メインコンテンツへスキップ

赤い半月

    木々が青々として、朝からジリジリとした暑い日差しを受けている。
    今日は35度越えのようで、暑い。
    涼しくなったら草でも取ろうと思うが、熱中症にでもなったらかなわない。木陰もあまりない庭を眺めて、コロナ禍だし、遠出もできず、だ。

    朝茶を仏壇にあげて、私もソファーで一杯、二杯。
    日曜はみんな起きてくるのが遅い。
    今日は朝ご飯作るの、や〜めた。妙に目が覚めるのが早くなったこの頃、ゆっくりイルディーヴォでも聞いて……。
    フム、それにしても物音もせず静かな朝だ。

    孫もいないので汚れも少なく、毎日床拭きもせずともよく、この頃はお掃除ロボットまかせだ。
    床に物を置かないので部屋がすっきりしている。
    それにしても、とつい見回す。

    この広い家に、毎日人の声もなく、音はテレビだけという生活が、私に耐えられたか。
    仕事もなく、大して広くない庭を見つつ一日をどう過ごそう。
    こんな思いを、毎日何人の方がしているのだろうか。

    不幸(?)というか幸いというか、二人の娘は家にいる。本当に育て方が良かったのか悪かったのかと自問自答。

    娘たちは「じゃ、お母さんは結婚してよかった?」と言うが、そりゃ「子ども三人授かったものね……」としか答えようがない。
    おかげで私は家では一人ではない。積極的に人に声をかける性質ではなく、仕事がないと困る年代なのだろうか。

    今朝は冷蔵庫の残り物を少し食べて終わり。
    ラッキーと話し、ソファーから外を眺め、大谷くんの活躍を報じるテレビをじーっと観ていると、娘が起きてきた。パタパタ動く様子。どれ、洗濯物を干すか。

    玄関がにわかに賑やかになる。弟夫婦が野菜を持ってきた。
    ありがたい。
    新じゃがだ。トマトにきゅうり、しそ、セロリ。
    しばらく食卓を賑やかにしてくれそうだ。

    いきなり長女が弟夫婦に「お母さんを連れてって。きっと今日もぼーっとしてるから」と言う。
    温泉だそうだから、と強制的に追い立てられた。ウム。温泉に入って、ごろ寝でもしてくるか、と立ち上がる。

    人が少ないから気持ちが良かった。

    今は夜中の十二時。日中の暑さが残っているので寝苦しい。
    サッシを開けて空を見る。
    今日の月は半月か。乱視の目には霞んでいるが、赤みがかった半月が西南にある。
    星も瞬いて、外は涼しいが、明日もかなり暑いような月を眺めて。
    イルディーヴォに寝かしつけてもらおうかな。


     
     
    漢方相談の店で日々お客様のご相談を受けつつ、ヨガスタジオを運営しています。 今年(2025年)は、タイのウドンタニで蓮を見て、スリランカでアーユルヴェーダの施術を受けて、沖縄とバリ島でヨガのリトリートに参加してきました。 母の季節のお便りを掲載していきます。

    あなたへのおすすめ