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【社会人編6】貰ったものは返せてますか?

くりす

「豆腐料理、美味っ!!」

会社の勤続10年の褒賞旅行。
新井は夫婦で、京都旅行を満喫中だ。

(でも帰ったら、会社嫌だなぁ・・)

出発前日に飛び込んで来た、
営業の菅野さんの退職話。
その日、今後の話は進まなかったが。
帰ったら、その話が待っている。

菅野さんとは、入社以来の付き合いだ。
互いにプロ野球好きでもあり、
仕事以外でも気軽に話が出来た人である。
そういう人の退職、当然寂しい。

加えて今回は「ケンカ別れ」の退職だ。

一番の僚友だった洋子さんは、出産退職。
「若手のエース」だった友崎君は、
キャリアアップを目指しての退職だった。

菅野さんは、おそらく不満の爆発。
上司との話し合いも、揉めたようだし。
おそらくは引継ぎ期間もそこそこに、
気まずい感じの退職になる事だろう。

会社の空気感を想像すると、気が重い。
出来れば、旅行の後に知りたかったな。
そんな自分勝手な思いもある。

そう、世の中は。
決して自分中心には回らない。
個人の都合など、気にはしてくれない。

今後の話は、紛糾するだろう。
割を食うのは、誰だろうか?

「寂しい」「嫌だな」「どうなるのかな」

そのくらいの事は、新井も思っているが。
それでもやっぱり「他人事」なのだ。
引継ぎ等で苦労するのは、他の誰か。
どこかで、そう思っているわけだから、、、

このお話は、筆者の社会人生活を振り返る自伝です。
「愛想ない・体力ない・向上心もさしてない」
ないない尽くしの若者が、
サラリーマン生活に希望を見出すまでの記録です。

(登場人物)
・新井   ・・・ 筆者の分身(総務 33歳)
・川岡   ・・・ 先輩社員(内勤)
・沢田   ・・・ 後輩社員(若手の営業)
・大田   ・・・ 後輩社員(更に若手の営業)  

「今後の話」は、当然面白い話にはならない。

会社は現在「あの栗原君」も営業に出始めたばかり。
「空いてる人」などいなかった。

 
 
 
子供の頃は小説家になるのが夢だったおじさん。 日常をエッセイにしたり、小説にしてみたり。 面白おかしく書いてけたらと思います。 社歴25年の事務員なので、事務職にまつわることも。

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