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X収益化が2026年9月に変わる。AIを使い倒している僕が「オリジナルとは何か」で立ち止まった理由

    久我レイジ

    どうも、久我レイジです。

    最近、AIをかなり仕事に入れるようになりました。

    WordPressを作ったり、文章を整理したり、外にいる間もAIエージェントへ作業を任せたり。

    少し前までは考えられなかったところまで、普通にAIが入ってきています。

    正直、発信だってかなりのところまで自動化できます。

    ニュースを探して、要約して、X用の文章を作って、画像まで用意する。

    やろうと思えば、僕がほとんど触らなくても回せるところまで来ている。

    便利なんですけど、最近そこに少し引っかかるものがありました。

    そこまで全部AIにやらせたとき、それは誰の発信なんだろう、と。

    そんなことを考えていたタイミングで、Xの収益化制度が大きく変わるという発表を見ました。

    これまでの「Creator Revenue Sharing」は2026年9月7日まで続き、9月8日から新しい「Original Content Rewards Program」が始まる予定です。

    名前の通り、これからは「オリジナルコンテンツ」がより強く評価されるようになるみたいです。

    最初に見たときは、正直なところ、

    「まあ、収益化条件が変わる話かな」

    くらいに思っていました。

    でも内容を追っていくうちに、少し違うことが気になりました。

    これって、単なるXの収益化変更ではなくて、AIでコンテンツが大量に作れるようになった今、「誰が作ったものに価値をつけるのか」という話なんじゃないかと。

    僕には、そっちの方がずっと面白かったんです。

    500万から50万になった。それでも簡単になったとは思わなかった

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    これまでのCreator Revenue Sharingでは、参加資格として過去3か月で500万以上のオーガニックインプレッションが必要でした。新制度では、過去90日で認証済みユーザーから50万以上のHome Timelineインプレッションが条件になります。

    数字だけ見ると、かなりハードルが下がったように見えます。

    僕も最初はそう思いました。

    ただ、よく見ると測っているもの自体が違う。

    単純にたくさん表示されればいいわけではなく、誰に、どこで、どう見られたのかまで含めて評価する方向になっています。新制度では、PremiumユーザーによるHome Timeline上の「Qualified Impressions」が報酬計算の中心になります。

    これまでXを見ていると、大きなアカウントへのリプライや、ニュースを素早く転載することで表示回数を伸ばすやり方もありました。

    もちろん、それ自体を全部否定するつもりはありません。

    僕も発信をしている以上、数字は見ます。

    作品を作っているから数字なんて気にしません、とは言えないんですよね。

    『クロスロード』を作っていたときもそうでした。

    どれだけ時間をかけて作っても、誰にも知られなければ届かない。

    僕はずっと、発信や集客も創作の一部だと思っています。

    でも、数字を取るための行動そのものが目的になってしまうと、どこかで変なことになる。

    今回の変更は、その歪みをX自身もかなり意識しているように見えました。X側も、旧制度ではインセンティブがずれ、仕組みを攻略することより新しい価値を持ち込むクリエイターへ報酬を寄せたいという趣旨を示しています。

    AIを使うほど、「自分の話」が必要になってきた

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    僕は今、かなりAIを使っています。

    文章の整理にも使うし、調査にも使う。WordPressを作るときも使うし、これからの映像制作でも、どこまでAIを入れるかずっと考えています。

    数年前と比べたら、本当に信じられないくらいのことができるようになりました。

    ただ、その一方で少し怖さもあります。

    AIに「今日のAIニュースを10本まとめて」と頼めば、すぐ出てくる。

    そこからX用の文章を作って、画像を作って、場合によっては投稿まで自動化できる。

    実際、僕もそういう仕組みを作ろうとしている側なんですよね。

    だから「AIで自動化された発信はダメだ」と簡単に言える立場でもありません。

    むしろ、できることはどんどん任せたいと思っています。

    でも、だからこそ境界線が気になる。

    便利だから任せているうちに、そのうち考えるところまで任せるようになる。気づいたら、自分が何を言いたかったのかまでAI側に決めてもらっている。

    そこまで行ったら、少し違う気がしています。

    そうなると、「情報をまとめられる」ということ自体には、ほとんど価値がなくなっていくのかもしれません。

    僕自身も気をつけないといけないと思っています。

    AIを使えば使うほど文章は整うし、もっともらしいことも書ける。

    でも、それが僕の文章なのかと言われると、少し違う。

    『クロスロード』も、最初は僕の頭の中にある脚本から始まりました。

    でも実際には、声優、アバターを動かす人、エキストラを含めて61人が関わっています。

    僕一人の頭の中で完成していたものに、誰かの声が入り、動きが入り、人が関わるたびに、作品の見え方も少しずつ変わっていった。

    台本を書いた僕だけで全部が完成したわけではありません。

    Project Aliveを続けてきた中で僕が失敗したことも、迷ったことも、そのとき何を選んだのかも。

    そこは僕にしかない。

    AIが便利になればなるほど、逆にそういう部分の価値が上がっていくのかもしれません。

    「ニュースを持ってくる人」ではなく、その先を書ける人

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    今回のOriginal Content Rewards Programでは、他人のニュースに触れたらダメ、という話ではありません。

    そこに独自の分析や意見、意味のある価値が加わっているかが重要になります。Xが示した基準では、独自の報道や分析、本人が制作した写真・動画・イラストなどに加え、意味のあるコメントやリアクションも対象になり得ます。

    これはかなり納得できます。

    例えば、

    「新しいAIモデルが出ました」

    だけなら、僕が書かなくてもいい。

    でも実際に使ってみて、

    「制作現場に入れたら、ここは便利だった。でもここは怖かった」

    まで書けば、それは僕の話になります。

    メタバースドラマも同じです。

    「メタバースでドラマを作れます」

    という情報より、

    61人が関わる作品を実際に作って、何が起きたのか。

    思っていたより届かなかったこともあれば、予想していなかった反応もあった。

    作品を完成させれば終わりだと思っていた時期もありましたが、今はむしろ完成してからの方が長いと思っています。

    どう届けるか。

    どう残すか。

    一度見てもらって終わりではなく、その作品をどう育てるのか。

    そういう経験まで含めて発信して初めて、僕が書く意味が出てくる。

    たぶんXが今回求め始めた「オリジナル」という言葉も、単純に世界で誰も見たことのないものを作れ、という意味ではないんだと思います。

    同じ出来事を見ても、その人が何を感じ、どう判断したのか。

    そこまで含めてオリジナルなんじゃないかと。

    結局、僕たちは何を残せるんだろう

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    今回のX収益化変更を見ていて、少し皮肉だなと思ったんです。

    AIによって、誰でも簡単にコンテンツを作れる時代になった。

    その直後に、プラットフォーム側が「オリジナルに報酬を払う」と言い始めている。

    もちろん、新制度が実際にどこまでうまく機能するかはまだ分かりません。

    判定を間違えることもあるでしょうし、結局アルゴリズム攻略のようなものが生まれる可能性もあります。

    僕自身、新制度に合わせて何か特別な投稿テクニックを考えようとは、今のところあまり思っていません。

    それより、自分の活動の中にあるものをちゃんと残していきたい。

    作品を作った日。

    うまくいかなかった日。

    考えが変わった瞬間。

    誰かの一言で、脚本の見え方が変わったこと。

    たぶん、そういうものを僕は今まで結構取りこぼしてきました。

    AIが何でも作ってくれる時代だからこそ、人間が実際に通ってきた時間は、前より価値を持つのかもしれません。

    Xが本当にそこへお金を払う場所になるのか。

    それはまだ分からないです。

    でも僕は少しだけ、自分がこれまでやってきた遠回りを、前よりちゃんと記録しておこうと思いました。


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    メタバースドラマ監督|Project Alive主宰 『クロスロード』全12話完結。 現在は新作メタバースドラマを制作中。 AI×創作、制作裏話をnote・Substack・YouTubeで発信。 協賛・タイアップはX(@kuga_rage)へ。

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