
余裕がない時に、人を助ける気持ちは湧かない|超不器用な私が苦手な折り紙と向き合う30日間_18日目|87日目
やるやる詐欺の私が、100日書くと決めた話|87日目
今日の折り紙時間:85分
手先が不器用すぎる私が、折り紙と向き合う挑戦18日目。
余裕がない時に、人を助ける気持ちは湧かない
通勤ラッシュ。身動きの取れない満員電車から吐き出され、階段を降りる。梅田は今日も人で溢れかえっている。
昨夜は残業で帰宅が終電ギリギリだった。まだ火曜日だというのに、体はもう金曜日の疲労感だ。
はぁ、帰って寝ていたい。
下車した人々が一定のリズムで大きな波のように階段を流れていく。階段の3分の2ほど降りた時、後ろから「ウワぁぁぁ、ごめんなさい、ごめんなさい!」と女性の悲痛な叫び声が聞こえた。
多くの人が振り返り、波のリズムが乱れる。
私が振り返ると、まるでモーセの海割りのように人波がパカっと左右に割れ、20代と思しき女性がおむすびころりんのように転がり落ちてきた。
そして、あろうことか私の足首を掴んできた。ハイヒールの私の足首を。
「え……」

足首を掴まれて、バランスを崩して一緒に転落しかかったが、何とか踏ん張った。
女性はようやく転落を免れた様子で、人波だけが何事もなかったかのように流れ始めた。川に佇む岩のように、私と足首にしがみつく女性だけが取り残されている。
「あの、ごめんなさい。本当に申し訳ないです・・・。ちょっとこけてしまって。」
ちょっとこけて、階段の3分の2を転がり落ちてきた訳だ。
「いえ、私は平気ですよ。大丈夫ですか。」足首を離せ、と言いたかったが深呼吸して、冷静に怪我を気に掛けた。
「はい、大丈夫です。本当に助かりました。」
女性はようやく私の足から手を離し、お尻をさすりながらよろよろと立ち上がった。周りの冷ややかな視線が、私たちが障害物になっていることを教えてくれる。
「それでは、お気をつけて。」私はよろよろとしている女性を後にした。
なんで疲労困憊の日に、朝からこんな事に巻き込まれるんだ。
そういえば、あの人スニーカー履いてたな。どうやって転んだんだろう。
モーセの海割りのように人波が綺麗にふたつに割れて、女性がおむすびころりんで転がってきた光景を思い出したら、ふっと笑えてきた。
誰も助けようとしなかったが。余裕がない忙しい朝に、人を助ける気持ちなんて湧かない。こっちが助けてほしいくらいだ。
しかし結果として、私の足首だけがあの人を救った。日々のストイックな美脚トレの成果かもしれない。
嗚呼、もう最悪ッッ、恥ずかしすぎる。お姉さんごめんなさい・・・。助けてもらったのに、尻が痛過ぎてもうダメかもしれない。
早くコタツに帰りたい・・・
これは、遠い昔の黒歴史。
今日の作品

黙々とユニット折り紙に取り組むのが楽しい^^
今日もこちらのユニット折り紙の本を見て折りました。kindle unlimitedに色々な折り紙の本があります📙✨
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
