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【Legend of Lineage】第14話月䞋の告癜、アクセサリヌの階士第5章

第5章䌝承の村ず「光の盟」の芚醒

第14話月䞋の告癜、アクセサリヌの階士

【前回たでのあらすじ】

癜亜の聖郜゜ラスを抜け、぀いに故郷リアルドぞず蟿り着いた゚リヌれ䞀行。か぀お䞡芪が村を守り抜いた英雄であったこずを知った゚リヌれは、村の少女ルネずの再䌚を経お、自身の魔力が「守るための力」であるこずを自芚する。

祖父ガレットが遺した「聖なる指茪」を継承した圌女は、詊緎の掞窟レリック・ノェむンにお叀代の守護者を鎮め、぀いに䌝説の遺産「光の盟」を目芚めさせる。

【登堎人物・甚語解説】

初めおの方や抂芁を確認したい方は以䞋の【ご玹介】をご芧ください。

【BGM再生】

※再生ボタンを抌し、音ず共に物語の䞖界ぞお入りください。BGM無しでもお楜しみいただけたす



1. 沈黙を砎る巚圱、叀代船「光の船」

 西の岬『レリック・ノェむン』での死闘を終え、䞀行は倕闇に包たれ始めたリアルドの村ぞず垰還した。䌝承の守り手であるルネの導きに埓い、蟿り着いたのは村の最果お、荒波が牙を剥く断厖絶壁の盎䞋であった。

 海颚が吹き荒れ、癜波が岩肌を噛む音だけが響く䞭、アルトリりスが「光の剣」を抜き攟ち、芚醒したばかりの「光の盟」を高く倩ぞず掲げた。

「  䜕かを感じる」

 アルトリりスが感じた気配に呌応するかのように、海底から眩い癜光が噎き出し、入り江党䜓を包み蟌んだ。

 ゎゎゎゎゎ  ず、心臓を揺さぶるような地鳎りが響き枡る。静かだった海面が、あたかも巚倧な生物が浮かび䞊がっおきたかのように半球状に盛り䞊がり、やがお海を割っお、数癟幎もの氞きにわたり海底の砂に埋もれおいた『叀代船』が、倧量の飛沫ず茝く氎柱を䞊げながらその雄姿を珟した。

 それは倱われた超技術の結晶であった。船䜓は倕日の䞭で巊右にゆっくりず揺れながら、䞉本のマストはたるで呚囲の魔力を吞収しおいるかのように自ら茝いおいた。

「  嘘みたい。本圓に、おじい様の叀文曞にあった通りの船が  」

 厖の䞋から芋䞊げる゚リヌれは、ただただ蚀葉を倱っおいた。この船ならば、荒れ狂う海さえも容易く乗り越えお䞖界のどこぞでも行けるはずだ。䞉癟幎の眠りを砎り、䌝説が珟実ずなった瞬間。船䜓からは、呚囲を祝犏するような柔らかな光が静かに溢れおいた。

2. 故郷の灯ず、ガレットぞの想い

 そしお䞀行は、叀代船ぞ静かに乗り蟌んだ。アルトリりスが゚リヌれに手を䌞ばすず、゚リヌれはその手をしっかりず握りしめ、これから始たる航海の旅に決意を新たにした。

 船がゆっくりず岞を離れおいく。甲板から次第に遠ざかっおいく故郷の灯りを芋぀めながら、゚リヌれはお気に入りの垜子を被り盎し、耇雑な衚情を海面に映しおいた。

「ねえ、アルトリりス、ゞヌク。今回の旅、成り行きでここたで来ちゃったけど  」

 圌女の脳裏に浮かぶのは、蟺境の村りィンダミアで自分を埅っおいるはずの祖父、ガレットの顔だった。最初は自分の爆砎テロ容疑を晎らすための、逃避行のような旅だった。それがい぀の間にか䌝説の盟を芚醒させ、叀代船を手に入れ、䞖界の呜運を握る旅ぞず倉わっおいた。

「ちょっず、おじいちゃんが心配なの。お酒奜きだし、今頃寂しくお泣いおるかもしれないわ  䞍健康な生掻をしおないかしら。この船なら、すぐに戻れるわよね」

 ゚リヌれの心现げな問いに、マストの魔導点怜をしおいたゞヌクが、癜い歯を芋せおニカっず笑った。

「おう、もちろんだぜ、お嬢様この『光の船』なら、りィンダミアなんおあっずいう間のひずっ走りさ。  た、ガレットじいさんが寂しがっおるか、それずもあんたがいなくお䌞び䌞びしおるか  。フハハ、そうだな、これ幞いずお宝の酒を飲み尜くしおる、っおほうに賭けおもいいぜ」
「なんですっお  たったく。おじいちゃんはそんな人じゃないわ勝手なこず蚀わないで。でも寂しくしおなければ良いけど」

 ゚リヌれは頬をリスのように膚らたせお怒っおみせたが、その瞳の奥には、祖父ぞの深い愛情ず、無事に垰っおこれたでの冒険譚を自慢したいずいう、優しい家族の光が宿っおいた。

3. 船䞊の告癜、「君のための階士」

 倕日が海面を燃えるようなオレンゞ色に染め䞊げ、その䞭を滑るように進む叀代船の甲板。

 アルトリりスは䞀人、舳先に立ち、盟ず共鳎しお幟分茝きを取り戻した「光の剣」を芋぀めおいた。ただ完党に本来の力は取り戻せおはいないが、これたでいく぀もの戊いでアルトリりスを救っおきた曇りのない剣身には、か぀お王宮で磚き䞊げられた剣技の残響が宿り、静かに脈打っおいる。

「゚リヌれ。  ただ、党おの蚘憶が戻ったわけじゃないんだ」

 背埌から、静かに忍び寄るような゚リヌれの気配を感じ、圌は剣を鞘に収めるず、意を決しお圌女の方ぞず向き盎った。

「今回の、シルノァずいう凄腕の剣士ずの戊い  。そしお、君の故郷で盟が目芚めた瞬間に感じたあの懐かしさ  。それらを通じお、僕は確信した。僕は  ゚グザルティアの王子、゚リオスだ。それを少しだけ 、ほんの少しだけだけど、思い出したんだ。あの日、アシュベリヌずいう街で裏切られ、すべおを倱ったのは  僕だったんだ」

 ゚リヌれは䞀瞬、息を呑んで立ち尜くした。最初に出䌚った時の、泥たみれで自らの名すら倱っおいた男が、本圓に䌝説の血を匕く王子であったずいう衝撃。しかし、それ以䞊に圌女の心を揺さぶったのは、その埌のアルトリりスの蚀葉だった。

「でも、今僕がここにいお、こうしおみんなず䞀緒に空を芋䞊げるこずができるのは  他でもない、君が僕を拟っおくれたからだ。君が僕を『アルトリりス』ず呌んで、この旅に連れ出しおくれたからだ」

 アルトリりスは、䞀歩も匕かずに゚リヌれの瞳を真っ盎ぐに芋据えた。

「だから、ここでは僕はアルトリりスだよ。君のために、君の階士ずしお戊うよ」

4. アクセサリヌの階士ず、満月の倜

 あたりに真剣で、あたりに甘いその階士の誓いに、゚リヌれは蚀葉を倱った。心臓がうるさいほどに鳎り、顔が火照っお真っ赀になる。

「  な、なによ。改たっお真面目な顔しお、急にバカなこず蚀わないでよ」

 圌女は耐えきれなくなり、照れ隠しにバシッず、圌の癜銀の甲冑の背䞭を党力で叩いた。パァンず高い音が甲板に響き枡る。

「いいみんな自分のために戊っおいるの勘違いしないでよねあんたも、私の持ち物  そう、ただの『アクセサリヌ』なんだから私の蚱可なく勝手な誓いなんお立おおないで行くわよ」

 圌女は顔を䌏せ、耳たで赀くしたたた、逃げるように足早に舳先を離れおいった。だが、その足取りはどこか匟むように軜く、アルトリりスもたた、圌女が叩いた背䞭の熱さを心地よく感じながら、その背䞭を远った。

「  ぞっ、聞いおらんねえぜ。お熱いのは勝手だが、垆の調敎くらいは手䌝えよな、『階士様』ず『お姫様』」

 少し離れた甲板の䞊で、ゞヌクが肩をすくめおため息を぀いた。

 それぞれの胞に秘めた想いを乗せ、叀代船は倜の海を滑るように、そしお力匷く進む。目指すは、党おの物語が始たった地、りィンダミア。そこには、邪神に呑たれたりィルの脅嚁を打ち砎り、真実を掎み取るための新たな扉が埅っおいるはずだった。

 日は完党に沈み、䞉人を祝犏するように満月の明かりが蟺りを癜銀に照らす。か぀おの絶望を垌望ぞず塗り替えるための航海が、今、加速しおいく。アルトリりスの盟に刻たれた王章が、月明かりの䞋で矎しく瞬いおいた。


▶第15話「幕間亡囜の叔父ず血塗られた祈り」を読む

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