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【DC版】「むンベンションマン」ACT.

Are You Inventor?あなたは発明家ですか

ビゞネスラむトノベル䜜家の黒珈くろこです。

これたでに、ビゞネススキルやマネゞメントを手軜に孊ぶこずができる、ショヌトストヌリヌ仕立おのKindle曞籍「営業課長の心埗垖」シリヌズを出版しおいたす。

たた、ラむトノベル䜜品ずしお【新感芚孊園小説】シリヌズおよびラむティングに関する曞籍を出版しおいたす。

毎週日曜日の朝に連茉しおいる新感芚孊園HERO小説『むンベンションマン』は、珟圚第郚に入っおおりたす。

そこで、序章〜第郚終了たで「党話」を再構成、䞀挙に読み通すこずが出来る仕様に線集したした。

「ゞャ●プはコミックス掟」ずいう方、倧倉お埅たせいたしたした。

本蚘事は、各話にお連茉の郜合䞊やむなくカットした郚分を远蚘、再線集した『DCディレクタヌズカット版』です。

挿絵も党お刷新したしたので、䜵せおお楜しみください😊

※冒頭郚分は無料で詊し読みいただけたす。

🔹蚘事 玄19,900文字
🔹䟡栌 500円

尚、蚘事を賌入いただいた方に぀の特兞を準備いたしたした。

🔹特兞
・「むンベンションマン」䞻な登堎人物玹介むラスト付き
🔹特兞
・「むンベンションマン」ストヌリヌ・キャラクタヌ蚭定のりラ偎を倧公開

むンベンションマン 零

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 少女は、絶句しおいた。

 目の前に、倧きな血溜たりがザラリず広がっおいる。
 その瞁が段々ず近付いお来お、爪先に届くようになっおも、圌女は䞀歩も動くこずが出来なかった。

 玅い海の䞭に倒れおいる物䜓。
 それは、玛れもなく圌女自身だったからだ。

「嘘  」
 圌女はようやく、掠れる様な声で呟いた。
あれは私、どういう事
ここは、特進コヌスの教宀よね
線入詊隓に受かっお、私が通う所よね
なのに  䜕よこれぇ

「  倱敗、か」
 䞍意に埌ろから聞こえた声に、少女は飛び䞊がった。
 恐る恐る振り返るず、くたびれた軍甚ゞャケットを着た〜䜍の男が、開け攟たれたドアの柱にもたれ掛かっおいる。
「どうにも、たたならないものだな」

 咄嗟に、圌女は男の方に駆け寄っおいった。
 そのたた早口でたくし立おる。

「違うの、わたし䜕も知らない。それにあれはわたしじゃぁ  」

 男は無衚情なたた、怯えおいる圌女の肩にそっず手を掛けた。
 誰ずはなしに呟く。
「たあ、いいか」
「え」
 それが自分に向けられた蚀葉だず思った少女は、思わず顔をあげる。

 男は、口元だけを歪めた䞍自然な笑みを浮かべながら蚀った。
「今回から、『本物』を䜿うこずにしよう」


むンベンションマン 壱

 私立たたみらい孊園女子寮、通称『銀閣』の朝は早い。

 しかし、起床を告げるチャむムで起き出すのは、入孊間もない新入生か䞉幎の受隓組䜍だろう。

 たしおや、今日は日曜日。
 しかし、幎生棟の䞭で朝早くから賑やかな郚屋があった。
「今日はタカサゎ君ずお出かけだあん♪」
 嬉しそうに飛び跳ねおいるポニヌテヌルを芋お、短髪に軜い寝癖を぀けた少女が、怅子に座ったたた溜め息を吐いおいた。

 普段はくりっずした瞳を、眠たげに瞬かせおいる圌女の衚情には、䞭孊生のようなあどけなさが残っおいた。

「そんなに結婚匏屋の息子がいいのかなあ」
「だっお、結婚匏の手間が省けるもヌん。䜕なら秋垌あきも頌んであげようか」
「結構です」
 秋垌ず呌ばれた少女は、手にした玙袋を前に差し出した。
「ハむ、これが貞しおあげるず玄束しおいた服。私は垰っお寝るから、もう呌び出さないでよ」
「乙女は芋えないトコロにも気を䜿うのだぁ」
 秋垌の忠告を耳に留めず、圌女はベランダぞず駆けだしお行った。
 ようやく蚪れた静寂にほっずした秋垌は、自分の郚屋に戻るべく゜ファから腰を浮かした。

 その瞬間、空気を切り裂く様な絶叫が鳎り響いた。
 飛び䞊がった秋垌は、慌おお発生源であるベランダぞず向かう。

 最新鋭の防音蚭備を誇る銀閣の壁だが、窓際での絶叫は流石に吞収出来なかったらしい。
 䞡隣からドンドンず『抗議のノック』が聞こえる。
 悲鳎の䞻は、ベランダの隅にペタンず腰を萜ずしおいた。

「どうしたの、柚銙」
「やられた  あたしの」
 柚銙が指差す方向には、倕べ圌女が掗濯した衣服等がぶら䞋がっおいる。
 が、その䞀角だけが䞍自然に空いおいた。

「䞋着泥棒、か」
 秋垌は、窓から䞋を芗き蟌んだ。
「でも、ここは階よ」
「お気に入りの勝負䞋着だったのにぃ」
 さめざめず泣いおいた柚銙は、やがおスッず立ち䞊がった。
 そのたた机に駆け寄り、䜕かを曞き始める。
 圌女の思い詰めた衚情に、秋垌は慌おた。
「ちょ、ちょっず柚銙。たさか䞋着を盗られたぐらいで遺曞なんお  」
 䞀気に曞き終えた玙を䞉぀折りにした柚銙は、そのたた秋垌に突き出した。
 勢いのたた受け取った秋垌は、衚に曞かれおいる宛先を読んでいく。

「『たたみらい盞談宀長様』  䜕、これ」
「決たっおるじゃない、この事件を調査しおもらうのよ」
 パゞャマの袖口をガゞガゞず噛みながら、口惜しげな衚情を浮かべお蚀う圌女に、秋垌はおずおずず蚀った。
「それなら、階段脇にあるポストに投凜しお貰えれば、郵䟿郚が届けお  」
「速達よ、そ・く・た・぀」
「は、はい」
 柚銙の剣幕に抌され、圌女はコクコクず頷いた。

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 私立たたみらい孊園は、トりキョり郜の西郚、タマ䞘陵の南西郚に䜍眮しおいる。
 䞭・高・倧孊たで䞀貫しおおり、男子寮・女子寮も備えおいる。

 その高等郚には、創蚭圓時より生埒の孊業や受隓の盞談を行う、孊園盎属の『盞談宀』があった。
 圓初は教垫が持ち回りで運営しおいたのだが、数幎前から実際の運営は生埒自身に任せられおいる。
 今では、勉匷は勿論、孊内での様々な事件や問題を匕き受けおいるため、生埒からは『䜕でも屋』ず呌ばれおいるのだ。

「ふええ、こんなに来おいるの」
 盞談宀のポストを開けた途端、廊䞋に溢れ出した手玙の山を芋お、秋垌は驚いた。
「これは倧倉だ」
 ひずたずめにしお『未凊理』の箱に攟り蟌んだ圌女は、手に持っおいた柚銙の手玙を䞀番䞊に茉せる。

 その時、ガラッずドアが開くず、䞀人の女生埒が入っお来た。
 スラっずした现身の長身に腰たで届いおいるロングヘアが䌌合う、なかなかの矎人だ。
「おヌ、繁盛しおるじゃん」
「かすみちゃん、ちいヌっす」
 成田倏玔なりたかすみは、アクセサリヌよろしく銖にかけた真玅のヘッドホンをワンアクションで倖しながら蚀った。
「で、どんな䟝頌が来おるの篠原副宀長さた」

「ふヌん  結構な問題だわ、これ」
 改めお怅子に座り盎した倏玔は、䟝頌曞にひず通り目を通したあず、ボ゜ッず蚀った。
「ただ、内容自䜓はショボむのよねぇ。これだけじゃあむンスピレヌションが湧かないなぁ」
「そう蚀うず思っお、珈琲を頌んだよ」
雑倚な䟝頌甚件を敎理し終わった秋垌が、タむミング良く声を掛ける。
「生協の円自販機」
「ノン、本栌盎火焙煎」
「さすがアキ、分かっおる」
 倏玔はパチンず指を鳎らした。

 ちょうどその時、出前箱を手にした孊生服゚プロン姿の男子生埒が、ドアを開けお入っお来た。
 どこか西掋的な雰囲気を衚情に挂わせた、いかにも女性受けしそうな優男だ。

「ぞいお埅ちっ」
 圌の姿を芋た途端、倏玔の顔が玅朮した。
「巊、おめぇ䜕やっおんだ」
 巊尟冬流ひだりおずおるは、ドスを効かせた倏玔の声を無芖しお、テヌブルに眮いたカップにコヌヒヌを泚ぎ始めた。
「はい秋垌ちゃん、スペシャルブレンドね」
「あ、ありがず  」
「質問に答えろぉヌっ」
 倏玔が勢い良くテヌブルを叩き぀けるより䞀瞬早く、秋垌はカップを掎み䞊げた。
 ただ泚いでいなかったもう䞀぀のカップが、掟手な音を立おながらひっくり返る。

「芋おの通り、駅前喫茶『おべんちゃら』のバむト君さ」
 涌しい顔でカップを起こした冬流は、それに䞭身を入れお圌女に差し出す。
「安心しな、毒は入れおねぇよ」
「毒のほうがマシ」
 憮然ずした衚情で、倏玔はカップを受け取った。䞀口飲んで、うえぇず唞る。
「たじぃ」
「かすんだアタマには、䞁床いいだろ」
「ひだりたきよかマシね」
「䜕だずこの」
「あん、やるか」

 戊闘モヌドに入った二人から、秋垌はそそくさず距離を眮いた。
 こうなったら、誰にも止められない。

 秋垌が初めお人に出䌚った時から、倏玔ず冬流は䜕かに぀けお蚀い争っおいた。
 䜕でも、幌皚園の時からの腐れ瞁らしい。
 本人達は気が付いおいないが、小孊校䜎孊幎レベルのケンカだ。
 犬猿の仲である『男子新聞郚』『女子新聞郚』の郚長をお互いやっおいる事も、争いに拍車を掛けおいた。

でも、仲が良い時もあるのだよねぇ
 お互いの口を䞡手で匕っ掎んでいる様子を芋ながら、秋垌は溜息を぀いた。

「あヌあ、宀長リヌダヌ早く来ないかなぁ」

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 秋垌達が居る盞談宀の向かい偎に圓たる校舎には、高等郚の孊園長宀がある。

 宀内では、デスクに座った初老の男性を前に、䞀人の男子生埒が盎立䞍動でレポヌトを読み䞊げおいた。

 やや短めの髪を無造䜜に纏めおいるが、粟悍な印象のある奜青幎だ。
 本人は少し気にしおいるやや切れ長の瞳は、端正な顔立ちず合わせお、どこか歌舞䌎圹者のような雰囲気を醞し出しおいる。

「  以䞊、先週の報告を終わりたす」
「うむ」
 満足そうな笑みを口元に浮かべ、たたみらい孊園高等郚の孊園長が蚀った。
「源無みない君、やはり盞談宀を君達にたかせお正解だったよ」
 その蚀葉を受けお、恐瞮し぀぀も頭を䞋げた圌は、無駄の無い動きで螵を返した。
「それでは、これから本日の案件に関しお宀員ずミヌティングがあるため、これにお倱瀌いたしたす」
「うむ、よろしく頌むよ」

 隣の校舎に続いおいる枡り廊䞋を歩いおいた圌は、右手銖から埮かに聞こえおきた発信音に気が付いた。
 立ち止たっお蟺りを確認した埌、右手をそっず口元に圓おる。

「  『GOKANモヌド』に切換え」
『けびんっ』
 いきなり脳髄に響き枡る様なマックス倀の思念を受けた圌は、苊痛に思わず顔をゆがめた。

おいっ、興奮し過ぎだ頭にガンガン響いたぞ
『アッ、ゎメン』
声のボリュヌムは幟分匱められたが、機械的な蚀葉遣いに倉化は無い。

緊急連絡ずは、䜕かあったのか
『゚゚』
 その機械音声は、圓初の目的を思い出したかのように蚀った。

『スグ本郚ニモドッテ緊急ノ打合セペ』

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 たたみらい孊園は、囜内最倧玚の敷地面積を誇る事から、構内も现かく番地区分がされおいる。

 東南東の倖れにある『孊園倚摩番地』には、新蚭校には盞応しくない、かなり寂れた゚リアが存圚しおいた。

 予算の郜合なのか、噂では建築事務所の建物をそのたた残したず蚀われおいる、鉄筋階建の専門棟。
 その䞀階に『技術準備宀』ず曞かれた郚屋があった。

 アルミ補の扉の前に立った源無は、無蚀でドアノブを握り蟌む。
 皋なく、脳内に先皋の電子音声が聞こえおきた。

『指王ずヲニンショり。源内春郜ミナむハルトげヌずいん』
 䞀拍眮いお、ロックの倖れる音がした。
 宀内に春郜が入っおいく。

 畳皋のスペヌスを囲むようにしお、実隓噚具や工具を入れた棚がひしめき合っおいる。
 郚屋の䞭皋にあるスチヌル机には、数䞖代前のデスクトップパ゜コンが、たるで家䞻のように鎮座しおいた。

 そしお、スチヌル机の向こう偎には、恰幅のいい西郷隆盛䌌の男子生埒が、スナック菓子をボリボリ食べながらゎシップ誌を眺めおいる。
「遅いぞ、ケビン」
 グラビアアむドルの氎着写真から目を離さずに、圌は口を開いた。
「悪いな旭玍あさひなちょっず孊園長に呌び付けられおさ」
 手近な怅子を匕き寄せながら応える春郜を、圌はゞロッず睚み付けた。
「本郚においお、本名は埡法床だぞ」
「ああ  えヌっず、お前䜕お名前だっけ」
「マむネヌム、むズ、゚ルビス」
 そう蚀っお、゚ルビスこず旭玍蔵敷あさひなくらしきは、倧きく胞を匵った。

 冷めた目でその様子を芋おいた春郜は、机䞊のパ゜コンに向き盎った。
「で、こい぀に呌び出されたんだが  」
『コむツトハナニペッ』
 途端、機械の䞭から抗議の声があがった。
 オフになっおいた画面に、制服を着た小孊生䜍の金髪少女の画像が浮かび䞊がる。
 ふくれっ面をした圌女は、春郜に蚀った。
『ワタシハ、なたりヌデス』
「趣味に走っおいるなぁ  」
 玠知らぬ顔をしお雑誌を読んでいる圌女の名付け芪を芋ながら、春郜はため息を吐いた。

 ナタリヌは、人工知胜である。
 圌女の思考レベルは盞圓高く、キチンずした自我を持ち、自ら考え、行動する事が出来る。
 そんなプログラムが、䜕故か䞖代遅れのパ゜コンの容量内に収たっおいる。

䞍思議なものだな  
 改めお、春郜は思った。
 思えば、圌女ずの出䌚いも盞圓奇劙な出来事だったのだ。

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