見出し画像

7時間寝ているのに疲れが取れない人が見落としている、睡眠時間以外の話。

7時間、ちゃんと寝た。

なのに朝から重い。
なんとなくだるい。
コーヒーを飲まないと動けない。

一方で同じ7時間寝て
スッキリ起きてくる人がいる。

この差は睡眠時間じゃないんです。

トレーナーとして多くの30代・40代を見てきて
「よく眠れている」と言う人と
「寝ても疲れが取れない」と言う人の
生活習慣を比べると、ある共通点が見えてきます。

それは「寝る前の30分の過ごし方」です。

─────────────────────

■ 「非回復性睡眠」という概念を知っていますか

研究の世界では
「寝たのに疲れが取れない」状態を
非回復性睡眠(NRS)と呼びます。

この研究で分かったことが面白いです。

非回復性睡眠を引き起こしていたのは
睡眠時間の短さではありませんでした。

入眠前30分の交感神経の活動レベルでした。

交感神経とは「戦うか逃げるか」の
緊張モードを司る神経です。

仕事のことを考えながら布団に入る。
スマホを見ながらそのまま眠る。
気になることが頭から離れない。

こういった状態では
体は緊張モードのまま眠りに入ります。

そうすると脳は眠っていても
完全には休まらない状態が続きます。

同じ7時間でも
入眠前に緊張モードが解けていない人は
翌朝の回復感が明らかに低かったのです。

─────────────────────

■ 睡眠時間より「規則性」が死亡リスクを予測する

もう一つ、知られていない話があります。

研究者たちが「睡眠規則性指数(SRI)」という
指標を使って調べたところ
驚くべき結果が出ました。

睡眠の規則性は
睡眠時間とは独立して
総死亡リスクを予測する因子だったのです。

つまり7時間寝ていても
毎日バラバラな時間に寝ている人より
6時間でも毎日同じ時間に寝ている人のほうが
健康リスクが低い可能性があります。

「何時間寝たか」より
「規則的に寝ているか」が大事だということです。

不規則な睡眠は
心代謝リスクの上昇、日中の眠気の増加、
うつ症状の悪化とも関連することが
複数の研究で示されています。

週末に遅くまで起きて
月曜の朝に無理やり早起きする。

心当たりがある人は
ここが最初の見直しポイントです。

─────────────────────

■ 「深い眠り」を削っているのは食事かもしれない

ここからが特に知られていない話です。

食物繊維の摂取量が多い人ほど
回復に必要な深い眠り(徐波睡眠)が多いことが
研究で示されています。

逆に飽和脂肪と精製糖質が多い食事は
深い眠りを減らして夜間の覚醒を増やします。

揚げ物やお菓子が多い日の夜は
眠りが浅くなりやすいということです。

さらにビタミンDの不足も見落とされがちです。

血中ビタミンD濃度が低い人は
不眠、睡眠の質の低下、日中の眠気と
関連があることが示されています。

室内勤務が多い30代・40代は
特に不足しやすい栄養素です。

トリプトファンというアミノ酸も
睡眠の質を改善することが研究で確認されています。

鶏肉、卵、牛乳、魚、豆類に含まれています。

「睡眠のために食事を変える」という発想は
あまり一般的ではないですが
データはそれを支持しています。

─────────────────────

■ 運動は「何をするか」より「いつするか」が大事

運動が睡眠に良いことは知っている人が多いです。

ただ落とし穴があります。

複数のメタ分析が示しているのは
中強度の有酸素運動が睡眠の質を最も改善するということで
高強度の運動は睡眠の質に有意な影響がないという
システマティックレビューもあります。

さらに就寝3時間前の高強度運動は
睡眠障害の独立したリスク因子になるという
研究データがあります。

「夜に追い込んだほうが疲れてよく眠れる」

この考え方が
翌朝の疲れを作っている可能性があります。

早歩き30分を夕方までに終わらせる。
それだけで睡眠の質は変わってきます。

─────────────────────

■ カフェインとアルコールの「思っているより深刻な話」

カフェインとアルコールの影響は
多くの人が「なんとなく知っている」レベルです。

ただ実際のデータはもう少し深刻です。

カフェインの半減期は最大20時間に及ぶ場合があります。

ある研究では朝7時にコーヒーを飲んだ場合でも
就寝時に睡眠効率と総睡眠時間が低下しました。

「午前中だけ」のつもりでも
体に残っている可能性があります。

アルコールについては
寝酒をすると確かに入眠は早くなります。

ただし睡眠の後半で
血中アルコール濃度が下がるタイミングで
覚醒が増えて眠りが断片化します。

習慣的な夜間飲酒は
深い眠りそのものを削ります。

寝酒は「眠りやすくする代わりに
回復に必要な深い眠りを削っている」
という構造です。

1日2杯以上の飲酒で
睡眠中の脚の動き(周期性四肢運動)が
2〜3倍に増加するというデータもあります。

これが夜中に目が覚める原因の一つです。

─────────────────────

■ 今日から変えるなら、まずこの3つ

全部一度に変えようとしなくていいです。

研究データが示す
効果が出やすい順番はこれです。

1️⃣ 起床時刻を毎日固定する
睡眠時間より規則性が回復感を決めます。
休日も含めて同じ時間に起きるだけで十分です。

2️⃣ 寝る1時間前にスマホを置く
入眠前の交感神経の緊張が
翌日の回復感を直接左右します。
軽いストレッチや深呼吸に置き換えてみてください。

3️⃣ 週3回、夕方までに早歩き30分
夜の激しい運動は逆効果になることがあります。
中強度を昼間に。それだけで変わります。


─────────────────────

■ おわりに

「7時間寝ているのになぜ疲れるのか」

その答えは睡眠時間の外にあります。

寝る前の過ごし方。
睡眠スケジュールの規則性。
日中の運動と食事の習慣。

どれも今日から変えられることです。

まず起床時刻を固定することから
始めてみてください🐻

このアカウントでは
30代・40代が体の芯から変わるための
具体的な情報を発信しています。

フォローして一緒に変わっていきましょう🐻

いいなと思ったら応援しよう!