【企画参加】もしも、シレットが魔界に迷い込んだら
今回シレットは異世界に迷い込みました🤭
「もしも」の世界をお楽しみください。
人通りの少ない街外れの広場に、一つの影があった。
シレットだ。
風が吹くたびに落ち葉が集まり、砂や小石も散らばっている。シレットはいつものように箒を動かしていた。
誰かが使う場所なら、きれいにしておく。
それがシレットの仕事だった。
「……もう少しですね」
箒を動かしていると、広場の向こうに見慣れない道があることに気づいた。
「……?」
森には、時々境界が現れる。
黒猫のキキが、その向こうへ消えていくこともある、あの場所だ。
境界の入り口は、稀にその場所を変えることがある。
けれど、それをシレットが知るはずもない。
目の前に現れた見慣れない道を、
シレットはただ静かに見つめていた。
初めて見るものに対しても、特に動じる様子はない。向こう側に何があるのかを気にすることもなく、その先へ踏み込んだ。
──その瞬間、景色が変わった。
紫色の空。見たことのない建物。
そして、遠くから聞こえてくる大きな歓声。
「……??」
シレットは、少しだけ辺りを見回した。
どうやら、知らない場所に来たらしい。
しばらく歩いたところで、シレットは一枚の許可証を手渡された。
『魔王領 通行・居住許可証』

「……居住?」
「はい。当選確率5%の居住許可証となります。大変貴重な物ですよ」
「……」
なぜ通行だけでなく居住まで許可されたのかは、シレットにも分からない様子だったが、運が良かったのだ。
ひとまず許可証をしまい、歩き出したところで、また大きな歓声が聞こえた。
どうやら、魔王領では武術会が開かれているようだ。
ただ覗いていたシレットだったが、いつの間にか参加者の列に混ざってしまったらしい。
「……?」
シレットは、列の先を眺めた。
「武器はお持ちですね?」
そう言われて、シレットは首を傾げた。
「🧹ですが……」
「では、こちらの言葉を唱えてください」
「……(鎧化)アムド?」
係員に言われ、よく分からないまま、
シレットが唱えると──
紫色の光がシレットを包み込んだ。

シレットの元に、魔物の群れが襲いかかる。
シレットは手にした箒を構え、ひと振り。
紫色の衝撃波が地面を走り、
魔物たちがまとめて吹き飛んでいく。

会場内に歓声が沸き起こる。
「……終わりました」
しかし、武術会はまだ終わらなかった。
「次の武器はこちらを」
手渡されたのは、見慣れた掃除道具だった。
「……ワイパー」
シレットは、それを手に取る。
次の瞬間、再び紫色の光が走った。

「……こちらも終わりました」
魔王領に、静寂が戻った。
シレットは辺りを見回す。
「……少々、散らかっていましたので」
こうしてシレットは、知らないうちに魔王領の武術会を終え、知らないうちに居住許可まで手に入れた。
森へ帰る頃には、魔王領にもひとつ、
シレットの居場所が増えていた。
(終)
今回、シレットは
「すい@夜型のエンジニア」さんの
武術会&祝賀会に参加しました♪

暮らしの森から掃除道具1本で
魔界に足を踏み込めるのは、
恐らくシレットただ一人です🤭
すいさん、魔王城の居住権、
シレットがしれっといただいてしまいました。
豪華な許可証も素敵です。
ありがとうございました🤭
それから。
すいさんの魔界からの帰り道に、
シレットは「ネロ🌙王子」さんのところにもお邪魔したようです。
🌙王子ごっことは?
圧倒的にキマった画像に、
なぜその言葉を選んだのか
よく分からない短い言葉を添えて楽しむ遊びです🌙
つまり、こういうことですね?


不思議と悪くない気がしてきました。
毒舌だからでしょうか。
すいさん、ネロ🌙さん、面白い遊びをありがとうございました。

