
教育と共育
藁にもすがる思いで入会した愛知中小企業家同友会。そこで20年間、多くの学びを得てきましたが、なかでも一番の学びは「教育」と「共育(きょういく/ともそだち)」でした。
私が売上・利益優先の経営から理念経営へと転換できたのも、この「教育と共育」の考え方に触れ、深く共感したからです。
■「教育」とは
「教育」とは、教え育てること。
知識を持つ人が、知識のない人に教えるという一方向の関係です。学校教育がその代表例です。
■「共育(きょういく/ともそだち)」とは
「共育」は、教える側も教えられる側も、共に学び合い、共に育つという考え方です。
人に教えることで、教える側も大きな学びを得ます。
「知っている」レベルから「教えられる」レベルへ高まり、双方が成長していきます。
この“共に育つ”姿勢から「共育ち」とも呼ばれます。
■「教育」と「共育」の違い
もともと「教育」は、学ぶ意思がなくても受けなければならないものです。
小学校までに身につける基礎的な生きる力や、社会人としてのマナー、仕事の技術などがこれにあたります。
一方で「共育」は、学ばなくても生きてはいけますが、より幸せになりたい・より成長したいと思うなら不可欠なものです。
■会社における「共育」の姿
新入社員は、会社に貢献する前から給与をもらい、教育を受けます。これで良いのです。
翌年、先輩になったときに、今度は自分が新入社員を教えれば良いのです。(定期採用)
こうして「先輩が後輩に教える」風土や仕組みを作ることで、会社に「共育ち」が根づいていきます。
■「共育ち」が根づくと会社はどう変わるか
「共育ち」が社内文化として定着すると、会社は“学習型企業”へと成長します。
社員が主体的に学び、互いに育て合うようになるため、高額な外部講師に依存する必要もありません。
自社に合った教育を、自社の力で行えるようになり、自社らしい社員が育っていきます。
その結果、経営指針が社内に浸透し、成果を生み出す社風が育ち、会社は半永久的に繁栄する土台を手に入れるのです。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。