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文化摩擦はなくならない。でも設計できる。—銀座マナーブック制作記録 総括編

    浅川幸三


    仕事場の記憶 Vol.19—対立を感情ではなく構造として扱うという方法。


    このシリーズは、私が長年立ち続けてきた“現場”の記憶です。
    変化の激しい時代の中で、自分がこれまでどんな現場に立ち、どんな熱狂を作ってきた人間なのか。その足跡を具体的に残すために、この「仕事場の記憶」を綴っています。
    光と音の温度、人の表情、空気の重さ――言葉では残らないものを記録しています。


    なぜ“正しいこと”ほど、現場ではうまくいかないのか。


    5回にわたって書いてきた銀座マナーブックの話は、
    インバウンド対策の記録ではない。

    異なる文化が交わるとき、
    何が起きるのか。

    そして、それをどう扱うのか。
    その記録である。


    摩擦は、開かれている証拠である


    文化摩擦は悪ではない。

    街が開かれているからこそ、摩擦は生まれる。
    組織が多様であるからこそ、衝突は起きる。

    閉じた場所に摩擦はない。
    そこには安定はあるかもしれないが、変化もない。

    問題は、摩擦そのものではない。
    摩擦を放置することだ。
    整理されない感情は、やがて対立になる。


    属性ではなく、行為で分解する

     
     
     
    クリエイティブプロデューサー/文筆家。 音楽、仕事、日常の違和感を、記憶の側から書いています。 NIKE、Google、資生堂等の大型イベントや銀座100周年等の文化プロジェクトを企画演出。 エッセイは基本週3回更新。 asakawa@rightplace.tokyo

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