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大きくなったら何になる?(第8話)

    くりす

    *この物語は、人生の半分は終えたと思われる
     筆者の半生を小説風に振り返るものである。
     これまでを思い返し、これからを考える物語。
     登場する人物・団体等は全て仮名であり
     モデルはいますが、実在はいたしません。

    (登場人物 専門学校編)

    ・新井   ・・・ 筆者の分身(大学生)
    ・矢崎   ・・・ 専門学校の同級生。
    ・西川   ・・・ 専門学校の同級生。

    【第8話 専門学校編】


    「出発進行ープッシュー!」

    車掌の帽子を被って、教室に入ってくるなり
    出発進行!と叫ぶ電車マニアの西川君。

    他にもパソコンマニア、ゲームマニア。
    アイドルマニア等々。
    19歳の同級生は、中々に個性的な面々だった。

    まぁ、新井にしても向こうからすれば
    「なぜか5歳も年上な、カープマニアの変な人」
    そんなところになるのだろうが。

    だが、その中でも異彩を放っていたのが矢崎君だ。

    「その気になれば国立大学だって行けたが、
     4年間も拘束されるのはめんどいから、
     気楽に来れるこの学校に暇つぶしに来た」

    その自己紹介を聞いた時、

    「なんだ、ただのホラ吹きか」

    そう思い、最初は全く信じてなかった。
    ところが、日々の学校生活で感じる
    彼の学力の高さは確かなもので。
    「どーやら嘘ではなさそうだ」
    そう確信するのに、1ヶ月もかからなかった。

    それでいて、とにかく色々不思議な男で。
    1人暮らしのアパートに遊びに行くと、
    信じられないほどに散らかっており。

    「あぁ、こーいうタイプか」と思っていたら。

    数日後には、びっくりするほど綺麗になってる。
    が、また数日後にはあり得ないほど散らかっている。

    本人曰く、AB型らしい彼の血が

    A型の血が騒ぐ時は、隅々まで片付けて。
    B型の血が騒ぐ時は、とっちらかすらしい。

    何を言ってるのかさっぱり分からなかった。

    バイトを始めたと思ったら、2日目から無断欠勤。
    1枚あれば十分な検定の申込用紙を
    「9枚書き間違えたらどうすんだ?」
    とか言って、10枚持って帰ったり。

    その後、家に遊びに行くと。
    やっぱり使わなかったのであろう、10枚中の9枚が。
    床にとっ散らかってたりするのである。

    コイツは一体・・?
    とにかく、底の見えない男だった。

    「・・で、自分はココ卒業したらどうすんの?」

    能力は頭抜けて高いのに、
    誰でも入れるような専門学校で
    暇つぶしをしてる5歳年下の不思議な男。
    そんな男の人生観、
    聞いてみないではいられなかった。。。

     
     
     
    子供の頃は小説家になるのが夢だったおじさん。 日常をエッセイにしたり、小説にしてみたり。 面白おかしく書いてけたらと思います。 社歴25年の事務員なので、事務職にまつわることも。

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