓服として欲しいです……」
    皮膚科医「じゃあ、10錠ほど出しとくねー」
    黒幕さん「ありがとうございます……!」

    って言ってくれたのに、処方箋には頓服外されていたのを見たとき、さすがに、
    皮膚科医ーーーーーーーー!!!!!!!!
    って薬局で叫んだとさ。

    その後の話。

    一番に思ったのは、処方された抗ウイルス薬がでけぇ。
    カプセル状より一回りデカい錠剤。しかも1回2錠を1日3回。
    黒幕さんは薬飲みこむの下手芸人なので、デカさにかなりビビっていた。

    薬がなかなか飲み込めないときは、ストローで水を飲めばいいと某薬剤師系YouTuberがショート動画で教えてくれたので、大変助かった。
    ありがとう、全世界の薬剤師のYouTuber。ひたすら錠剤を剥くショートをもっとみたいので、供給お願いします。

    早めの抗ウイルス薬投与のおかげで、腫れも発疹も引いていき、奇跡的に顔面麻痺も回避できてよかったんですが、今これ書いている現在も少し右耳にピリピリとした痛みは残っている感じです。
    あと、口周りが発疹の影響からか、皮膚が少し爛れて怖いことになってる。
    皮膚科医いわく、長くて1年くらいは神経や皮膚を治すのにかかるらしいので、少しずつ付き合っていこうと思います。

    右耳からゴロッと結構な大きさの粒の琥珀色の塊出てきたときはさすがにホラーだったので、耳性の帯状疱疹って侮れないなと。

    最近は帯状疱疹のワクチンのCMを結構な頻度で目撃するんですが、その映像が流れるたびに親が黒幕さんの方を見るのはどうにかして欲しい。

    黒幕さんだって、ワクチン接種まで逃げ切りたかったからな!!!!!!

     
     
     
    作問を時々してるよく溶ける系人類。書いている内容については鯨幕さんの見解であり、大多数がそうであるとは限りません。

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