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(短編小説)人の上には立てますか?①

くりす

筆者の日々の会社員生活について。
事実ベースで創作を加えて、書いております。
過去の自伝小説の延長線上のお話ではありますが、
登場する人物名・団体等は一切存在いたしません。

(登場人物)
新井 ・・・ 筆者の分身(40代)
大下 ・・・ 新井の上司(60代)
鈴木 ・・・ 他部署の上司(40代)
栗原 ・・・ 他部署の同僚(40代)


「〇〇選手、キャプテン指名を拒否!」

夜、寝付けない布団の中で。
新井はスマホで、ニュース記事を見ていた。
好きなプロ野球の情報を見ていた時、
そんな記事が目に止まった。

その昔、昇格だの出世だのが、
至高の価値を持ってた時代には、
あまり聞かなかったお話だ。

まぁ、プロ野球選手は個人事業主だ。
キャプテンだの、チームリーダーだの。
他で言えば、選手会の組合活動等。
そんな事で消耗して、野球の成績が落ちては困る。
そう考えるのは、分からなくもない。

実際、成績が落ちた時。

「今年は選手会活動してるから仕方ない」

ファンは、そうは思ってくれないし。
残された成績に、
事情を考慮した注釈が加わる事もない。

かと言って、自分の事だけしてれば良い。
そうとられるような発言は、どうなんだろう?
「立場が人を育てる」と言うではないか。
人望や人脈だって、そういう事から付いてくる。
そーいうもんじゃないだろうか、、、

いや、逆か?

彼等が見ている偉い人、立場がある人達に、
魅力を感じてないのかもしれない。
もしくは、その人達の苦労を目の当たりにして、
「あんな生き方はしたくない」
そう思ってるのかもしれない。

・・やめよう、こんなん見てたら、
ますます寝れなくなりそうだ。

スマホを消して、
雑念を消すようにふとんに潜り込んだ。
「人の上に立つ苦労」
そんなものは、上に立つ人が考えれば良い事だ。
少なくとも、万年平社員の自分には関係ない。

そう、関係なかったのだ。
つい、この間までは、、、


 
 
 
子供の頃は小説家になるのが夢だったおじさん。 日常をエッセイにしたり、小説にしてみたり。 面白おかしく書いてけたらと思います。 社歴25年の事務員なので、事務職にまつわることも。

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