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GIGA6年目でも「Google Classroomって何?」な先生が多すぎる件

正直、なめてました

「今さらGoogle Classroomの使い方動画なんて、誰が見るの」

そう思って、正直あまり期待せずに撮り始めました。GIGAスクール構想が始まって6年。端末は全国の学校に行き渡って、毎日タブレットを触っている子どもたちも多い。Google Classroomもさすがに先生たちに馴染んでいるだろう——そんな気持ちでした。

ところが、公開3日で再生数が想定の2倍を超えました。

残念ながらコメントはついていませんが、あれ、これ待ってた人いたんだ——と、画面の向こう側の切実さに気づかされました。

数字と肌感覚が教えてくれた現実

文科省の調査では、「授業でICTを活用して指導できる」と自己評価する教員は小学校で8割を超えています。数字だけ見ると、「もうみんな使えてるじゃないか」となる。

でも、自己評価と現場の実態はけっこうズレます。

僕は出張授業や研修で他校の先生と話す機会が多いのですが、Google Classroomを使っていても「ストリームばかりで、課題の機能は全く使っていない」という先生が多すぎます。Classroomを使っているのにワークシートは全て印刷物——そんな話も決して珍しくありません。

これ、怠けてるとか意識が低いとかじゃないんです。先生の毎日はそんなに甘くない。朝7時半に出勤して、6時間授業をこなして、放課後は会議と丸つけ。ICTを学ぶ時間なんてどこにもない。研修があっても現場の困りごとに合わず、管理職の温度感しだいで学校全体の空気も変わる。そうした構造の結果が、この「使いこなせていない現実」です。

だから入門動画を、全部作り直す

僕がGIGAスクール初期に作った動画は、今見ると画面のデザインが古くなっていて、シリーズとしての統一感もない。初任者の先生が「Google Classroomって何?」と検索したとき、古くてバラバラな動画が並んでいたら、それだけで「ああ、難しそう」と閉じられてしまう。

それはもったいない。

ツールは便利なのに、入口のイメージで諦められてしまう。だから完全撮り下ろしで、シリーズとして一から作ることにしました。対象は初任者、もしくは「使ってるけど基本機能しか使っていない」という人たち。第1回は「クラスの作り方」、第2回は「クラスに児童生徒を追加」という順番で、基本操作を丁寧に積み上げていきます。

「今さら」には需要がある——毎年、必ず

世の中のICT動画は、どんどん上を目指す。新機能、応用技術、AIとの連携……それはそれで必要です。でも入口の動画がしっかりメンテナンスされていないことが多い。ツールが成熟してくると「基本は知ってるでしょ」と制作者側が思い込んで、入門コンテンツの更新が止まる。

でも現場には毎年、新しい先生が来ます。

考えてみてください。毎年4月、全国で何千人もの初任者が教壇に立つ。異動で初めてChromebookの学校に来る先生もいる。産休育休から戻って「え、Classroomの画面変わってない?」と焦る先生もいる。その一人ひとりにとって、「今さら」は「ちょうど今」です。

入門コンテンツは、毎年の新入生を迎える教科書と同じ。古びたら作り直す。それだけのことなんですが、やっている人が少ない。だから僕がやる。

怖いけど、見てもらえるなら

予想以上に見てもらえたことは、正直かなり励みになりました。

小脳萎縮が進んでいます。マウスの操作がもたつく日がある。セリフは何度も噛む。動画を撮り直す回数が増えた。編集中に手が震えて、カット位置がずれる。いつまでこのペースで作れるか、正直分からない。それが怖い。

でも、再生数が1つ増えるたびに思うんです。この動画を見て、明日の授業で「配付」ボタンを押す先生がいるかもしれない。その先生のクラスの子どもたちが、紙じゃなくてタブレットで課題を受け取るかもしれない。そう思うと、パソコンに向かう手が動く。

僕の体は少しずつ不自由になっていくけど、動画はずっと残る。僕が撮った動画が、僕の代わりに説明し続けてくれる。それは、けっこう心強いことです。

一歩目は、課題の配付と回収だけでいい

GIGA6年目でも、Google Classroomの入口で立ち止まっている先生はいます。そしてそれは、個人の努力不足ではなく、入門の支援が整ってこなかった結果です。

まずは教師と子どもたちの間にリンクの導線を確保する。クラスを作って、子どもを入れて、課題を1つ配付する。フォームや自動採点はその後でいい。一気にやろうとしないこと。それが6年付き合ってきた中で気づいた一番のコツです。

「Google Classroomって名前は知ってるけど、ちゃんと使えてるかどうか……」。そんな状態の先生に、僕の動画が届いたらうれしい。全部見なくていい。1本見て、1つやってみる。それだけで、明日の放課後が15分早く終わるかもしれない。

その15分で、あなたが子どもたちと話す時間が生まれるなら。僕が動画を作る理由は、それで十分です。


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