金沢21世紀美術館の展示に「なんのはなしですか」を感じたのでレポします
日帰りで石川県の金沢に家族旅行に行ってきました。
朝7時に出て、夜中の12時に帰ってくるという弾丸ツアーでしたが、けっこう楽しめました。
21世紀美術館の展示に「なんのはなしですか」を感じましたので拙いですがレポートします。
中が凍っている車の展示

冷やして保存期間を長くする機能と、走って時間を短縮する機能が共存しているから時空が歪んでいるらしい。
すごくまじめに苦労して中を凍らせるために試行錯誤してこれを仕上げたんだなぁって。
こういう独自の研究ってすてきなんだぞって、なんか自分自身生きる希望がもらえました。
「路上観察学会」って私知らなかったんですけど、独自の研究が光ってました。
本展の開催は、1986年に発足した「路上観察学会」の創設40周年も契機としています。赤瀬川原平や藤森照信らによって結成された路上観察学会は、意図をもって生み出された芸術作品ではなく、都市と自然とが意図せず生み出した状況を、可笑しみをもって取り上げる「目」を、メディアを通して共有した活動です。
展示を見てると、子どもが言いました。「なんかみうらじゅんさんみたいだね」って。アウトドア般若心経のことでしょうか。
写真がほぼなかったからあまり何も伝わらないかもしれないですけど、日常の「変」を見つけて大まじめに研究してる人たちを子どもに見せられてよかったです。


ほかには、大道芸人ギリヤーク尼崎さんのビデオとか写真もよかったです。

90歳を超える大道芸人さんが舞を真剣にやられてたのが祈りとして認知されて、神様みたいになってました。バケツ一杯のお札の投げ銭。
人は突き詰めれば神になるんだなと圧倒されました。
今週の土曜日に、21世紀美術館で特別公演されるみたいです!
もう一つの展示、「歩くとどまる」もかなり面白い人いました。
村上慧さんという方。

建築科を卒業されてから、発砲スチロールで「家」を作って、家を担ぎながら移動していろんな場所で寝泊まりして、「家」とはなんだろうと考えた人。
この「家」は下が抜けてるから、家を担ぐっていうか、かぶる感じで、家から足が出てる感じで移動をしてるんですよね。
雨風はしのげないから、屋根のあるところを借りるために声をかけるとのこと。そのやり取りを読んでたらなんだか愛しかったです。
遠巻きには優しい調子で声を掛けられるけど、屋根の下を貸してほしいというと、海へ行けとか山へ行けと言われたそうで。
一番感銘を受けたレポートが、一年目は職質受けたけど、二年目は大丈夫ですよって言われた場面。
「大丈夫ですよ」って、受け入れられているようでなんか絶妙な距離があって面白いです。

北上川を左手に見ながら歩く。歩道がない道があるのが腹立たしいけど、とても綺麗な景色。登米市に入った頃、おじちゃんが道端で車を停めて、「どこから来たんだ」と僕に話しかけてきた。「もうやり始めて二年目なので、答えにくいです。北に向かっています」と答えた。そしたら、おじさんは不審者を見るような目つきに変わった。「そうですか、がんばってください」と言って去っていった。
そのすぐあとに、今度は道端でおばさんが話しかけてきた。「あなたのことをラジオで聞いたことがある、会えて嬉しい」と言った。そこにパトカーが通りかかって、警官がおばさんに対してこう言った。「大丈夫ですよ。大丈夫ですよ。芸術家の方ですよね」。僕は去年この道を通った時に職質を受けたのを思い出した。そして、その警官は去年職質をしてきた警官と同じ人だったと思う。
僕は、「大丈夫ですよ」の意味が最初わからなかったけど、おばさんが警官に対して「大丈夫って。ラジオで聞いたんですよ~」と言ったのを見て理解した。
#なんのはなしですか は、アートなんだなと改めて思いました。
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