
ショートホラー戯曲「燃える家にて」
父が寝ているベッドのそばに子が座っている。
子「お父さん、起きて」
父「うん・・・どうした」
子「リビングから火が出てるよ」
父「何時だ」
子「火事だよ。逃げないと」
父「リビング・・・?そういえば今日は晩ご飯を食べたか」
子「食べたよ。早く起きて。逃げないと。廊下まで煙がきてるよ」
父「分かった分かった。ちゃんと火の元は確認しないとな」
子「もう・・・」
と、ドアを開ける。
子「ほら・・・。ごほっ、ごほっ。もう火が来てる!起きてよ、ほら」
と、父を起こそうとする。子の手を振り払う父。
父「やめろ!お前がいつもそんなだから、母さんは・・・。どうしたら気が済むんだ!」
子「お父さん、熱いよ!言うことを聞いて!」
父「それはこっちのセリフだ!お願いだから静かにしてくれ!」
もみ合いになる2人。舞台は赤く染まり、暗転。